平成19年8月22日
北極海は世界の共有地にしよう!!
御存知の様に南極は商業利用をしないと言う事で世界中の国々が合意し現在に至って居ますが北極海の北極点近くの海底にロシアの小型潜水艦がロシア国旗を立てたと言う報道に何故グロ-バル化の進む現代にこんな事をして自国領土を確保しなければならないのであろうかと情けなく思いました。
氷に穴を開け深さ4,000メ-トル程の海底に国旗を立てて来て自国領土を主張して居ると言うのですから米国同様ロシアも救い様のない国です。 そしてロシアは北極海の海底の占有権を得ようとして居るのです。
こんな事を世界は許してはならないのです。 過去にもロシアは北極海の海底の占有権を主張し国連に対してその承認を求めたのですがその申請は却下されたのです。 それにも拘らず又この様な行為を通し再度占有権を得ようとして居るのです。
北極海には豊富な資源が眠って居ますがそれは世界の共有財産として有効に活用し共同作業を通じて世界平和を実現する為の場所として生かす必要があるのです。 国連が今こそ積極的に動く事でロシアの陰謀を粉砕しなければならないのですがそんな動きはないのです。 頑張れ国連!!
井上 出
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平成19年8月22日
東京裁判について
このところ又第二次世界大戦の勝利国である米国主導で行われた東京裁判についての再検証が行われて居ます。 戦争のル-ルを無視して東京他大都市で多くの一般市民を殺害した上更に降服寸前の日本に対し実験目的で落された2発の異なった種類の原爆は人権を無視した実に卑劣な行為であって国際裁判と名付ける以上米国の罪も糾弾されなければならなかったにも拘らず米軍は唯の1人も戦犯として裁かれなかった事は絶対に許す事は出来ません。
「水に流す」等と言う表現のある国の日本人はお人好しで直ぐに相手を許してしまう傾向がありますが、東京大空襲そして広島・長崎に対し米軍が行った人権無視の非道な行為は水に流してはいけないのでです。
米国民の殆んどが事実も知らずに原爆投下は戦争を早期に終らせる為に必要だったし又それによって多くの命が救われた等とその行為を正当化している事は絶対に許す事は出来ません。
米国オ-クランド・トリビュ-ン紙の記者であったロバ-ト・B・スティネットの「真珠湾の真実」(文芸春秋で妹尾作太男氏によって翻訳出版された)によって明らかにされた様に日本を戦争に追い込んだのはル-ズベルトであり、ル-ズベルトによる謀略であった事は明白です。
マッカ-サ-元帥自身もアメリカ上院の軍事外交合同委員会で「日本が戦争に突入した目的は主として自衛の為に余儀なくされたからであった」と証言して居る事からもル-ズベルトによって仕組まれた罠に日本は見事に嵌められた結果戦争に突入したのは疑いのない事実なのです。
日本の侵略戦争と言うのが従来の第二次世界大戦に対する一般的な世界の評価ですが東京裁判が事後法によって不当に行われた不公平な裁判であった事を日本は後世に伝える必要があるのです。
英語学校の外人講師が日本人受講者に対し頻繁に掛ける言葉は「SPEAK OUT!!」ですが日本人は世界に対し積極的に主張する事が今求められて居るのです。
井上 出
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平成19年8月23日
中国の吐き出す汚染物質は日本にも影響を与え始めました。
日本の海岸に流れ付く漂流物は韓国のハングル文字の入った物が殆んどでしたが最近は中国から流れ付く物が増えて居ます。 兎に角物を捨てる事に何の抵抗もない人が多い事から日本の様にゴミの分別や回収そして再利用と言う流れを作るには少なくとも10年は掛るであろうと言われて居ます。
中国の取引先の社長宅を訪問した折そのアパ-トの前も階段の踊り場にもゴミが沢山捨てられて居りその中には異臭を放って居た生ゴミもありましたが彼の家に一歩足を踏み入れると実に清潔で美しく全くの別世界でした。 捨てる連中に対して苦言を呈したり止めさせようと言う行動を取る人は少なく皆自分の家の中の事しか関心がないのです。
