Tuesday, October 31, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/30)

「来年定年を迎える団塊世代の離婚率急上昇間違いなし」

10月12日のメ-ルで来年の離婚率が久し振りに上昇するようであろうと予測し、その理由として厚生年金が来年4月から離婚した妻に直接支払われることになる新制度が大きく影響するであろうとお伝えしましたが、第一生命経済研究所の調査によると既婚女性の66%が配偶者に不満を持っていると言うのです。        

この調査は今年の1月に全国の30~60代の既婚男女800人に質問票を郵送し、769人から回答を得たデ-タ-にもと基づき集計されたものです。

男女の比較結果は配偶者に不満を持つと答えた男性が45%に対し、女性は何と66%が不満と答え、特に30代の女性に関しては73%もの人が不満を抱えて居ると答えて居る事から離婚予備軍急増中と言えましょう。

御亭主が定年を迎える60代の女性では65%が不満と回答して居り、更に「配偶者を信頼して居るか?」と言う質問には48%が”No”と答えて居るのです。 一方亭主族は74%が女房を信頼していると回答して居ると言うのですから、この大きなギャップは身勝手な御亭主達の定年迄の生き方に対する女房達の強烈な批判と思われます。

以上からも明白な様に、世の女房族は亭主達に既に愛想を尽かして居る事から、残された限られた時間の中での名誉挽回は不可能で来年定年を迎える団塊世代の亭主族は女房達から三行半(みくだりはん)を渡され、三越の岡田氏の台詞ではありませんが、「何故だ!」と天を仰いで絶句する事になりそうです。

井上 出 (06/10/30)

Saturday, October 28, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/27)

「企業への貸し出しは無担保を原則に!!」

阿部さんからのメール拝読しました。預金食いつぶしても旅行したいとの事ですが預金があれば立派なものです。 零細企業の親父達は個人の預金も含め全てが取引銀行の担保に取られており会社が倒産すれば住むところも含め全てを銀行に持って行かれて終います。言い換えれば個人資産等ないに等しいのです。

米国を含め先進国では銀行が個人から企業への貸出しに際し担保を取る事はありません。 当該企業の内容と実績そして歴史をベースに貸出金額を決め無担保で個人企業には貸出しをします。 従って会社が倒産したからと言って家から追い出される様な事はないのです。

安倍新首相は事業に失敗した人達に再起の機会を与える為の支援制度を新設するとの事ですが、その前に現在の担保を取っての貸出し制度を改める必要があります。大企業が倒産するケースが続出しましたが、その社長や役員の個人資産が担保に入って居るケースは皆無で結局は銀行は債権放棄を強いられるのです。 これは不公平な話で中小零細企業に対する貸出しに対しても無担保を原則にする様な方向で検討して貰いたいと願って居ます。

井上 出    (06/10/27)

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「新老人の仲間入り」

シゲさんようやく新老人の仲間入りをされたとの事おめでとうございます。 コンピュータ音痴の私なので先日頂いた様な素晴しいGREETINGを差し上げる事が出来ませんが今後も益々お元気で皆さんをメールで楽しませてあげて下さい。

新しい老眼鏡で7年振りに活字が読めるようになられたとの事心からお喜び申し上げます。 新車と同じで徐々に慣らし運転をして下さい。 急に読書時間を増やすと頭痛や肩凝りを起しますのでご注意下さい。

テレビが13インチから27インチになったとの事で阿部さんからのVIDEOを楽しめますね。 私のところは大型テレビが音量調節が出来なくなったのでメーカー(VICTOR)のサービス員を呼んで修理しようと思ったのですが「古い機種で部品がないので直せません」と言う事で修理不可。

従って今は13インチのSONYを見ています。 字幕が良く読めない事がありますが時間が無くてあまりTVを見る事も無いので当分13インチで我慢するつもりです。

購入されたTVがタイランド製のウエスティングハウスブランドとの事ですが最近は中国のみならずタイやベトナム、そしてマレーシアやインドネシアとものづくりの地図は広がって居ます.インドも今後本格的に参入して来る事でしょう。

私のエッセーが減った分を阿部さんが補って下さっており一安心です。 これを機会に大勢の人が参加して頂ける様になれば怪我の功名と言う事になる訳で期待して居ます。

山田嬢の後継者が必要なのでハローワーク(昔の職安)に申込みをしたところ続々と応募者が出て来てこのところ午後はその面接に追われて居ます。 失業率が下がり売り手市場と言われて居ますが職を求めている女性が多いので驚いて居ます。 1週間くらいで決定する予定ですので11月中旬位から又ある程度の数のエッセーを送らせて頂ける様になると思います。

以上お誕生日の御祝いと御報告まで

井上 出    (06/10/27)

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「米国内で無差別爆撃の責任を問う裁判を起そう!!」

東京大空襲で10万人そして広島長崎へ投下された原爆による犠牲者30万人を数える米軍による大虐殺の責任を問う裁判を被害者ならびにその遺族が米国政府に対し米国内で訴訟を起す時だと思います。

日中戦争中日本軍が中国重慶で5年間にわたって無差別爆撃を続けその結果2万人の死傷者が発生したとしてその被害者や遺族40人が日本政府に対し謝罪と賠償を求める訴訟を今年の3月に起しました。

これは中国側の主張ですから2万人の死傷者と言うのはかなり水増しされて居ると考えますが、いずれにしても2万人の犠牲者でも敢えて日本国内で訴訟を起す事を考えれば日本の戦争被害者たちが米国で訴訟を起し米国民に第二次世界大戦中に彼等がどれだけ多くの一般人を虐殺したか知ら占めてやる必要があると考えます。

当然敗訴するでしょうが彼等に原爆の恐ろしさをこの様な行動を通し教えてやる事が必要でそれにより米国の好戦的な姿勢を矯正してやる事が出来ると考えます。 そしてそれが世界平和にも結びつくであろうと愚考します。

井上 出    (06/10/27)

Thursday, October 26, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/24,26)

「女優の死」

トロントの田中さんからのメール拝読しました。 「パパは何でも知って居る」は私達の年代の当時の若者達に田中さんの言われる様にアメリカのリビング・スタンダードに対する憧れを抱かせた事は間違いありません。

日本の新聞は全て簡単な死亡記事としてジェーン・ワイアットさんの96才での死亡を伝えて居ましたがトロントスターの様に大きく取り上げてくれたら当時を懐かしく想い出す人達が大勢居たであろうと思います。

「ピンピンコロリ」よりも自然に息を引取る方が好ましいと私も思いますが寝たきり老人にはなりたくないと改めて思いました。

井上 出 (06/10/23)

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「米国とソ連に対し終戦直前の不法行為の犠牲になった人々に対する国家補償を求めよう」

東京大空襲は違法行為であって一般市民を10万人も絨毯爆撃によって無差別に殺害した事は許されません。 又広島長崎に落とした原爆により30万人もの人が殺害されたばかりではなくその放射線による後遺症でその後亡くなった人達そして今でも苦しんで居る人達に対し謝罪と補償を米国は行うべきで国は米国政府に対し強く要求すべきです。

特に東京大空襲の被害者や遺族に対しては国から何の補償も行われて居らず損害賠償と謝罪を正式に米国に要求して貰う必要があります。

公平で公正な戦争被害者や遺族に対する補償制度の確立は当該者達の高齢化が進む中、国の急務と考えます。

さらにソ連の一方的な参戦と日本軍兵士や一般人の拉致と苦役による犠牲者に対する補償も併せ求められなければなりません。 四島返還運動の陰になってシベリア他でのソ連軍による日本人虐待の事実が忘れられて居ますが併せて日本政府にソ連に対する強力な抗議と賠償要請を求めます。 世界の注目を集め世論を味方に付ける外交手腕を見せて貰いたいと新生外務省に期待します。
                 井上 出    (06/10/26)

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「臓器売買について」

愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院での腎臓移植をめぐる臓器売買事件で今大騒ぎですがこれは偶々発覚しただけの事で同じ様な事が日本中で行われて居るのです。

最近幼児の臓器移植が日本で行えない事から海外で移植手術を受けるケースが増えて居ますが、1億円だ2億円だと言う高額の手術料が支払われて居ます。 北米が中心ですが高額な手術料を支払う事によって移植用の臓器が売買されて居るのです。

こんな高額な手術料は一般人にはとても負担出来ない事からNHKを含めマスコミがその都度募金活動に協力し資金を調達して居ます

がその為に現地で移植の順番待ちをして居る貧しい人達が後回しにされて居る事実を黙認してはいけないのです。

金に物を言わせ途中から割り込んで手術を受ける日本人を現地の人達がどの様な目で見て居るか考えて見なければなりません。又1人の子供の命を救う為に億単位のお金が使われる一方でこの地球上で毎日3万人以上の子供達が飢えや病気で死んで行って居る事を考えて見る必要があります。

