Wednesday, November 05, 2008

水陸両用機

平成20年11月4日

【水陸両用飛行機を民間グル-プが開発】 

既に御承知と思いますが平成15年東大阪の中小企業の親父さん達が人工衛星「まいど1号」を開発しましたがこの事に触発されてこれ又東京の中小企業が集まって水陸両用飛行機を開発しました。

この組織は水上機研究会と呼ばれ東京大学工学部航空宇宙学科と提携しその共同研究拠点を東大本郷キャンパスに置き毎週金曜日の午後に設計連絡会を行って来たと言うのです。

そしてこの会合は今年の5月で30回を迎え参加者多彩で中小企業関係者だけではなく国際線パイロット・ジャンボジェット機教官・アマチュアパイロット・港湾技術者・大学教官・高校教師・学生・セ-ルスエンジニアと多岐の分野で活躍中の人達で構成されて居るとの事です。

従来の水上機は内海・湖沼地帯など静かな水面から離発着する様に設計されて居り海洋もしくは波立つ海面での運用が困難であった事から耐波性の高い非線形支持機構付きフロートシステムなるものを開発したのです。

更に海水による腐食問題を解決する為FRP複合材の大量採用によって耐腐食性を向上させる事にも成功したとの事です。

そして従来は通常の飛行機に比較し巡航時に摩擦抵抗や形状抵抗が大きく2倍以上の直接運航費が掛って居たものを機体形状の洗練化・表面積削減化・複合材料の特質を生かした軽量構造様式を進める事で通常機に近い運航費で飛べる様に改善したと言うのです。

先日取敢えずMLP(マイクロ・ライト・エアプレーン)用フロートシステムの製造を開始し今年の秋には販売開始するとの水上飛行機開発事業協同組合副理事長櫻井達美氏の発表がありました。

恐らくMLPフロートシステムは世界中で広く受け入れられると思われますからこの様な開発に対しては政府から充分な補助金を出して貰いたいと思います。 日本の将来はこの様なベンチャ-グル-プの活躍に掛って居る訳で是非支援の輪を広げて欲しいと思います。

井上 出

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