先日もTVの特別番組で中国各地の汚染状況を放映して居ましたが汚れた河には動物の死骸が沢山浮いて居ましたし殆んどの河は汚れ切って居りその汚れた水が淀み流れは緩慢でしたがこの汚れた水が海に流れて行くのです。
汚染は中国だけの問題ではなくこれは一例ですが現実に小笠原諸島近海では中国から流れて来た鉛によってサンゴの成長が阻害され始めたと言うのです。 海洋研究開発機構の調査によると1900年代初頭はサンゴの鉛含有量は0.01PPMであったものが1990年代に入ると0.06PPMに大幅に増えたと言うのです。
中国の有鉛ガソリンや中国産石炭に含まれる鉛が燃やされた後に大気に放出され太平洋に運ばれた後海水に溶け込んだ為との事ですから空気中にどれだけ沢山の鉛が浮遊して居るかと思うとゾットします。
オリンピックがらみでこのところ北京の街の映像が度々TVにも映し出されて居ますが御気付きの様に何時も青空とは程遠い灰色の空です。 これは主に自動車の吐き出すガスによって街全体が常に汚れて居る所謂スモッグの所為です。 自動車が増え続けて居る為北京の空気の汚れはひどくなる一方でオリンピックを迎えるにあったて何とかしようと言う事で北京市は自動車運転を今日は奇数番号だけ明日は偶数番号だけ許可すると言う方法で排気ガス削減の試みを行って居る様ですがそんな事位で北京の街に青空を取り戻す事は不可能です。
10年以上前にベネズエラのカラカスを仕事で訪れた折に見聞きしたのですが当時カラカスでは既に自動車の数を規制する為に奇数と偶数のライセンス・プレートの車を日変わりで制限して居りそれなりに交通渋滞を緩和する事に成功して居た様ですが北京の街のスモッグは周辺の工場地帯から流れ込む排ガスの影響も大きい事から自動車通行規制だけではスモッグ問題を解決する事は出来ません。
そこで中国当局が今考えて居るのはオリンピックの期間中は周辺工場の操業を中止させる事でこれはかなりの効果を見込めると思いますがオリンピック目的ではなく自国民の健康の為に本腰を入れて汚染対策と取組む必要があるのですが中国政府にとっては国威高揚が最優先なのですから救い様がありません。
若林環境相が21日に中国の国家環境保護総局長の周生賢氏と会談し中国の環境対策に手を貸そうと言う事になった様ですが過去に日本で大きな社会問題となった「イタイ・イタイ病」や「水俣病」が工場周辺地域で全国的に発生して居る事から日本の経験を生かし早急に汚染拡大にブレ-キを掛けようとして居ます。
併し中国の大気・土壌汚染そして水質汚濁は事業主達に罪の意識が無く見付からなければ良いと言う考えで対策に費用を掛ける事に抵抗を示して居る事から今後も汚染や汚濁は進行する事でしょう。
国民の健康よりも軍備拡張や宇宙開発に金を注ぎ込む中国政府に猛省を促したいと思います。
井上 出
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平成19年8月23日
慰安婦問題と人権問題
今迄にも繰り返し主張して来ましたがマイク・ホンダなる議員の選挙対策としての人気取りの為の提案に踊らされた米国議員連中のレベルの低さにはウンザリです。
マイク・ホンダの選挙区にはアジア系住民が多く特に韓国人が多い事からその支持を得るべく碌に事実関係の調査もせず自称元慰安婦と言う3人の韓国人女性の発言を鵜呑みにして作文した「従軍慰安婦問題決議案」に対し日本政府は真正面から反論すべきだと私は考えるのです。
日本政府はこれ以上事を荒立てず静観の構えと言う事の様ですがこの際米国の占領軍が沖縄のみならず全国の基地周辺で行った婦女子に対する暴行強姦事件を公にし彼等の犯した罪に対し謝罪させると共に東京他大都市で一般市民を標的に行った絨毯爆撃(東京だけでも10万人が死亡して居る)それに続いて行われた広島と長崎に落された実験用の2個の異なる種類の原爆による大勢の犠牲者(広島だけでも14万人が死亡して居る)に対する人道上の罪を悔い改めると共に謝罪しその犠牲者達に対する補償をして貰わなければなりません。
戦後60年以上も経過して居るにも拘らず原爆被災者の認定で未だに裁判が続いて居る等問題外で政府は直ちに被災の可能性の高い人達は認定を行い補償と治療費の全額負担(遡って支払う事)の実施に踏み切って貰わなければなりません。 そして米国に対し謝罪と補償を求めるべきなのです。