自分達の周囲の人達の事だけを考えずもっと広い視野に立って物事を見ると言う事がグローバル時代には欠かす事が出来ない常識であるという事を再認識して貰いたいと思います。

井上 出    (06/10/26)

Thursday, October 19, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/18)

「エッセー休載の件再考します」

阿部さんからのメール読ませて頂きました。 皆さんに山田嬢の事を心配して頂き有難い事だと思います。 今は本人も身内以外とは会いたくないと思うので御見舞いには行きませんが落着いて快方に向った時点で訪問し皆さんのメッセージを伝えたいと思います。 
若い事でもあり一日も早く回復するよう願って居ります。

先日阿部さんに御会いした折にも御聞きしましたが阿部さんは実に研究熱心で何でも御自分で処理される様で感心します。 車検も自分でやり業者に任せたりしないとの事で驚きました。

シゲさんからの御要請もあり私も引続きエッセーを送らせて頂きますが本数は大巾に減ると思いますので阿部さんやALOHAさん達の様なプロがこれが切っ掛けになってドシドシ投稿して頂ける様になれば素晴しい事で私自身も楽しみにして居ます。

井上 出    (06/10/18)

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「米国に於ける不法移民問題」

世界中の先進国(除日本)が不法移民の流入に頭を悩ませて居ます。 特に米国は今年1月時点で米国土安全保障省の推計によると何と1,100万人に達すると言う事ですから驚くべき数字です。

出身国別分類ではメキシコが最大で597万人と群を抜いて居ます。 次は一桁下がってエルサルバドルの47万人続いてグアテマラの37万人。 このところ不法移民が急増して居るのはインドからの28万人で2000年の12万人から何と2.3倍に達して居ます。

何処の国でも同じですが不法移民増加で職の無い貧しい人達が増え結果として犯罪の多発につながっており各国とも何とか不法移民を阻止しようと躍起になって居ます。

米国の不法移民の多いのは州別ではカリフォルニアとテキサスが多くそれぞれ277万人と136万人になって居ますがこれが殆んどメキシコからの不法移民で占められて居ます。 そこでメキシコ国境からの流入を食い止める為に米国政府は全長700マイル(1,120Km)の国境フェンスの建設を決定しブッシュ大統領はその予算案に署名しました。

フェンス建設には12億ドル(約1,440億円)程掛りますが不法移民増加の結果
(1)公立の学校の経営に問題が発生して居る事(言葉の問題とレベルの低さそしてその為に補助要員が必要)
(2)病院の経営を圧迫して居る事(治療費を払わない患者の急増)
(3)犯罪の増加等が大きな問題になって居る事から何としてもこれ以上のメキシコからの不法移民の流入を阻止しなければならないと言う強い意志を米国民の総意として表わしたものと思われます。

既に入国して居る不法移民に対しては強制退去させるのではなくゲストワーカー(一時労働者)として米国内で働く資格を与えると言う方向で対処しようとして居ますが、この裏には不法入国したメキシコ人労働者無しには米国農業やサービス業が続けられないと言う事情がある様です。

米国の人口は今月中に3億人を突破します。 1967年に2億人だったのですから40年足らずで1億人も増えた事になり先進国の中では唯一人口増を続けています。 そして高い出生率と大量の移民流入によって2050年には米国の人口は4億人に達するであろうと予測されて居ます。

人口数では現在中国が13.2億人でトップ続いてインドの11.1億人そして米国が3億人です。 これを追うのがインドネシアの2.2億人そしてブラジルが1.8億人で続きます。 パキスタン、バングラディシュ、ロシア、ナイジェリアと来て日本は世界第10位で1.2億人ですが少子化の結果(このところ少し増えていますが)更に順位が下がって行く事でしょう。

不法移民問題は欧州でも大きな社会問題で欧州8箇国不法移民対策会議なるものがマドリードで開催されとくに北アフリカから海を渡って押し寄せてくる不法移民の監視や救助活動の強化で各国が連携を強め水際で阻止すべく動き出して居ます。

不法移民を送り出す発展途上国は例外なく出生率が高く教育はおろか食事にも事欠くような人達が新天地を求めて続々と危険承知で国を離れ彼等にとっては夢の国である先進国に押し掛けてくるのです。 そしてこの流れを食い止める妙案はないのです。

井上 出 (06/10/18)

イノさんの文箱 (2006/10/17)

「エッセイ発信停止の御連絡とお詫び」

私のエッセーをメールして呉れていた山田嬢が昨日脳出血で倒れました。 右脳をやられたと言う事で言葉が出ない状態で回復には長い時間が掛る見込みです。 若くスリムで脳出血とは無縁と思って居たのですが高脂血症だったと知りました。

兎に角私のエッセー発信に関しては彼女に全て依存して居た事から代理を見つけるのは至難の技ですので暫くお休みさせて頂く事になります。 お陰で大勢の方に読んで頂いていたにも拘らず中断しなければならない事本当に申し訳ありません。 心からお詫び申し上げます。

エッセーは今後も書き溜めて置きいずれ又発信させて頂く事が出来る様にしたいと考えて居りますのでその折には又よろしく御願い致したくお詫び方々御願い申し上げます。

井上 出 (06/10/17)

Friday, October 13, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/12)

「北米の移民家族のパタ-ンの変化」

遺言の更新料が135ドルと御聞きし日本と比較し信じられない位安い料金に驚きました。 弁護士の料金は世界一高額と言われる北米で公証人の費用が一時間当り50ドルそこそこと言うのは安いですね。 公証人の数が多いからなのでしょうか?

中国人はカナダ横断鉄道建設の為の肉体労働者として大量にカナダに入って来た訳でその人達をル-ツとするカナダ人も多い事でしょうが、最近の様に香港や中国の大都市からの移住者達はお金持ですから恐らく従来からカナダに住み付いて居る中国系カナダ人とは別の中国人社会を形成して居るものと思われます。

カナダでも特にバンク-バ-にはインド人移民も多いと思いますが、シ-ク派の人達が大多数を占めて居ると聞きますが現実にはどうなのでしょうか? シ-ク派の人達はインドでは少数民族(全人口の2%程度と言われて居ます)であるにも拘らず昔から大変勇敢で、しかも所謂OUTGOING TYPEの人達なので世界中の大都市でシ-ク派の人達を沢山見掛けます。

私の知るところではシ-ク派の人達はインドにある伝統的な階級制度であるカ-スト制度を否定するとの事なので、インドでは進歩的な考え方を持つ人達の様に思われます。 いずれにしても中国人そしてインド人もその人口増加率では先進国を遥かに超えて居る事から今後それぞれの母国のみならず移住先でも人数を増やし続け、経済的にも政治的にも世界中に大きな影響を与える存在になる事は間違いないと思われます。

井上  出    (06/10/12)

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「童謡の復活でキレる子を減らそう !!」

小学生の校内暴力が三年連続して史上最多になった事が文部科学省の調査で分ったとの報道がありました。 大阪樟蔭女子大学の森田洋司学長は、この背景には学校や家庭の躾けの問題だけではなく子供を取り巻く成育環境の変化が複雑に絡まり合って居ると指摘して居ます。

小学校の校内暴力は中学や高校の校内暴力とは異質の物で、感情を制御出来なくなり突発的に攻撃的な衝動や行動を起すと言う形を取って現れる事が多いとの事。

中学高校の様な大きな被害には至らず叩く、蹴る、噛む等の日常的な小暴力や授業が出来なくなる学級崩壊と言われる状態が起ったりと学校の「荒れ」も背後にあるのです。

児童生徒の暴力行動に対しては単に厳しく対応すれば良いと言う程単純な問題ではなく教育学、心理学、社会学等の人文社会科学分野と教育現場、更には医学、脳科学とそれを支える自然科学との連携によってのみ解決し得ると言う大変難しい問題なのです。

単なる威嚇や処罰によって抑え込むのではなく周囲の優しい心と愛それに加えて美しい童謡こそが問題児達の傷付いた心を癒して呉れると私は信じます。

「故郷(ふるさと)」は私の大好きな童謡の中の代表的なものですが、この歌を聞く度に心がジ-ンとします。 私達の年代以上の人達は皆童謡で育った世代ですから皆沢山の想い出を持って居ますが、それが時には人生の荒波にもまれた時、大きな試練に立たされた際に心の支えとなって来たのです。

小学生に英語教育を始める前に自然に触れ合いながら童謡を歌う時間を作ってやって美しい心と想い出を作ってやって欲しいと切に願います。

井上  出    (06/10/12)

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「本屋での立ち読み是か否か?」

日本のコンビニエンス・ストアの雑誌販売コ-ナ-は若い男女で何処も一杯です。 本屋でも一緒で偶に雑誌に読みたい記事があり手に取ろうと思っても人垣が出来て居て仲々目的の雑誌が探せません。 そこで店員に頼むのですがその店員が「恐れ入ります。 チョット失礼します」と立ち読み連中に大変寛大なのです。 私が子供の頃は立ち読みをして居ると店主に追い払われたものですし金を払わずに本を読むと言う行為には罪悪感があったのですが、今の若い人にはそんな態度は全く見られません。 大威張りで立ち読みして居ます。 最近は片手で持てる小さなコピ-マシンがあり、中には必要な個処をコピ-して行く連中まで居るそうです。 これはもう犯罪だと思うのですが如何でしょう?

