イノさんの文箱 (2006/11/26~27)
バンク-バ-は東京と殆んど変らない位の気温と考えて居たのですがやはり冬は寒いのですね。 恐らく北海道の旭川位の感じかもしれません。 旭川も雪が降りました。 ホ-ムレスにとっては厳しい季節になり大変だろうと思います。 PORTLAND/OREGONにはシェルタ-が何箇所かあり冬は一杯ですがバンク-バ-も同じ状況なのでしょうが加えて教会の中には宿泊させ食事を出すところもあると知りました。
100人と言えば大変な数ですが教会で一泊か二泊した後その人達は何処に移動するのでしょうか? ホ-ムレスの間で何処の教会の食事が美味しいと言う様な情報が流れるとのお話ですがPORTLANDでもシェルタ-がホ-ムレスの間でランク付けされて居ると聞きました。 そしてクリスマスには評価の高いシェルタ-にホ-ムレスが殺到し長い行列が出来て居るのを私も見た事があります。
それにしてもボランティアの人達が大勢居られると言うのは素晴しい事ですね。 日本人と違って宗教心に篤い人達が沢山居る事からボランティア活動が活発なのでしょう。 日本でも最近は高校生の間でボランティア活動が盛んになって来て居る様ですが北米やヨ-ロッパと違い未だ一部の学生に限られて居る様です。
確か米国の大学の入試面接ではボランティア活動の実績が評価に大きく影響すると聞きました。 日本も是非広くこの評価基準を採用して貰いたいと思います。
井上 出 (06/11/26)
* * * * *
「映画『父親達の星条旗』について」
丸山公紀さんのコメントを読ませて頂きました。 私も是非見たいと思って居ますがこの映画は大変話題になって居り色々な人が論評して居ますが米国映画でありながら公平性を保った良い作品の様に思われます。 唯戦闘場面が凄まじく目を逸したくなるとの事なので覚悟して見る必要がある様です。
恐らく日本兵が地下壕のなかで食べる物も無く飲む水も無く飢餓状態にあって衰弱死して行く様な場面は出て来ないと思いますが過日当時の生存者の話を聞く機会があったのですが地下壕の中は正に生地獄であったと知り皆どの様な思いで死んで行ったのであろうかと想像するだけで涙が溢れ出ます。
米海兵隊員達も過酷な状況下で死んで行ったと思いますが地下壕の中の日本兵達はその何十倍も苦しい悲惨な状況下で死んで行った事を知って貰うと共に何としてもこの地球上から戦争をなくする為に政治家も宗教家も知恵を寄せ合う時だと言う事を強感します。 この瞬間にも世界の30ヶ国以上で戦闘が続いて居ると言うのは悲しい事で過去から学べない様では人類はいずれ滅亡する事になりましょう。
井上 出 (06/11/26)
* * * * *
「韓国の厳しい教育事情」
少子化は日本以上で世界で出生率は一番低いのが韓国です。 従って一人っ子家庭は中国以上でその一人っ子に両親のみならずその親、つまり祖父母が4人と合計6人の期待が寄せられるのです。
日本と一緒で一流大学を出し一流企業か役人の道を進ませたいと願う事から受験競争は日本以上で学校の先生に自分の子供に特別に目を掛けて貰う為に贈り物どころか現金を届ける親が殆んどです。 そんな事もあり韓国では先生を3年やれば家が建つと言われる程教師は給料以上の収入が得られるのです。
併し南北問題が又厳しい状況になって来て居る事から最近は子供を外国に留学させる家庭が急増して居ます。 勿論米国への留学が一番人気ですが日本にも沢山の留学生が来て居ます。 併しやはり人気は英語圏で米国に続いて英国・カナダ・オ-ストラリアそしてフィリピンがあります。
一人っ子と言う事で母親は一人で子供を外国に出すことの不安から御亭主を韓国に残し子供に付き添って留学先に移住するケ-スが特に最近は多く韓国に残された父親の事を「雁パパ」と呼ぶ有様です。
韓国人は昔の日本人の様に肉親をとても大事にしますし家族愛は大変強く夫婦も雁の様に仲が良いと言う事から家族を想う父親が家族から離れ寂しさが募る状況を指して「雁パパ」と呼ぶのだそうです。
仕送りは月平均700万ウォン(約88万円)と言う事なので当然の事ながら高額所得者でなければ留学などさせられないのですが何と言っても一人っ子ですから無理をしてでも外国に送り出したは良いが700万ウォンを送金できず貧しさと寂しさに負けて自殺する「雁パパ」がこのところ新聞紙上で良く報道されるとの事。 こんな状況は南北関係が更に悪化すれば加速する事になりそうです。 自殺は日本の専売特許ではないのです。
井上 出 (06/11/27)