慰安婦問題については個々の兵士が慰安婦に対し代金を支払って居た事実を伝えその金が慰安婦から本国の親兄弟姉妹に送金され家計を支えて居た事実を知らしめる必要があります。 今回の米国下院を通過した決議案では「日本の政府や軍が政策として組織的に女性を強制徴用した」とありますがその様な事実はなかったと言う事をハッキリ発信する必要があります。
米国のメディアが揃って慰安婦問題を取り上げ日本を攻撃して居ましたが全て伝聞によるものであり一切調査もせずにマイク・ホンダの決議案の内容をベースにした主張でありましてや当事者でもない米国が日本政府に対し謝罪しろ等とんでもない要求なのです。
慰安婦集めにはそれぞれの国の口入れ屋あるいは女衒が仲介業者として多数介在して居り又慰安所の経営者の多くが韓国人であった事実も知らしめる必要があるのです。 日本軍が慰安所を経営して居た様な印象を持たれて居る点についてもハッキリと事実無根である事を伝える必要があるのです。
静観ではなく積極的に事実を伝え反論しない限り世界中に広まった慰安婦問題の間違った認識を消す事が出来ないと言う事を日本政府は知らなければならないのです。
井上 出
平成19年8月27日
ポートランド/オレゴンと私とのつながり
私とポートランドとの縁は40年以上になります。 最初の訪問は現地の製材所で使われて居たコンベヤ-チェンを日本から売込む目的でした。 と同時に現地にありましたPORTLAND CHAINと言う当時は製材所向けコンベヤ-チェンでは米国最大手のチェンメ-カ-を訪問する事でしたが勿論競争相手の日本の技術者に工場等見せて呉れるはずも無く色々手を回して夜間にコッソリ技術者を連れ工場に忍び込み製造機械の写真を撮った事を想い出します。
これは間違いなく産業犯罪であり又商業道徳上も許されるべきものではない卑劣な行いでしたが当時は生きる為にこんな事まで商社マンとしてやらざるを得なかったのです。 「手段を選ばず米国から盗め!!」と言うのが当時のスロ-ガンの様なものでした。
このPORTLAND CHAINの創業者の息子とは後に縁があって友人となり彼が勤務して居たセイコ-エプソンのオレゴンの工場に彼の口利きで部品を提供する事になったのですがPORTLAND CHAINはもう廃業して今はありませんしセイコ-プソンもピーク時1,500人も居た工場は閉鎖されて終い生産は全て中国に移して終い私共との取引は切れました。
ポ-トランドは60万人程度の小さな地方都市ですが素晴しい街で文化・芸術・経済全ての面でオレゴンの中心になって居ますがオレゴン州の首都ではありません。
御指摘の様に緑一杯で湖や河川も沢山あり実に美しい街で夏は毎日素晴しい天気が続きます。 併し夏以外は雨雨雨。 そして冬は身体の中に突き刺さる様な厳しい寒さが続くのです。
ポートランドには信仰心の篤い人が多く浮浪者に対してもシェルタ-や食料を提供し手厚く遇する事から西海岸の大都市の浮浪者の間では一番評価が高い街と言われて居ます。
そんな事もあって通常は暖かい土地に流れる浮浪者が多いのですがポ-トランドの市内では沢山の浮浪者を見ますし結果としてこのところ犯罪率も上昇中と言う悲しい現象が起きて居ます。 日本と違いホームレスや浮浪者の数が比較にならない位多い米国にとっては格差問題で今大騒ぎして居る日本等片腹痛いであろうと思いますが米国の浮浪者の数は半端ではなくしかも増え続けて居ます。
前述の様に浮浪者の増加に伴い犯罪が増え刑務所は一杯従ってコソ泥や恐喝位では調書を取るだけで直ちに放免と言う有様です。
私が最初にポートランドを訪問した折は家に鍵を掛ける人は少なく駐車時自動車もロックしないのが常識の様な安全な街でしたが最近はロックしてあっても車ごと盗まれ鍵を二重に掛けても空き巣にやられる始末です。 高速道路で故障し車を一晩放置して置くとタイヤは勿論の事エンジンから主要部品迄全て持ち去られる有様です。
先日の新聞によるとポ-トランドは全米でも人口比犯罪件数がトップになったとの事でとても残念に思います。 宗教心に篤い人の多い事が浮浪者を招きその結果治安が悪化し続けて居る事を悲しく思います。
併しポートァンドは緑と湖の都市であり芸術文化の街ですから一度訪問される事を是非お奨めします。
井上 出