厳密に言えば著作権侵害とか知的財産の権利保護の問題になり間違いなく犯罪になる訳ですが、こんな事が日本では横行して居るのです。 音楽評論家の湯川れい子さんは「立ち読みは盗み読みと言う立派な犯罪で万引きと同じだ」と指摘して居ますが私も同感です。

これは一例ですが最近はモラル等一切持ち合わせない若者が多く、道路に物を捨てたり他人に道を歩いて居て突き当っても知らん振り、自転車のベルを鳴らしながら歩道を猛スピ-ドで走り抜ける連中と日本人のモラルの低下には目を覆いたくなります。 こんな連中に日本の将来を託す訳にはいきませんので再教育が必要ですが、親も社会も無関心ですから救いがありません。 こんな日本に未来はあるのでしょうか?

井上  出    (06/10/12)

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「返品ゼロの配本システム始動」

日本書店商業組合連合会(日書連)が講談社と組み、書店注文分のみを製本、配本する新しい取引方法を採用する事になり業界の注目を浴びて居ます。 御承知の様に日本の出版業界では返品率の高い事が大きな問題で、配本業者の車は往路は新刊本で一杯そして復路は返本で一杯と言われる程返品の数は多いのです。 実際には出荷分の約40%が返本になって居ます。

従って今回の返品ゼロの配本システムが上手く動き出せば出版業界の革命に等しい画期的な試みと業界のみならず一般人の間でも大きな関心を呼んで居ます。 取敢えずは対象書籍を限定しスタ-トする模様です。

各書店が注文分を必ず売り切る代わりに書店が受取る販売手数料は高く設定すると言うのです。 通常書店は書籍の定価の22%を取次店から受取る様になって居ますが、これを一挙に40%にすると言うのですから書店も販売に力が入る事でしょう。 結果に期待したいと思います。

井上  出    (06/10/12)

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「モラルの低下は英国も日本並み」

多摩大学名誉学長であり同時に国際教養大学副学長のグレゴリ-・クラ-クと言う教授は私と同じ1936年の生れですが、父コ-リン・クラ-クは経済学者でケンブリッジで教鞭をとって居た時に生れたと言う事で大学(ケンブリッジではなくオックスフォ-ド)も英国で生粋の英国紳士ですがこのクラ-クさんが親切で几帳面そして正直で清潔さを大事にする英国人気質が最近薄れモラルが低下した結果、町の至る所にこれをすると罰せられるあれをすると罰せられると言う警告書が貼られて居りその事を残念に思うと語って居ます。

ロンドンの町を歩くと有色人種(インド人と中国人が多い)が一杯で最近では白人を探すのに苦労する位世界中から大勢の移民が流入し治安も悪くなりました。 日本は相変らず大変厳しい移民規制制度を維持して居り又北朝鮮が崩壊でもしない限り大量移民を受け入れなければならない様な状況にはありません。 それでも不法入国者は増え続けて居りそれが犯罪発生率を押し上げて居ます。

日本のファストフ-ドの店は中国人留学生を中心とする外国人アルバイト学生の労働力に依存しなければ充分な従業員を集められない様な状況になって居り、規制を掻い潜って入って来る外国人労働者や語学研修と言う名目で入国しアルバイトが本業と言う外国人留学生は今後も増え続け治安の悪化は更に進むと思われ心配です。

井上  出    (06/10/12)

イノさんの文箱 (2006/10/11)

「スタ-バックスの目標店舗数4万店」

シアトルの小さなコ-ヒ-スタンドであったスタ-バックスが現在世界中に約12,000店を展開して居ます。 この中で70%が米国と言う事から今後海外での出店数を拡大すべく今年末にはカイロにアフリカ大陸第一号店を開くと言う事ですし、来夏目標でモスクワ市内にロシア第一号店を開設予定との事です。 年内にはサンパウロ市に第一号店がオ-プンします。

中国には既に200店以上展開して居り将来的には日本以上の市場になると考えて居る模様で、人口では中国に次ぐ世界第二位のインドにも合弁会社を設立し進出すべく準備中との事。

創業者も当初はロ-カル市場で何とか採算の取れるコ-ヒ-ショップにしようとしてスタ-トした事でもあり、この信じられない拡大振りに本人が一番驚いて居る事でしょう。 「たかがコ-ヒ-されどコ-ヒ-」と言うお話でした。

井上  出    (06/10/11)

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「自老さんと呼ばれる様努力しましょう。」

昨日の各紙に一面広告で㈱ハ-フ・センチュリ-モアと言う会社が、高齢者向マンションサンシティ横浜の広告を掲載して居ました。 1周年記念見学相談会へのお誘いと言うものでしたがその見出しに「95歳、元気で自立」と言う文字が躍って居ました。 70代は未だ対象ではない事にチョッピリ嬉しくなりました。

砂田登志子さんと言う食生活健康ジャ-ナリストが「さようなら他老さん、ようこそ自老さん」と言う一文をサインズと言う月刊誌(福音社発行、三育協会発売)に載せて居られましたが、その中に現在の70歳はかつての50歳と書いてありましたがこれは老人問題学者のロバ-ト・バトラ-博士の受け売りと言う事でロバ-ト・バトラ-博士は次の様に語って居たとの事です。

「社会が高齢化した現在今日の70歳の体力、気力は20年前の50歳に等しい」、そしてアメリカでは従来の「暦年齢」にはこだわらないライフ・スタイルに関心を持つ人が多くなって居るそうです。

前述の「他老さん」と言うのは、老いたら周囲の人の世話になる事ばかり考え自分で動こうとしない他力本願な生き方を求める人の事を呼び、「自老さん」と言うのは信念を持ち続け健康増進に努め、自助努力を重ね老いても社会参加をし自立した生活を楽しむ自力本願の人の事を言うそうです。

常に目標や夢を持ち好奇心を失わず自分の人生のシナリオは自分で書き、前向きに生きようとする自老さんになる様努力し茶寿まで生きましょう。

井上  出

〔註〕茶寿とは108歳の事でお茶の字を分解すると108になるのだそうです。 草冠が「十」が2個で20そして下が八十八に分解出来るのでその合計が108になると言う事なのです。 (06/10/11)

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「2007年4月以降離婚率急上昇の予感」

社会保険庁は2007年4月に離婚時の厚生年金の分割制度を導入します。 奥さん方は離婚後年金を直接保険庁から支給して貰える事から今迄の様に嫌な濡れ落葉と一緒に暮す必要が無くなるのです。

果して実際にいくら支給して貰えるかと言う事を知る為の相談窓口が今月の2日から全国300余の社会保険事務所に開設され、それぞれ2人以上派遣された専門の相談員が個室でプライバシ-を確保し話を聞いて呉れ手続方法を教えて呉れる事になったのです。

従来は別れた夫が全額年金を受取った上で元の妻に分けると言う方式であった為に送金を夫が怠るケ-スが多発して居たのです。 その結果基礎年金しか受取れず生活に困る様な離婚女性が多かったのですが、前述の新制度で元妻の口座に年金が直接振込まれる様になるのです。

この新制度の適用を受けられるのは2007年4月以降に離婚した男女ですから、それ迄は別れたくてもジット我慢すると言う奥さんが多いのではないかと思われます。 人口動態統計によれば日本の離婚件数は2002年の約29万組をピ-クに3年連続で減少し2005年は約26万組と大巾に減って居ますが、その反動とこの新制度で来年2007年の離婚件数は跳び上ると私は見て居ます。

御承知の様に2007年には団魂の世代が大勢退職します。 そしてこの世代は会社人間が殆んどで家庭を蔑ろにして来た連中が多い事から、奥さん連中の不満は離婚と言う形で爆発するであろうと予測するからです。 今からでも遅くはない事から団魂の世代の亭主族は名誉挽回と家族サ-ビスに全精力を傾ける事を奨めたいと思います。 でも手遅れかもしれません。

井上  出    (06/10/11)

Wednesday, October 11, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/10)

