平成19年4月11日
「日本の桜の80%はソメイ・ヨシノ」
桜前線は宮城県に達しました。 沖縄から北海道迄桜を追って旅すれば1ヶ月間は桜を楽しむ事が出来ると言われて居ますので一度はそんな旅をしてみたいと思うのですがそのソメイ・ヨシノの寿命が何と60年と言うのですからこれからドンドン植え替えて行かなければそんな旅が出来なくなる可能性があるのです。
自然の桜で寿命の長い物は1,000年以上と言う木は全国に存在して居ますが江戸時代に生れたと言われるソメイ・ヨシノは華やかで多くの人に好まれ全国に広まったものと思われます。
日本に自生するヤマザクラは西の吉野東の桜川が有名ですが花より先に葉が出ると言う事でソメイ・ヨシノの様にお花だけを楽しむと言う事にはならない様です。
私は小学校は岩手女子師範学校附属小学校と言うところに小学校1年の3学期に神戸垂水の国民学校から転校したのですがその附属小学校の女の先生で「ヤマザクラ」と言う渾名の人が居ました。 子供にそんな知恵はありませんから親が付けた事は間違いないのですが要は「鼻より先に歯が出る」つまり出っ歯だったのです。 こんな事をフット思い出しました。 悪い親も居たものですね。
そのヤマザクラを観光資源にしようとして茨城県桜川市のサクラサク里プロジェクトが進行中で今年で3年目を迎えるそうです。 ソメイ・ヨシノに比較し寿命もはるかに長いですし又匂いのある品種もあると言う事なので都心でもヤマザクラを植樹し花ばかりではなく匂いも楽しめる様になればと願って居ます。 私の大学のクラスメ-トが石原知事のブレインの1人なのでこのプロジェクトを推進する様提案してみましょう。
井上 出 (07/04/12受信)
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平成19年4月12日
大阪の根屋雅光さんからの投稿拝読しました。 私等とは違い国際的な人権条約にお詳しい方で「女子差別撤廃条約」をはじめ沢山の条約が存在する事を知りました。 勉強になりました。
根屋さん御指摘の様に個人の人権ばかりがマスメディアに取り上げられる昨今で以前にも何度か批判しました幼児の外国での内臓移植手術に1億円前後もの募金を集めて渡航し手術をすると言うケ-スがこのところ続いて居ます。
生まれながらに大きな障害を持って居り臓器の移植なしには生存する事が出来ないと言う事で同情を集め1億円もの大金を持って外国での手術をする訳ですが、何故1億円ものお金が必要なのかと言う事を考えてみて欲しいと思います。
国内では臓器の売買は禁止されて居ますが外国では特に後進国では生活の為に自分の臓器を売る人が多く又その仲介をして金儲けをして居るブロ-カ-が存在します。 こんな事が許されてはならないのです。
障害児で臓器移植が必要な子供達は日本だけではなく世界中に存在し皆登録をし順番待ちをして居るのです。 にも拘らず日本から大金を持って手術に向う子供はウエイティングの人達を押しのけて金の力で最優先され手術を受けて居り現地では批判を浴びて居る事実を募金活動に参加した人達は知って居るのでしょうか?
今回の青木鈴花ちゃん(6才)一人の為に市が年間300万円以上の費用を払って介護士を雇い学校に常駐させると言う行為と1億円の大金を払い外国で手術を受ける障害児の問題は重なって居りマスメディアに対し猛省を促したいと思います。
井上 出 (07/04/12受信)
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平成19年4月12日
「アメリカに根付く寄附の文化」
米国の美術館に行くと名画の下に寄贈者の名前の入った銘板が付いて居る事に気付きます。 その寄贈された作品が実に多いのです。 ワシントンのスミソニアンの美術館は何処も入館は無料ですがそんな事が出来るのも寄贈された展示作品が多いからです。
一方日本はとなると殆んどの美術館が大金を叩いて外国から購入した絵を展示して居る為に高い入館料を取らないと美術館の運営が出来ないのです。
製紙会社のワンマン会長が「俺が死んだら俺が買った名画は棺桶に入れて焼いて呉れ!!」等と発言し世間の顰蹙を買った事は皆さん記憶して居られると思いますが「俺が死んだら俺が集めた名画は全てしかるべき美術館に寄贈して呉れ!!」と言う発想は日本人には残念ながらないのです。
「米国には寄附行為に対する税制面の優遇策があるから皆寄附するのだ」と良く言われますがそんな事はあまり関係が無く米国人は事業家として成功すると利益を社会に還元すると言う伝統的な哲学があるからなのです。
そして米国人の寄付行為はビル・ゲイツの様な大金持だけではなく一般庶民の間にも広く根付いて居り貧しい人や社会的に意義のある事業には皆積極的に寄附をすると言う文化があるのです。
米国で1年間に集まる寄付金は日本の30倍の24兆円もあると言われて居りこれは大変な金額です。 勿論寄付金を集める為には呼び掛けが必要でそのKNOW-HOWは米国では確立されて居り日本も学ぶ必要があります。
米国の大統領選挙までには未だ1年以上もありますがもう選挙戦は激しくなって来て居り何と言っても広い米国中をキャンペ-ンで動き回るには飛行機が必要でそのチャ-タ-料そしてTVのコマ-シャル料と膨大な費用が掛る為に立候補者達は募金で大金を集めなければなりません。
日本の様にその立候補者が当選した暁にはその地位を利用して金儲けをしてやろう等と言う様な紐付きの寄附は殆んどなく一般人による寄附が大きなパ-センテ-ジを占めて居るのです。 一切見返りを求めないクリ-ンな寄付金が中心なのです。
