「北米の移民家族のパタ-ンの変化」
遺言の更新料が135ドルと御聞きし日本と比較し信じられない位安い料金に驚きました。 弁護士の料金は世界一高額と言われる北米で公証人の費用が一時間当り50ドルそこそこと言うのは安いですね。 公証人の数が多いからなのでしょうか?
中国人はカナダ横断鉄道建設の為の肉体労働者として大量にカナダに入って来た訳でその人達をル-ツとするカナダ人も多い事でしょうが、最近の様に香港や中国の大都市からの移住者達はお金持ですから恐らく従来からカナダに住み付いて居る中国系カナダ人とは別の中国人社会を形成して居るものと思われます。
カナダでも特にバンク-バ-にはインド人移民も多いと思いますが、シ-ク派の人達が大多数を占めて居ると聞きますが現実にはどうなのでしょうか? シ-ク派の人達はインドでは少数民族(全人口の2%程度と言われて居ます)であるにも拘らず昔から大変勇敢で、しかも所謂OUTGOING TYPEの人達なので世界中の大都市でシ-ク派の人達を沢山見掛けます。
私の知るところではシ-ク派の人達はインドにある伝統的な階級制度であるカ-スト制度を否定するとの事なので、インドでは進歩的な考え方を持つ人達の様に思われます。 いずれにしても中国人そしてインド人もその人口増加率では先進国を遥かに超えて居る事から今後それぞれの母国のみならず移住先でも人数を増やし続け、経済的にも政治的にも世界中に大きな影響を与える存在になる事は間違いないと思われます。
井上 出 (06/10/12)
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「童謡の復活でキレる子を減らそう !!」
小学生の校内暴力が三年連続して史上最多になった事が文部科学省の調査で分ったとの報道がありました。 大阪樟蔭女子大学の森田洋司学長は、この背景には学校や家庭の躾けの問題だけではなく子供を取り巻く成育環境の変化が複雑に絡まり合って居ると指摘して居ます。
小学校の校内暴力は中学や高校の校内暴力とは異質の物で、感情を制御出来なくなり突発的に攻撃的な衝動や行動を起すと言う形を取って現れる事が多いとの事。
中学高校の様な大きな被害には至らず叩く、蹴る、噛む等の日常的な小暴力や授業が出来なくなる学級崩壊と言われる状態が起ったりと学校の「荒れ」も背後にあるのです。
児童生徒の暴力行動に対しては単に厳しく対応すれば良いと言う程単純な問題ではなく教育学、心理学、社会学等の人文社会科学分野と教育現場、更には医学、脳科学とそれを支える自然科学との連携によってのみ解決し得ると言う大変難しい問題なのです。
単なる威嚇や処罰によって抑え込むのではなく周囲の優しい心と愛それに加えて美しい童謡こそが問題児達の傷付いた心を癒して呉れると私は信じます。
「故郷(ふるさと)」は私の大好きな童謡の中の代表的なものですが、この歌を聞く度に心がジ-ンとします。 私達の年代以上の人達は皆童謡で育った世代ですから皆沢山の想い出を持って居ますが、それが時には人生の荒波にもまれた時、大きな試練に立たされた際に心の支えとなって来たのです。
小学生に英語教育を始める前に自然に触れ合いながら童謡を歌う時間を作ってやって美しい心と想い出を作ってやって欲しいと切に願います。
井上 出 (06/10/12)
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「本屋での立ち読み是か否か?」
日本のコンビニエンス・ストアの雑誌販売コ-ナ-は若い男女で何処も一杯です。 本屋でも一緒で偶に雑誌に読みたい記事があり手に取ろうと思っても人垣が出来て居て仲々目的の雑誌が探せません。 そこで店員に頼むのですがその店員が「恐れ入ります。 チョット失礼します」と立ち読み連中に大変寛大なのです。 私が子供の頃は立ち読みをして居ると店主に追い払われたものですし金を払わずに本を読むと言う行為には罪悪感があったのですが、今の若い人にはそんな態度は全く見られません。 大威張りで立ち読みして居ます。 最近は片手で持てる小さなコピ-マシンがあり、中には必要な個処をコピ-して行く連中まで居るそうです。 これはもう犯罪だと思うのですが如何でしょう?
厳密に言えば著作権侵害とか知的財産の権利保護の問題になり間違いなく犯罪になる訳ですが、こんな事が日本では横行して居るのです。 音楽評論家の湯川れい子さんは「立ち読みは盗み読みと言う立派な犯罪で万引きと同じだ」と指摘して居ますが私も同感です。
これは一例ですが最近はモラル等一切持ち合わせない若者が多く、道路に物を捨てたり他人に道を歩いて居て突き当っても知らん振り、自転車のベルを鳴らしながら歩道を猛スピ-ドで走り抜ける連中と日本人のモラルの低下には目を覆いたくなります。 こんな連中に日本の将来を託す訳にはいきませんので再教育が必要ですが、親も社会も無関心ですから救いがありません。 こんな日本に未来はあるのでしょうか?
井上 出 (06/10/12)
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「返品ゼロの配本システム始動」
日本書店商業組合連合会(日書連)が講談社と組み、書店注文分のみを製本、配本する新しい取引方法を採用する事になり業界の注目を浴びて居ます。 御承知の様に日本の出版業界では返品率の高い事が大きな問題で、配本業者の車は往路は新刊本で一杯そして復路は返本で一杯と言われる程返品の数は多いのです。 実際には出荷分の約40%が返本になって居ます。
従って今回の返品ゼロの配本システムが上手く動き出せば出版業界の革命に等しい画期的な試みと業界のみならず一般人の間でも大きな関心を呼んで居ます。 取敢えずは対象書籍を限定しスタ-トする模様です。
各書店が注文分を必ず売り切る代わりに書店が受取る販売手数料は高く設定すると言うのです。 通常書店は書籍の定価の22%を取次店から受取る様になって居ますが、これを一挙に40%にすると言うのですから書店も販売に力が入る事でしょう。 結果に期待したいと思います。
井上 出 (06/10/12)
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「モラルの低下は英国も日本並み」
多摩大学名誉学長であり同時に国際教養大学副学長のグレゴリ-・クラ-クと言う教授は私と同じ1936年の生れですが、父コ-リン・クラ-クは経済学者でケンブリッジで教鞭をとって居た時に生れたと言う事で大学(ケンブリッジではなくオックスフォ-ド)も英国で生粋の英国紳士ですがこのクラ-クさんが親切で几帳面そして正直で清潔さを大事にする英国人気質が最近薄れモラルが低下した結果、町の至る所にこれをすると罰せられるあれをすると罰せられると言う警告書が貼られて居りその事を残念に思うと語って居ます。
ロンドンの町を歩くと有色人種(インド人と中国人が多い)が一杯で最近では白人を探すのに苦労する位世界中から大勢の移民が流入し治安も悪くなりました。 日本は相変らず大変厳しい移民規制制度を維持して居り又北朝鮮が崩壊でもしない限り大量移民を受け入れなければならない様な状況にはありません。 それでも不法入国者は増え続けて居りそれが犯罪発生率を押し上げて居ます。
日本のファストフ-ドの店は中国人留学生を中心とする外国人アルバイト学生の労働力に依存しなければ充分な従業員を集められない様な状況になって居り、規制を掻い潜って入って来る外国人労働者や語学研修と言う名目で入国しアルバイトが本業と言う外国人留学生は今後も増え続け治安の悪化は更に進むと思われ心配です。
井上 出 (06/10/12)