「プ-チン政権の腐敗と独裁」

ロシアの女性ジャ-ナリスト、アンナ・ポリトユクスカヤさんが10月7日モスクワの自宅のアパ-トのエレベ-タ-の中で銃殺されました。 アンナさんはノ-バヤ・ガゼ-タ紙の評論員として特にチェチェン共和国に対するロシアによる侵攻に対して痛烈な批判を加えたばかりではなく、「チェチェン、やめられない戦争」と言う著書でプ-チン政権の言論統制に対して攻撃をした事から当局に命を狙われて居ました。

現実に2004年の北オセチア共和国で起きた学校占拠事件で、現地に向う折機内で何者かに毒をもられ重体になった事もあります。 それでもアンナさんはロシア政府攻撃の手を緩める事はなかったのです。

アンナさんの上司であったノ-バヤ・ガゼ-タ紙の副編集長のヤロシェフスキ-氏によれば、アンナさんは10月9日付の紙面に向けてチェチェン共和国で行われて居る当局による拷問行為についての記事を準備して居たと言うのですから、ロシア政府にとっては目障りだった事間違いありません。

アンナさんは著書「プ-チニズム」の中でプ-チンを真向から批判して居ます。 彼女はロシアの殆んどのテレビや新聞が政権の影響下にあり政府批判を行わない現実下にありながら下記の様にプ-チンを批判して居ます。

「何故私はこれ程プ-チンが嫌いなのか。 単純さ、冷笑、人種差別、モスクワ劇場占拠事件で使用した毒ガス、嘘、罪なき人々の虐殺のためだ !!」と述べて居ます。 当局からの迫害を受け続けながらもそれに屈する事なくジャ-ナリストとして立派な一生を貫いたアンナさんの冥福を祈ると共に、ロシアが共産主義社会ではなく昔の帝政ロシアの様な恐怖政治下にある事を皆さんに知って頂きたいと思います。

井上  出    (06/10/10)

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「アウシュヴィッツに於けるユダヤ人大量虐殺のこと」

10月4日に阿部基治さんとお会いしアウシュヴィッツを訪問された際の印象やその折心に浮んだ事他を詳しく御聞きし又数々の写真を見せて頂き、改めてその残虐非情なナチの連中の行為に心の底から憤りを感じました。

阿部さんが推選して居られる中谷剛と言う人の書いた「アウシュヴィッツ博物館案内」も見せて頂きましたがこの中谷さんと言う著者は未だ若い人で現在アウシュヴィッツ内で日本人向のガイドの仕事をして居られるとの事ですが、阿部さんの御説明によれば素晴しい人柄の方で心からナチによる残虐行為を憎み日本から来る人々の心に訴え掛けて居られるとの事でした。

ホロコ-スト教育資料センタ-の石岡史子さんの話も感動的でした。 ハンナ・ブレイデイと言う女の子がどんな気持で収容され死んで行ったのかと思うと涙が溢れて来ます。 アンネの日記は映画化もされ世界中の沢山の人に訴え掛けましたが、ハンナ・ブレイデイの話も映画化しアウシュヴィッツで行われた事が人間として絶対に許されない行為だったと言う事を改めて今の若い人達に知らしめる必要があると思います。

阿部さんとも話し合ったのですが米軍が第二次世界大戦末期に行った東京や横浜をはじめ主要都市を対象に市民を無差別に殺害した絨毯爆撃や広島、長崎に投下された原爆は絶対に許す事の出来ない犯罪行為であって、日本政府は米国政府に対しその謝罪と補償を要求し被害者への補償を行わなければなりません。 米国に対し自由に発言する事の出来る日本になる事で米国の植民地日本ではなく独立国日本である事を世界に示して貰いたいと私は願い続けて居ます。

作家の多和田葉子と言う人が阿部さんと前後してアウシュヴィッツを訪問した模様で、9月30日の朝日に訪問記を掲載して居ましたので御紹介したいと思います。

「敷地全体に息を押し殺したような雰囲気があった。 敷地面積は膨大で高圧線の張り巡らされた囲いの外にある森がはるか遠くに見えた。

門の近くにはバラックが60年前のまま立って居てその中は薄暗く牛舎を思わせる。 真中にはズラリと二列に並んだむき出しの穴がありこれがトイレらしい。 展示されて居る到着直後の写真の中には東方に移住させられただけだと思っていた為に旅行者の様に笑って居る者も居た。

此処では1日に1,000人以上の人が毎日殺され1940年にこの施設が出来てから1945年にソ連軍が解放する迄の5年間に休みなく大量殺人が行われ死者総数は百数十万人を超えたと言われて居る」

米軍による日本人の大量虐殺(原爆は間違いなく虐殺行為です)と併せナチによるユダヤ人の大量虐殺もこの世界に2度と起らない様、若い人達に映像を通して今後も繰り返し訴え続けて行く事が世界平和実現の為に不可欠だと私は考えます。

井上  出    (06/10/10)

Tuesday, October 10, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/09)

「長寿で楽しく水泳を」

私も今日で70才になりました。 未だ若い人には負けないと自負して居りキュ-バにある120才まで生きようクラブの目標年令は無理としても少なくとも後20年は現役で頑張りたいと思って居ます。

そんな私を勇気付けて呉れるのは95才の清水静江さんと言うスイマ-で、95~99才クラスで50メ-トル自由形で1分14秒38(50メ-トルプ-ル)そして1分13秒87(25メ-トルプ-ル)の世界記録保持者です。

埼玉県のコナミ・スポ-ツクラブ入間に所属し週3回それぞれ約1時間掛けて600メ-トル泳ぐとの事。 「何も考えず泳ぐのが楽しい。 若い友人達との会話も面白い」として体調の悪い時(風邪気味の時)以外はスイミングクラブに通って居るそうです。

何と73才でお孫さんと一緒に前述のスイミングクラブに通い始め本格的に水泳をやり出し遂に世界記録保持者になったと言うのですが、無理は絶対にせず泳ぎを心から楽しむと言う姿勢が健康の秘訣と言う事の様です。 そして次の目標は100~104才クラスでの世界新記録達成と言う事と泳ぎが未だ満足出来るレベルではないので練習してもっと上達したいと言う事だと知り、清水さんの爪の垢を煎じて飲みたいと思いました。

何度か御紹介した私の周囲に居られる90才を過ぎても元気で活躍中の方々に肖って私も元気に90才を迎えたいと心から願って居ます。 一時TVのコマ-シャルにまで出て居たお婆さん姉妹の金さん、銀さんはインタビュ-ア-が「沢山稼いで居る様ですがそのお金は何に使いますか?」と質問したところ「老後に備えます」と答え笑いを誘ったと言う事でしたが、そんな気持で居る事が健康で長生きする事が出来る秘訣と思われます。

井上  出    (06/10/09)

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「酒は飲め飲め飲むならば」

父は大学卒業後陸軍の毒ガス研究所に就職して居ます。 給料は破格で私の記憶が正しければ月給が一般人の平均(学士様)80円のところ200円近く貰って居たとの事でした。 危険な仕事である事と秘密保持の為の口止め料も入っての高給だったのでしょう。 実験中に事故があり父は死に損った事が切っ掛けで退官し坂川牛乳と言う両国にあった牛乳会社に移った様で、その頃の写真が残って居ます。

戦後は名糖乳業の顧問をしたり又当時大手牛乳瓶メ-カ-だった山村硝子の嘱託をして居た事もあった様ですが、当時の酪農家向の雑誌「乳牛タイムズ」とか「酪農事情」等と言う月刊誌に毎号何か書いて居た様です。 併し原稿料は母の手には一度も入らなかったそうです。 晩年栄養専門学校の教務部長を定年退職し退職金が入っても一銭も家に入れず世界中を3ヶ月も漫遊して来た父ですから当然だったのかもしれませんね。

シゲさんも私同様下戸と御聞きしましたので5年後の金婚式ではシャンパンは一杯だけにされる様今から御忠告申し上げます。 葡萄酒を無理して少量ずつ飲む訓練をされたとの事ですが、お酒は訓練する事で飲める様になります。

私の義弟は今福島県の工事に絡み知事も逮捕寸前と言う談合の主役企業の東急建設の役員をして居ましたが、数年前に定年退職しましたので本人はホットして居ますが土木建築の入札は全て談合で受注業者が決まる事は業界の常識で、恐らく談合を完全になくす事は不可能だと言って居ます。

この男がお酒が全く飲めなかったのですが建築屋が飲めないでは仕事にならないと言う事で入社後訓練し、今では酒豪で一升酒を飲みます。 彼によれば酒が飲めない時は少し飲んでも真赤になり動悸は激しくなりやがて孫悟空の金環の様なものが頭を締め付けはじめ、それが身体を降りて行き足からスポンと抜けた後又新しい金環が頭を締め付けると言う事の繰り返し、こんな感覚が続いたにも拘らず飲み続けたところ遂に一升酒が飲める様になったとの事でした。 こんな話を想い出しましたが何事も自然なりと言う事が身体には一番大事だと私は考えます。

