イノさんの文箱 (2006/09/27)
細川さんのメ-ルは読み易いばかりではなく理路整然として居て誤字も全くない完全な文章で、物書きのお手本の様な人だと思います。 見習わなければならないと思います。
その上細川さんは大変な行動派ですから、その訪問先に関するレポ-トを読ませて頂く事で私自身もその場所を訪れた様な気持になり見聞を広げる事が出来感謝して居ます。
私は甘党ですから第62代横綱大乃国の出した「男が甘党で何が悪いんだ !!」は早速読んでみます。 細川御用達が沢山あるとの事ですが私も色々試してみたいと思います。 今から楽しみです。
コンピュ-タ-の寿命については言われる様にやはり3年と言う事の様ですが、正直のところチョット短か過ぎる様な感じがします。 白物家電程の寿命の長さは求めませんが少なくとも5年位は使いたいものです。 それと細川さんはエンジニアですから修理などお手の物とは思いますが、一般人には難しい事から簡単な修理を安い費用でやって呉れる様なサ-ビスセンタ-が必要だと思います。
秋葉原に居る人達「オタク族」が麻生氏を支持して居たが為に今回の安倍氏の首相就任には落胆して居ると言う情報を興味深く読ませて頂きました。 麻生氏のニックネ-ムが「ロ-ゼン閣下」と言うのも面白いですね。
今回は安倍さんですが来年の参議院選挙で自民党が過半数割れを起す可能性はかなり高い事から麻生氏の登板は充分にあり得ます。 そうなれば若い人達に政治に関心を持って貰う切っ掛けになるのではないかと思います。 いずれにしても麻生内閣は必ず生れると私は考えて居ます。
井上 出 (06/09/27)
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「株式上場が企業の寿命を縮める」
神戸大学大学院経営学研究科教授の加護野忠男と言う人が上場しない長寿企業が元気として、安易な株式上場はその企業の寿命を縮めるケ-スが多いと警鐘を鳴らして居ます。
以前新しく興した企業100社の中で10年後に残るのは10社そして30年以上存続出来る企業は100社中唯1社のみと言う調査結果を御伝えしましたが、米国のフォ-チュン500社を対象にした研究によれば平均寿命は40~50年との事です。
ところが日本の地場産業の中には長寿企業が数多く存在して居り、近畿地方に特に多いと加護野教授は語って居ます。 その中で最も長寿な会社は大阪の金剛組で、この会社は聖徳太子によって西暦578年に百済の国から招かれた3人の工匠の1人金剛重光によって創業されたと言うのですから、1400年の歴史があると言う事を知り驚きました。 宮大工としてこんな長い歴史を誇って居るのです。 この会社は8月10日に各紙で倒産したと報じられましたがそれは子会社の事で、現在も高松建設㈱の支援のもと事業継続して居り更なる歴史を築き続けて居ます。
同じ宮大工をル-ツとする会社には竹中工務店があります。 この会社は織田信長の家来だった竹中藤兵衛正高によって1610年に尾張の国で創業されたと言うのですから、これ又400年と言う歴史を誇って居ます。
月桂冠のブランドで有名な大倉酒造は1637年創業、又白鹿ブランドの辰馬本家酒造は1662年創業そして大関が1911年、沢の鶴が1717年、白鶴は1743年創業と古い歴史を誇る清酒醸造業者は沢山ありますが一番古いのが白雪ブランドの小西酒造で創業は1550年と言うのですから大変な歴史です。
布団で有名な京都西川は1566年の創業ですし呉服卸の外与(とのよ)は1700年、金粉金箔の大手福田金属箔粉工業は1700年の創業です。
以上は全て非上場企業で上場による資金調達はして居ません。 上場によって潤沢な資金を手にすると無駄な投資をしたり無理な拡張を図ったりして企業の中で始末が出来なくなる事から倒産の道を歩む事になると言うのが加護野教授の見解です。
和歌山の和菓子の老舗駿河屋は室町時代に創業された長寿企業でしたが、500年の歴史を生かす事なく架空増資の罪で社長が逮捕されましたし、灘の酒造会社忠勇は上場後存続困難となり丸金醤油の傘下に入りました。
私の親しい友人岡本太一氏が経営して居る鍋屋バイテック社は、1560年に鍋や釜をはじめとする鋳造業者としてスタ-トし450年の歴史を誇って居ます。 現在年商60億、従業員数240名と中堅企業として更なる前進を続けて居ます。 岐阜の関に超近代的な工場とオフィスを持ち、日経他から度々表彰される話題の企業です。
この様な老舗企業が元気な中は日本は大丈夫だと皆さんに御伝えしたく、老舗企業を今日は取り上げました。
井上 出 (06/09/27)