今のところヒラリ-・クリントンが集めた資金が2,600万ドル(約31億円)と言われて居ますがその中1,100万ドルは昨年の中間選挙で集めた寄付金の繰越しですから実質的には今回は1,500万ドルを集めた事になります。
一方その対抗馬の黒人候補オバマ氏は既に2,500万ドル(約30億円)を集めヒラリ-の総募金額を越す勢いです。 人気も急上昇して居り場合によっては米国政界史上初の黒人大統領が誕生する可能性まで出て来ました。
ヒラリ-はビル・クリントンの人脈を使って資産家からの大口献金を中心に資金を集めて居ますがオバマ氏は小口の献金が中心で特にインタ-ネットで10ドルから寄附を募って居ます。 そしてインタ-ネットを通じて集まった金額が690万ドル(8億2千万円)と言うのですから驚きます。 又今迄に10万人を超える人達から寄附が届いたと言うのですからその人気のすごさを感じます。
日本で選挙に出るから寄附をして欲しいと言っても応じて呉れる人は殆んど居ないでしょう。 ところが米国では国をよくする為に自分が支持する候補者を資金的にも支援しようと言う人が多い事を知り改めて寄附の文化が深く根付いて居る事を知りました。
井上 出 07/04/12受信)
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平成19年4月12日
「所得格差問題と路上生活者の数」
今日本では小泉内閣時代に所得格差が広がったとしてその是正を求める声がマス・メディアに煽られ大きく取り上げられて居ます。 併し世界に日本程所得格差の小さな国はないのです。
失業者の数もホ-ムレス人口数でも日本は先進国の中では最優等生でその事をマス・メディアは国民に知らしめる責任があります。 一方的に格差問題を大きく取り上げ国民に日本は世界の中でも所得格差の大きい国であるかの様な印象を与え続ける朝日あたりの問題の取り上げ方には腹立たしい思いをする事が多く正しい公平な記事の扱いを求めたいと思います。
現在日本のホ-ムレスの数は2万人に届かない位少ないのです。 では米国はと言えば全米の路上生活者の数は連邦政府の調査によれば何と75万人と言うのですから日本の40倍近くになります。 これは400人に1人の割合になり日本の7,000人に1人と言う数と比較してその多さに驚きます。 ヨ-ロッパでは移民の数の多いフランスにはホ-ムレスが7万人そしてその一歩手前と言う極貧生活者が20万人も存在して居るのです。
失業率でも日本は先進国中最も低くヨ-ロッパ諸国の様な2桁台の失業者等考えられません。 時給にしてもドイツのハンブルグのホテルの客室掃除係の給料が300円と聞いては日本の労働者が他の先進国に比べ恵まれて居る事が判ります。
日本は国民健康保険制度によって全国民が治療を受ける事が出来る体制が出来て居ますが米国では貧しい人達は殆んど無保険ですから中国の地方農民と一緒で病気になっても医療を受ける事が出来ないのです。
マス・メディアの政府攻撃も結構ですが国民に対し日本人である事の幸福を知らしめる必要があると思います。 世の中の事象を正しく国民に伝えると言う努力を日本のマス・メディアに望みたいと思います。
井上 出 (07/04/12受信)
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平成19年4月13日
「江戸野菜について」
先日江戸野菜についてお伝えしましたが日経MJ(日経流通)新聞4月11日号で「江戸東京野菜-料亭が発信」と言う記事が大きく取り上げられて居ましたのでその内容を御紹介します。
先ず江戸野菜の種類を改めて御伝えします。
(1) 亀戸大根
三角錐状で細身の根に葉は丸味を帯びた綺麗な形が特徴。 早春から出荷される。
(2) 練馬大根
根の真中からでっぷり太った「都大根」と寸胴タイプの「秋つまり」があり、煮物向きとたくあん専用とある。 大根足は「都大根」に似ている事からその様に呼ばれる様になったとの事?
(3) 千住ネギ
昔は砂村(現江東区)で栽培されて居たものがその後千住に拡大したもので、白い部分が太く引き締まっている。
(4) 江戸づま
刺身や焼き物に添える和食に欠かせないつま。 江戸時代は三河島(現荒川区)で盛んだったものが今では足立区に移って居る。 つまにはしその花穂や大葉などがある。
(5) 滝野川ゴボウ
北区滝野川で元禄年間(1688-1704年)に栽培が始まったと言われて居る。 根が80~100 CM以上と言う長さが特徴。
(6) 谷中ショウガ
江戸時代から栽培されて居り根ショウガと比べると筋がなく、今でも贈答品として利用されて居る。
(7) 馬込半白キュウリ
品種改良により明治33年に馬込で生まれぬか漬に最適と言われて居る。 ぽってりとした円筒形で6 - 7割部分が白く、のこりの部分は淡緑色。
(8) 小松菜
葛西(現江戸川区)の葛西菜を椀屋久兵衛と言う人が品種改良し小松川村で栽培した事から小松菜と呼ばれて居る。 一般の小松菜よりも苦味がなく淡泊。
以上の他に金町小カブ、東京ウドがありこれ等が今日本橋の料亭「日本橋ゆかり」の野水喜一郎さんや仲卸の築地三徳の社長川口啓幸さん達の努力によって再び脚光を浴び始めて居るとの事です。
京都の京野菜は老舗の料理店と生産者が長い間しっかりとした関係を保ち守られて居る事から東京でも同じ様な流れを作り江戸野菜をこれからも途絶える事がない様守って行こうと言う動きが出て来て居るのです。 「江戸の食文化の原点である日本橋から江戸野菜を発信して行こう」と言うスロ-ガンで前述の御両人が中心になって頑張って居る様です。
井上 出 (07/04/12受信)
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