井上  出    (06/10/09)

Saturday, October 07, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/05)

「唯一度の人生笑って暮しましょう」

大場さんからのメ-ル頂き、私の拙文を読んで頂いて居る事に御礼申し上げると共に忌憚のない御批判を頂きたく改めて御願い申し上げます。 何せ浅学で充分な情報網もありませんので限られた資料の中から独断と偏見で雑文を書き連ねて居り間違いも多いと思いますので、是非御指摘頂きたいと思います。

先日も鰊で栄えた町を小樽であるべきところ函館などと勘違いして記述したり、新首相を安倍とすべきところ安部と書いたりと特にこの頃は間違いが多いので御批判と併せ単純ミスも御指摘下さる様御願い申し上げます。

大場さんの言われる様に物を書く際には細かく忠実に事実を掴まえ適確な判断をする事が必要なのですが、私は会社経営しかも零細企業の経営をして居り大企業のサラリ-マン社長と違い資金繰りから営業まで熟さなければなりませんので時間に追われどうしても間違いが多くなりますので、どうか御気付きの点間違った情報に対し訂正して頂いたり反論して頂きたいと思いますので今後共よろしくお願い申し上げます。

日本人の国際感覚、公徳心の欠如、後進性他大場さんの言われる事は良く判ります。 個々の人間の行動範囲は極めて限られて居る事から自分達の知らない世界の事は本を読む事で学ぶ事が出来る訳ですが、その本が日本では売れなくなり若者が1ヶ月に読む本は平均でも1冊程度と言うアンケ-ト調査に愕然とします。 しかも推理小説やタレントの書いた本が売れ筋と言うのは問題で、映像で育った若者達にはジックリ本を読む等と言う事は今では苦行だと言うのではこんな連中に日本の将来を託す事に不安を覚えます。 当然の事ながら国際感覚等持ちあわせる訳がありません。

痴漢は外国にも居ると思いますがテレビでも知名度の高かった大学院の教授が手鏡で女学生のスカ-トの中をのぞいたり電車の中で女学生の身体に触ったりを繰り返したり、警察官が痴漢行為で逮捕されたり等と言うニュ-スが殆んど毎日新聞で報じられる国は先進国の中では日本位のもので本当に恥かしく思います。

JETROが輸出振興から輸入振興に変ったのは何時からか判りませんが、資源のない日本ですからやはりJETROは引続き輸出振興がその主業務でなければならないと私は考えるのですが皆さんはどの様にお考えでしょうか? 最近は日本から外国への投資が盛んでその配当や利息が日本にとって大きな収入になって来ては居ますが、輸出立国と言う基本姿勢は持ち続ける必要があると私は思います。 

大場さんはバ-クレ-校で勉強されたエリ-トで英語も自由にお出来になりますが、日本では今でも英語が出来る事で特殊技能保持者と評価されて居ますから仲々外国人と対等に付き合える日本人は少ないのです。 私も小さな貿易会社を経営して居る事から外国に友人知人は結構居ますが、「お前は日本人らしくないな!!」と良く言われます。 その理由を聞くと (1)良く笑う (2)笑顔を絶やさない (3)思った事をストレ-トに言う (4)ジョ-クで人を笑わせる と言う事に集約出来ると思います。 以上の逆が一般的な日本人に対する外国人の印象なのです。

以前御話した事がありますが韓国では偉い人は笑わず威厳を保つ事が尊敬を勝ち得る為に必要と言う事ですが、日本も同じ様な傾向があります。 その流れで日本人はSERIOUSだと評価されるのだと思います。 「笑う門には福来たる」「笑いは百薬の長」、一度の人生顰めっ面せず大いに笑いましょう。

井上  出 (06/10/05)

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日本の地価は上昇し始め土地ブ-ム再来を予測する人迄出て来て居ます

9月19日に国土交通省が発表した基準地価の前年との比較によれば一部の地方を除き大都市の地価は上昇して居る事が判ります。 この基準地価は都道府県が毎年7月1日時点で調査する地価の事です。

以下が住宅地と商業地の上昇率で、17年度分も18年度分も前年度比の数字です。

 
住宅地   商業地  
  平成17年 18年 平成17年 18年
三大都市圏 -2.8% 0.4% -2.1% 3.6%
東京圏 -2.5% 0.7% -1.6% 3.9%
大阪圏 -3.7% 0.0% -3.3% 3.6%
名古屋圏 -2.5% -0.1% -2.1% 2.4%
地方圏 -4.1% -3.1% -6.1% -4.3%


住宅地の上昇率は低く又名古屋圏や地方圏では未だマイナスですが商業地に関しては地方圏を除き大都市ならびにその周辺は全てプラスに転じた事がお判り頂けます。

そして19年は今の流れから見て更に上昇する事は間違いないと思われます。 そんな事もあって大都市に於けるマンションの売れ行きは絶好調で即日完売も出る有様で、この様な現象を見るとバブル再到来の可能性を唱える人達の説も一笑に付す訳にはいかなくなって来ました。

井上  出    (06/10/05)

Friday, October 06, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/04)

「ア-ミッシュ村の悲劇」

頭のおかしい連中が銃を乱射し何の罪も無い子供達を殺害する事件は繰り返されます。 「気狂いに刃物」と言う表現がありますが刃物ではなく銃であるところに被害者の数が複数になる原因があります。

日本の様に個人が銃を所持する事を禁止しなければこの様な悲劇は今後も繰り返されます。 米国には総人口以上の数の銃が民間人によって所持されて居る事から、腹が立てば手近にある銃で報復すると言う事件が日常茶飯事なのです。 しかも機関銃を個人が持つ事も許されて居ると言うのですから驚きます。

西部開拓時代からの伝統で自分の命は自分で守る自由があるとして殆んどの家に銃がある状態は異状で、現在紛争が起きて居る発展途上国のヘベルの話ですから民主主義そして資本主義の世界のリ-ダ-を自負するアメリカがこのレベルではお恥かしい限りで法治国家とは言えません。 日頃から銃のある生活に慣れ親しんで居る事から今回のイラクとの開戦にみられる様に直ぐに武力に訴える姿勢は許されるべきではありません。

アメリカのライフル協会なる強力な組織が存在し国会議員に対し献金攻めにして懐柔し、銃規制法を廃案にしたり銃の購入手続を簡単にしたりして銃を売りまくって巨額の利益を上げて居る現状をアメリカの良識ある一般市民はどう考えて居るのでしょうか?

今回のア-ミッシュ村での事件後も米国で銃規制を提案する様な新聞の論調は見られませんし、日本でも事件に結びつけて銃所持に関しあまりにも自由なアメリカを批判する様な社説も見当りません。

カナダのハ-パ-首相も銃砲登録に反対でその撤廃を唱えて居ると聞くと、アメリカのライフル協会から裏金が出て居るのではないかと勘繰りたくなります。 死の商人が世界中にアメリカ製の銃を売りまくり各地で紛争の犠牲者が増え続けて居る事をアメリカ人は認識し、今こそ銃規制に立ち上って欲しいと思うのですが残念ながらそんな動きは全くありません。

井上  出 (06/10/04)

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「120才まで生きよう」クラブ

キュ-バにカスロト議長の元主治医のセルマと言うお医者さんが居ますが、この人が提唱し会長を務める「120才まで生きよう」クラブがあると言うのです。 セルマ博士は現在76才で日本の日野原先生が主宰する「新老人クラブ」としては最年少と言う事になりますが、このセルマ博士が「カストロ議長は120才迄生きるよ」と笑ってインタビュ-に答えたとの事です。

御承知の様にキュ-バは医療技術では世界のトップ水準に達して居り、その事もあって元気な老人が多いとの事。 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」で有名になり演奏活動で来日した「ブエナビスタ」バンドは老人で編成されたグル-プですが、2000年に来日し7ステ-ジをこなし全て超満員でした。 そのグル-プの中のコンパイ・セグンドと言うプレ-ヤ-はしぶい声とダンディ-な男振りで聴衆を魅了しましたが来日時93才でした。 そのコンパイ・セグンドがインタビュ-に答えて、「今40才の恋人がいる。 もう1人子供を計画中だ。 未だ私の川に水は流れて居る」と語って居たと言うのですが、日野原先生も美人を見ると胸がトキメクと言って居られる事から、元気で長生きするには恋心を失わない事が大事と再認識しました。

井上  出    (06/10/04)

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「細川さんのお便りを拝見して」

10月2日の細川裕文さんからのメ-ル拝読し又色々勉強させて頂きました。 兎に角全ての分野の情報を持って居られそれを簡単な言葉で発信して頂けるので助かります。

米澤嘉博氏逝去について
新聞の死亡広告で知りましたが米澤氏は53才と言う若さで亡くなったと知り癌の恐ろしさを改めて強感しました。 即売会を現在の様な大変なイベントに育て上げた米澤氏の死は会員に大きなショックを与えたでしょうが、その後継者が複数と言うのは問題ですね。 共同代表制度しかも3人と言う数字では分裂間違いないと思われます。 メイドバ-で訃報を聞きメイドと共に泣いたとの事ですが、私の夢は私の死を惜しみ心から泣いて呉れる人が居て呉れる事で、そんな人が沢山居る事でその人の人生の価値を測る事が出来ると考えますので米澤氏は素晴しい人生を生きた人だと羨ましく思います。

河合さんの事
細川さんから度々河合さんの話を御聞きしこの人物に大変興味を持つ様になりました。 米澤さんは河合さんを後継者の1人に指名したのでしょうか? これ又興味のあるところです。 田中真紀子さんに良く似たキャラクタ-となると場合によっては米澤さんの後継者として女帝誕生と言う事になるのではないでしょうか?

甘党向のお店
私の父は獣医でしたが牛馬が専門で、ペットは苦手と見えて私が大事にして居た犬「アントン」は父の処方ミスでテンカン症状を起す様になり死にました。 又父自身大学卒業後陸軍の毒ガス研究所に入りそこで実験中に死に損なった事もあった様です。 その父はアルコ-ルに弱く金婚式の祝いの席で飲めないワインを飲み過ぎ翌日脳梗塞で倒れました。 そんな父は甘い物には目が無く紅茶には必ず砂糖をスプ-ンに2杯入れて飲んで居ました。

その父の血を引いて私もアルコ-ルには弱くビ-ル一杯で真赤になる有様で格好が悪いのですが、甘い物ならいくらでも入ります。 そんな事から今回御紹介頂いたお店ならびに菓子や果物類は出来れば全部トライして見たいと考えて居ます。 それにしても細川さんの情報網の広さには驚くばかりです。

しかも御自身が訪問した上でのレポ-トなのでその行動範囲の広さと行動力には唯々脱帽です。 河合さんではありませんが細川さんが企業トップになったら世界的規模の会社に育つ事でしょう。

コンピュ-タ-教習所のアイディア
面白いですね。 免許証を発行する事で就職の際に有利になる事間違いありません。 それにしてもコンピュ-タ-の整備士試験が既にあると知り、その試験合格者達が企業に帰属するのではなく個人営業をして貰えれば安く修理がして貰えるのではないかと思うのですがどうでしょう?

細川さんの御説明ではドライバ-1本あれば女の子でもパソコンを組み立てられると言う事の様ですが、世の中には私の様な機械音痴も居ますから自分で修理と言う訳にはいかないのです。

昨日放送作家の阿部基治さんと御会いしナチの捕虜収容所訪問の話を御聞きしましたが、その阿部さんもコンピュ-タ-は御自身で修理して居られると知りましたが私には無理です。 因みに阿部さんのコンピュ-タ-はそのリミットの寿命3年を遥かに過ぎて居ると言う事でした。

麻布氏のニックネ-ム「ロ-ゼン閣下」
漫画と言うのは実に奥の深いものだと言う事が細川さんの御説明で良く判りました。 私は中学生の頃漫画を読んで居て父に「未だ漫画なんか読んで居るのか!!」と怒られた事があり、当時は漫画と言うのは子供の読み物だったのですが現代漫画は幅広く又奥の深い大人向の読み物である事を知りました。 又啓蒙して頂きたく引続きよろしく御願い申し上げます。

井上  出    (06/10/04)

Wednesday, October 04, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/03)

「子供の学校や家庭内での暴力行為が増え続けて居る事について」

キレル子供が増え続け日本では子供による暴力行為が大きな社会問題になって居ます。 そして親殺しが新聞で度々報道され親子の関係は一体どうなって居るのであろうかと最近の家庭生活について調べて見ました。 その結果色々な問題点が浮上して来ました。

(1) パソコンやTVゲ-ムの悪影響
学校から戻ると直ぐにゲ-ムにのめり込む子供が殆んどで友達と外で遊ぶ子供は稀と言うのが現状です。 そしてゲ-ムには暴力的なシ-ンの連続と言う物が多く人を殺す場面は頻繁に見られるのです。 こんなゲ-ムで毎日遊んで居る中に人を傷付けたり殺害する事に抵抗が無くなって終うのです。

(2) 食育の重要性を認識する親は少数派
以前にも食育が大切である事を御伝えした事がありますが、朝食を食べずに登校する子供が圧倒的に多いのです。 最近は昔と違い家族団欒の食事はなくなり子供が1人で食べる「個食化」が進行し、これが精神を不安定にするのです。 栄養のバランスの取れない食事をして居る子供が多く身心に悪影響が出て居るのです。

服部栄養専門学校校長の服部幸應氏は大学の後輩ですが彼は「個食」には5通りあると言います。 それは次の様なものです。
① 孤独で寂しい食事の孤食
② 各自が個人の好みで食べる個食
③ 固定メニュ-ばかり食べる固食
④ 食が細い小食
⑤ 粉物ばかり食べる粉食

そして服部氏はこの様な「こ食」を改善しなければ子供達の身心の健全な成長は望めないとして警鐘を鳴らし続けて居ます。 食育には家族との食事時間確保が絶対不可欠なのです。

(3) 家庭での躾が適切に行われて居ない
親は自分達の事で精一杯で子供は自由放任し、お小遣いさえ与えれば良いとする親が実に多いのです。 少子化が進み1人っ子が増え財布が6個あると言われる様に両親の他にその両方の祖父母が子供の関心を買う為に欲しい物は何でも買い与えるばかりではなく、躾の為に叱ると言う様な行為は子供に嫌われるからとして避ける傾向が顕著なのです。 従って我慢等と言う言葉は子供の頭から消えて終って居るのです。 その結果我慢を強いられるとキレルのです。

(4) 睡眠不足とコミュニケ-ション能力の欠如
父親の書斎が無いのに子供には個室を与える家庭が殆んどですが、子供は部屋に閉じ籠りゲ-ムや携帯そしてコンピュ-タ-と会話の無い毎日を過す為に人とのコミュニケ-ションが上手に出来なくなり自己表現が出来ずキレルのです。 又深夜迄起きて居る事から殆んどの子供が睡眠不足でこれが又情緒を不安定にさせるのです。

他にも色々な原因が見られますが今一番求められて居る事は親子のスキンシップで、親子の会話が殆んど無い様な状況が続く限り子供の暴力は減らないのです。

井上  出    (06/10/03)

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「病気になったら必ずセカンドそしてサ-ドオピニオンを求める事」

現在さわやか福祉財団理事長として活躍中の堀田力さんが9月28日付日経夕刊で御自身の体験から良い医師そして信頼出来る医師に巡り会える程大切な事はないとして、胃潰瘍の手術の時には小さな医療ミスを経験して居るし又狭心症では医師の診断間違いで死に損なった話を書いて居られました。 私は堀田さんの講演を企画した事もありその御人柄に接した事がありますが実に温厚な思い遣りの心のある紳士で尊敬して居ますが、そんな方がこんな事を書かれたと言う事は余程腹に据えかねたのであろうと思います。

その堀田さんが65才の時体の左半分が締め付けられる様に痛み左腕がしびれ体におもりを付けた様になって5分~10分歩くと道端にしゃがんで休むと言う状況が続いた為、ある高名な医師に診断して貰ったところ「何でもないですよ」と言う診断で一安心したところその症状は続き、偶々共済組合のパンフレットを見て居たところそこに書かれて居る狭心症の症状が自分のものと同じであった為湘南鎌倉総合病院で診断して貰ったところ間違いなく狭心症と言う事が判明し、胸部から動脈、脚から静脈を取りこれを心臓用の血管として使うと言う大手術の結果無事回復、今では元気に活動して居られるとの事でした。

実は私の亡妻も長い間眼の痛みを訴えて居りある大学の名誉教授の御紹介で眼の病に関しては日本でも三本の指に数えられると言う眼科医に診断して貰ったところ、貧血が原因として造血剤を飲む事を奨められ暫くそんな事で痛みは鎮痛剤で押えて暮して居たのですが治らず、これ又眼科病院としては日本でも有名なところで改めて診察して貰ったところ緑内障と言う診断。 併しその数日後痛みが激しくなり友人の紹介で東京女子医大でCTを撮って貰ったところ、脳の中に血の塊りがある事が判明し急遽手術しましたが出血の原因が脳腫瘍でしかも悪性であった為、執刀して頂いた現東京女子医大学長の高倉先生に手遅れで半年の命と御聞きし愕然とした事を昨日の事の様に想い出します。

堀田さんのケ-スからも私の亡妻のケ-スからも高名な医師と言うのは実力とは関係ない事がお判り頂けたと思いますが、世間の評価に惑わされる事なく実績のある病院を選ぶ事と必ず1人ではなく複数の医師の診断を仰ぐ事を皆さんに御奨めしたいと思います。

井上  出    (06/10/03)

Tuesday, October 03, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/02)

「日本に於けるM&Aについて」

先日王子製紙によるM&Aの失敗のドキュメンタリ-番組がTVでありその攻防の記録を興味深く見ました。 敵対的M&Aは米国はじめヨ-ロッパでは一般的で株主も儲かるなら株を簡単に手放す事から成功率は高いのですが、日本は未だ義理人情の世界が残って居る国ですから欧米の様な訳には行かず結局は王子は失敗しましたが国際競争が激しくなって行く中、王子の仕掛けたM&Aは日本の製紙会社が世界市場で生き残って行く為には必要な選択であった事を考えるとビジネスの世界に義理人情を持込む事について反省しなければならない様な気がしました。


M&Aは日本には新しい事の様に考えて居る人が多いと思いますが、日本の大企業の多くは友好的なM&Aによって成長し大きく育った歴史があり何も目新しい事ではないのです。 松下電器産業が良い例ですが1950年代から60年代にかけて東洋電波、中川電機、光自動車、テイチク、東方電機他を吸収合併し現在の松下コンツェルンが誕生したのです。今後もM&Aは日本で更に数多く見られると思いますが友好的M&Aでないと仲々成功しないであろうと言うのが前述のドキュメンタリ-を見ての感想です。

井上  出 (06/10/02)

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「鳥葬について」

インドでは今でも鳥葬の為に作られた石塀の上に死者を乗せ鳥に遺体を食べさせる習慣が残って居ると現地で聞いた事がありますが、チベットでは火葬は希であって鳥葬か水葬が一般的と知りました。

武庫川女子大国際健康開発研究所長の家森幸男氏によれば、チベットの鳥葬と言うのはインドの様に唯死体を高いところに置いて食べさせるだけではなく僧侶が鳥が食べ易い様に遺体をナイフで切り開き頭蓋骨は石で叩き潰し鳥が遺体を食べ易くすると言うのです。

鳥が遺体を完食する事によって死者が天に帰る事が出来ると考えられて居る事から、我々が考える様な残酷な行為ではないと言うのですから死者の家族も納得するのでしょう。 鳥葬の為には鳥葬台なる物が賽の河原の様に周囲が石だらけで木が一本も生えて居ない様な場所に設置されて居ると言うのですから、不気味な雰囲気のところの様ですので私は御免蒙りたいと思います。

父母そして家内が入って居る墓もいずれは無縁仏になる事から、私は焼いて貰った後は海に散灰して貰いたいと考えて居ます。 そんな事もありボチボチ遺言状を作成しようと考えて居るところです。

井上  出    (06/10/02)

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「国歌斉唱強制は違憲と言う馬鹿気た判決について」

9月21日東京地裁で難波孝一裁判長は卒業式で国旗に向かって起立させたり国歌斉唱させたりする事は憲法が定める思想、良心の自由を侵害する行き過ぎた措置で違憲と言う最近の判例からも又常識から言っても特異と言わざるを得ない判決を下しました。

昨年の福岡地裁判決は教育委員会の通達や校長の職務命令は適法と言う判断を下して居りこれが正しい判断で、一説によると今回の違憲判決を下した難波孝一裁判長の売名行為の可能性があり高等裁判所で判決が覆るのは間違いないと言われて居ます。

ところが朝日新聞の社説では今回の判決を支持し都教育委員会は反省しろとか通達を撤回しろ等と言って尻馬に乗って騒いで居ます。 国旗や国歌は国民に強制するのではなく自然のうちに定着させる必要があると言うのは正論ですが、しからばどうやって子供達に国旗や国歌を大事にする心を植え付けたら良いのかと言う事には触れて居ません。

国技と言われる相撲では千秋楽に優勝者を表彰する前に起立し国歌を斉唱しますが、モンゴル出身の横綱朝青龍は先日の表彰式で国歌を歌って居ました。 過去に優勝したハワイ出身力士達の中には国歌斉唱の折唱和する者は1人も居ませんでしたので、私は朝青龍に今迄以上に好感を持ちました。 ところが今の子供達の中には国歌も知らない者が増えて居るのです。 これは悲しい事です。

日教組は消えつつありますがその残党連中が共産党と一緒になって今回の違憲判決を受けて大喜びし鬼の首でも取った様に大騒ぎして居ます。 そして上告すれば判決が覆るのは明白である事から「判決を尊重し上告を断念すべきだ」等と言う始末で論外です。 今回の判決では訴訟した401人の原告全員に1人3万円の慰謝料を都に支払えと言うのですから噴飯物です。 愛国心を育てようと言う運動が始まった折この様な馬鹿気た判決が下り本当に残念に思います。

井上  出    (06/10/02)

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「原油値下りで代替エネルギ-開発にブレ-キ」

1バレル $100 を超すのではないかと大騒ぎになった原油価格がこのところ大巾に値下りをして居り世界経済には朗報ではあるのですが、一方で折角各国で真剣に取り組みそれなりに成果が上りつつある代替エネルギ-開発にはブレ-キになりそうです。

又カナダのオイルサンドも生産コストが $35/バレルも掛る事から、あまり原油価格が下落すると生産縮小しなければならない様な事態になる可能性もあるのです。

併しバイオエタノ-ルに関しては原油価格より高くなっても環境保護の観点から、日本もブラジルを見習って今後も政府が中心になって開発を続ける必要があります。 日本では宮古島で政府が行って居るバイオエタノ-ルプロジェクトが最大の物で、昨年10月から公用車100台にバイオエタノ-ルを3%混ぜたガソリンを使用して居ます。

併し3%では大きな石油の節約にはなりません。 ブラジルでは20~25%混ぜたガソリン使用が義務づけられて居り既にエタノ-ル100%の燃料も開発され、ブラジルで生産される自動車エンジンは全てエタノ-ル対応となって居ますから日本もブラジルを見習いより混入率の高いガソリンを普及させる必要があります。

アメリカではトウモロコシを原料として生産されたエタノ-ルを5%、7%そして最大85%混入したガソリンを販売して居り、日本はこの分野では両国に比べ遥かに遅れて居ます。 そこで今年の3月からブラジル産のエタノ-ルを輸入すべく日伯エタノ-ルと言う会社が活動を開始しました。

この様な動きの中トヨタはじめ日本の自動車メ-カ-はあまり代替エネルギ-開発には熱心ではないので、トヨタが旗振りをしてエタノ-ル対応車の開発のみならず代替エネルギ-開発にも積極的に参画して貰いたいと強く希望します。

井上  出    (06/10/02)

Monday, October 02, 2006

イノさんの文箱 (2006/10/01)

「大場さんからコメントを頂いて」

大場尚文さんからのメ-ル今朝拝読しました。 私の拙文にコメントを頂けるのは大変嬉しい事です。 浅学で独断と偏見に満ちたものですから御批判頂きたく皆様に御願い致したく思います。

大場さんのお宅の冷蔵庫が650リットルと言う大容量のGE製の物で30年間使用されたと御聞きしましたが、昔のMADE IN USAは高品質で寿命も長く日本人の憧れの的でした。 ト-スタ-でもミキサ-でも掃除機でも洗濯機でもその品質は世界NO.1でしたし、自動車も頑丈で寿命が長く南米等では50年前の米国製の自動車が今でも沢山走って居ます。 それが何時の間にか品質が悪化し家電は全て輸入になって終ったのは世界NO.1の奢りがあったからなのでしょうか?

最近NHKが優れた日本の医師を取り上げ日本の医師のレベルが国際的レベルに達した事を紹介して居ますがそれは極限られた医師達で、大場さん御指摘の様に間違いなく医師の質は低下して居ます。 私の亡妻も脳腫瘍であったにも拘らず貧血だとか緑内障だとかの診断で無駄な時間を費やして終いました。 私の友人で国際医療大学や山王病院他の理事長をして居る高木医師は、日本の医者の90%は碌な者ではないと発言し物議をかもしましたが恐らくこれが現実なのでしょう。

安倍新首相は紳士的で温厚そして育ちの良さが一目で判る様な人物ですから、海千山千の政治家の中で苦労するであろう事は間違いないと思います。 身体が大きく押し出しが立派で国際会議等では他国の首脳と並んでも引けは取りませんが、小泉さんの様な切れが見られないのでその辺が心配です。 私も安倍新首相には好感を持って居ますが、来年の参議院選で負ける様な事があると短命内閣に終るかもしれません。

井上  出    (06/10/01)

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「立教の思い出」

日暮里駅前猫屋敷 様

9月29日付貴メ-ル今朝拝読しました。 日暮里駅前のお住いは10月7日に引き払われるとの事ですがお猫さん達はどうされるのでしょうか? 猫は家に付くと言われて居ますから新居に移られてから一騒動ありそうですね。

関東大震災で大変な被害を蒙りお父様は大変な思いをされた事でしょう。 小樽にある小樽高商は現在は小樽大学と言うのでしょうがこれが仲々の名門で、経済産業界で活躍して居る人達を何人か知って居ますが猫屋敷さんが言われる様に気品があり性格が穏やかで好感が持てます。 皆北海道訛りがあり直ぐに判ります。

立教では釣り部に居られたとの事ですが私は学生委員会に所属しチョット赤掛った学生でした。 私が大学1年の時駅前に丸物と言う百貨店が出来ましたがそこでアルバイトをしたいと考え、未だ開店前でしたが人事部に行き雇って欲しいとお願いしました。 その折面談して呉れた方が八木さんと言う方で立教の先輩でしたが、開店の折学生200名程アルバイトで欲しいのでしかるべき学生を送り込んで貰いたいと言う逆の乙波を頂きました。

当時立教では学生服の襟に付けて居た盾の形をしたバッジが学年によって色が変って居たのでその色で何年生か直ぐ判る様になって居ました。 そこで私が学生達の面接をするのに1年生のバッジでは具合が悪いのでバッジをはずし300人近い学生の面接をし200人を選抜し丸物の開店に合わせて派遣しました。 殆んどが卒業を控えた4年生だった為に後で生意気だとして脅かされた事もありましたが、私は売場に立たず200名近くの学生の監督みたいに全館を1日中巡回し皆より少し余計に報酬を貰って居ました。

八木先輩には大変喜ばれましたがその後丸物は倒産し再会する事は出来ませんでしたが、大学時代にはそんな想い出があります。 今は社員派遣業が盛んですが当時としては画期的な出来事であったと思います。

立入広太郎教授の名前は覚えて居ますが、私のゼミの先生の性は宮沢ですがお名前の方は忘れました。 兎に角大学の1年から卒業までズ-ット産経新聞でアルバイトして居ましたので唯でも不勉強なのにゼミも欠席ばかりして居た劣等生でした。 併しゼミの卒業論文は「企業の社会的責任」と言うテ-マでしたから時代を先読みして居たとこれだけは自慢です。

猫屋敷さんが釣り名人とは知りませんでした。 キット沢山釣った魚を処分される為に猫を沢山飼って居られるのでしょう(?) 私は葉山で育ちましたので逗子の海岸でシロギスを良く釣りました。 もう50年以上前の話ですから結構シロギスが釣れましたがメゴチも同時に釣れ母に良く天ぷらにして貰って食べました。 シロギスと違って醜い顔をして居るのですが味は仲々の物だったと記憶します。 私の釣のキャリアはそれ位です。

大学時代は父が事業に失敗したり小豆相場で負けたりして借金が沢山あり、私は東京に下宿し自分の生活費は自分で稼いで居ましたから他の学生達の様にカレッジライフを楽しむ時間が無かった事が今悔やまれます。

チョット長くなって終いましたので今日はこの辺で。 近い将来御会い出来る事を願って居ます。

井上  出     (06/10/01)

Sunday, October 01, 2006

イノさんの文箱 (2006/09/28)

「鰊御殿は函館ではなく小樽でした。」

日暮里駅前の山田耕嗣様

鰊御殿は函館ではなく小樽との御指摘有難うございました。 私は小樽へ行った事はありませんがTVの特別番組で当時の映像を見ましたが、確かに小樽でした。 大儲けした人達が居る一方で腐り易い鰊の内地への搬送に時間が掛り大損をした人達も大勢居た事を想い出し、当時の漁業と言うのは一種の博打であった事からすると最近の漁業は魚群探知機が装備され随分楽になった物だと科学の進歩に今更ながら感心して居ます。

併し当時の様に鰊で海が真黒になる等と言う事は望むべくもなく、魚の世界的な減少には歯止めが掛らなくなって居ます。 鯨の様な大食漢を保護し続けて居る為に、その中人間様の口には養殖魚以外は入らなくなる様な時代が来るかもしれません。 鯨は魚ではないから殺してはいけないとする世界の世論なる物は到底理解出来ません。

山田さんの御父様が鰊関連の仕事をして居られたとの事ですが、当時の小樽は大変な賑わいであったろうと思います。 夜ともなれば料亭は大繁盛で嬌声に包まれて居た事でしょう。

御指摘に改めて御礼申し上げます。

井上  出 (06/09/28)

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「日本に於ける看護師不足について」

昨日順天堂大学の総務部長と会食する機会があり現実に看護師不足はどの程度深刻なのか御聞きしましたが、患者7人に対し看護師1人の割合で配置する事で患者1人当り1日3,000円と言う補助金を得ようと各病院共必死で看護師集めに狂奔して居るとの事でした。 その中でも東大病院が一番熱心でその為に特別予算を組んだと聞きます。 限られた数の看護師の奪い合いは異状で、国として直ちに看護師不足解消の為の対策を立てる必要があります。

看護師にとって一番きついのは夜勤のある事で、昼だけの勤務と言う条件で募集すれば職場復帰する看護師は相当出て来ると思われます。 重松さんが入院されたバンク-バ-の病院の昼夜3交替の看護師は全員ノンホワイトだったと言う事ですが、理由はその辺にあると思います。 若い中は頑張れますが年を取ると夜勤は無理ですからそんな事も考慮に入れ対策を講じる必要がありますし、又フィリピンをはじめ発展途上国から補充する為に資格条件の緩和が必要です。

フィリピン系の看護師の評判は北米では大変高いと聞きます。 親身になって患者の面倒を見ると言う事で好まれる様ですがその理由としては、キリスト教徒であると言う事と今も残る大家族制度の下で育って来る事から長上の人を敬うとか弱い人に手を差しのべるとか兎に角心根が優しい事があると思われます。

医療事故を減らす為にも又患者さん達が快適に病院で治療を受ける事が出来る様にする為にも、外国からの看護師受入条件緩和を改めて国に求めたいと思います。

井上  出    (06/09/28)

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「中国への依存度を減らそう」

輸出入共に日本の対中国貿易依存度は上昇して居り、若し中国で農民達による大きな暴動そして革命でも起きようものなら日本人は日常生活にも事欠く様な状況に陥ります。 従って中国よりも他のアジア諸国との取引を増やす方向で政府は民間企業を指導する必要があります。

兎に角外貨が欲しいと言う事で米国や日本への輸出を増やす為中国政府は輸出奨励金制度を設け国ぐるみで輸出に力を入れて来た結果、そのTARGETであった日本にも中国製品が安値で雪崩込んで来た為に従来は他のアジア諸国から輸入して居た製品が殆んど中国に移って終ったのです。

以前に中国製の割箸の価格が30%も一方的に値上された事を御伝えしましたがこれもその1例で、他のアジア諸国より価格が安い為に輸入の95%迄が中国製の割箸になって終った事から、今回の様に一気に30%と言う常識はずれの値上が行われてもそれに対し日本は抗議も出来ず唯受け入れざるを得なかったのです。

御承知の様に養殖鰻は中国が最大の供給国になって居ますし、その鰻を焼く為の備長炭も一昨年から日本向輸出規制が行われ2008年には完全輸出禁止になります。 この中国産の備長炭も総輸入量の80%を占めるに至って居ます。 価格は国産の1/2、そして品質はソコソコとなればマ-ケットが中国産を受入れたのは当然の流れでした。

炭を1トン作る為には燃やす木材が10トン必要と言う大変な資源の無駄使いになる訳で、後進国(発展途上国)でも特に貧しいミヤンマ-あたりから最近は輸入が増え始めて居ますが、中国が輸出完全禁止する事になれば日本人の大好物の焼鳥も炭火で焼く事は出来なくなりそうです。

建築には欠かす事の出来ない骨材の砂ですが、これ又日本に入って来る砂の95%は中国製です。 沖縄で万博があった時砂不足を知り、私の会社はフィリピンのベントナイトの大手メ-カ-と組んで日本にサンフェルナンドグラベル㈱と言う会社を設立しフィリピンのサンフェルナンドと言うところから河砂を輸入した事がありますが、その後も国産の河砂は不足して居りところによっては海砂を洗って使用する様なところまで出て来て居ますから、これ又中国からの輸入が止まれば大変な事になります。 そして輸出禁止は時間の問題なのです。

食物の自給率が50%を割ったと言う事で大きな問題になって居ますが、前述の様に産業資材も中国に依存して居る物が沢山ありますが中国から他のアジア諸国に供給先を移す努力を早急にする必要があります。

井上  出    (06/09/28)