イノさんの文箱 (2007/04/22)
平成19年4月20日
「地方農家の出稼ぎに支えられて居る中国経済」
オリンピックに続く万国博覧会の開催で中国の大都市は建設ラッシュですが人手不足で地方からの出稼ぎ労働者が続々と都市に流れ込んで来て居ます。 以前にも度々御紹介しましたが都会から遠く離れた農村地帯では月に4~5,000円の稼ぎしか得られない世帯が沢山存在して居るのです。 魚も肉も数ヶ月に1度しか口に入らず毎日トウモロコシのお粥に漬物と言う食事しか出来ない実に貧しい農家が殆んどなのです。
先週NHKが中国のお正月(春節)に帰省する出稼ぎ労働者が上海の巨大バスタ-ミナルから故郷に帰って行く姿を放映して居ましたが皆本当に貧しいのです。 田舎で待つ子供に数千円の玩具を買ってやれない夫婦。 一年工事現場で働いたのに業者が溜った給料を払わずバス代だけを工面し帰省するグル-プ。 一生懸命働いて貯めた10万円を強盗に取られ無一文で国に帰る老人。 バスに乗り遅れてバス代の払い戻しがして貰えず途方にくれる人。 兎に角救いのない人達が次々と画面に紹介されて居ました。
帰省のピ-ク時には1日5万人超の人が利用すると言う上海の巨大バスタ-ミナルは貧しい人達の群を次々と地方に送り出して居り軍備拡張や宇宙開発に掛ける金を貧困対策に何故振り向ける事が出来ないのだろうかと言う怒りに近い感情を抱きました。
中国人は正月だけは何があっても家族一同が集まり新年を祝わなければならない事から無一文でも国に帰って行くのですがそれが悲しさを募らせます。
春節の大みそかに当る2月17日から18日に掛けて13年振りに昨年の春節に解禁された爆竹と花火が大都市の市内各地で昨年以上に盛んだったと言うのですが北京だけでも125人が負傷し1人が死亡したと言うのですから恐らく帰省出来なかった残留出稼ぎ労働者達がウップン晴らしに大騒ぎしたのでしょう。
中国政府は世界の大国の仲間入りをしたとしてもう発展途上国と呼ばないで欲しい等と言いますが実態は先進国の生活レベルに達するには未だ数十年掛る事でしょう。 今貧困対策と真剣に取り組まなければ共産党政権が転覆する可能性も充分にある事を中国政府首脳は再認識する必要があります。
井上 出 (07/04/22受信)
* * * * *
平成19年4月20日
「銃による犯罪の多発に歯止めを」
バ-ジニア大学で32人が射殺されたというニュ-スには驚きよりも銃の規制を解除した馬鹿ブッシュの私利私欲の結果として強い憤りを感じます。 全米ライフル協会なる圧力団体が銃の規制に反対し全人口3億人の米国に正式登録された銃だけでも2億丁を超える数に達したと言うのですから未登録の銃を加えると国民1人に1丁はあるのではないかと言われて居ます。
従って米国では銃の無い家庭を探すのが困難な位何処の家庭にも銃があり、それが夫婦間の争いや親子兄弟そして友人知人との間でのもめ事で使われるケ-スが殆んどなのです。 西部開拓時代からの伝統で憲法にも定められ自分達の安全は自分達で守ると言う精神がベ-スにあると言われて居ますが他人から家族の生命財産を守るのではなく身内同志の争いに現実には銃が多様されて居るのです。
しかもイスラエル製の機関銃UZIをはじめ戦闘で使う様な火器類までも個人が所有する事が出来ると言うのは誰が考えても異状だと思うのですが何しろ政治献金をタップリ持ち議員連中にバラ撒いて居るライフル協会に議員達は逆らう事が出来ないのです。
話によればマサチュ-セッツの神学大学院にまで学内専用の警察官が配置されて居ると言うのですから救いはありません。
近頃は米国では中学校でも子供達が登校する際に身体検査をするところが増えて来たと言うのですが刃物やドラッグそして拳銃の所持をチェックすると言うのですからこんな治安の悪化を米国の一般市民はどの様に考えて居るのでしょうか? もう何も感じない位慢性化して終って居るのでしょうか? 学内に銃持込を禁止して居た事が今回の大量虐殺の原因だとして学内に銃の持込を認めるべきだと言う意見まで出て来て居り又今回の事件後銃の購入者が増えて居ると言うのですから恐ろしい話です。
日本の銀行には武装したガ-ドマンは未だ居ませんが店内で案内をして居る男の行員(派遣社員)は殆んどが警察官上がりと言う事の様です。 併し丸腰では武器を持った強盗が入った時に対抗する事は不可能でいずれは日本でも武装した警備員が店内に配置される様になると思われます。 もう日本では水も安全もお金を払わなければ手に入らなくなって終いました。
私の取引先で金物を扱う会社がオレゴン州ポ-トランドにありますが、その会社の担当者が銃のコレクタ-で20丁以上も持って居ました。 その男はモルモン教の信者でしたが家族の問題が原因でウツ病になって終い家に籠って終ったと聞きます。 何せ沢山の銃を持って居る事から近所の人達は戦々恐々として居ると先日その会社の人が来日の折話して居ました。
所得格差は世界中の国々で問題になって居り、極貧の人達の中には自分達が貧しいのは社会が悪いとし反社会的な行動に走る者が多くなって居ます。 そして何らかの切っ掛けでこの人達が暴徒化するケ-スはフランスでもドイツでもイギリスでも見られます。 暴動は発展途上国だけの問題ではないのです。
井上 出 (07/04/22受信)
「地方農家の出稼ぎに支えられて居る中国経済」
オリンピックに続く万国博覧会の開催で中国の大都市は建設ラッシュですが人手不足で地方からの出稼ぎ労働者が続々と都市に流れ込んで来て居ます。 以前にも度々御紹介しましたが都会から遠く離れた農村地帯では月に4~5,000円の稼ぎしか得られない世帯が沢山存在して居るのです。 魚も肉も数ヶ月に1度しか口に入らず毎日トウモロコシのお粥に漬物と言う食事しか出来ない実に貧しい農家が殆んどなのです。
先週NHKが中国のお正月(春節)に帰省する出稼ぎ労働者が上海の巨大バスタ-ミナルから故郷に帰って行く姿を放映して居ましたが皆本当に貧しいのです。 田舎で待つ子供に数千円の玩具を買ってやれない夫婦。 一年工事現場で働いたのに業者が溜った給料を払わずバス代だけを工面し帰省するグル-プ。 一生懸命働いて貯めた10万円を強盗に取られ無一文で国に帰る老人。 バスに乗り遅れてバス代の払い戻しがして貰えず途方にくれる人。 兎に角救いのない人達が次々と画面に紹介されて居ました。
帰省のピ-ク時には1日5万人超の人が利用すると言う上海の巨大バスタ-ミナルは貧しい人達の群を次々と地方に送り出して居り軍備拡張や宇宙開発に掛ける金を貧困対策に何故振り向ける事が出来ないのだろうかと言う怒りに近い感情を抱きました。
中国人は正月だけは何があっても家族一同が集まり新年を祝わなければならない事から無一文でも国に帰って行くのですがそれが悲しさを募らせます。
春節の大みそかに当る2月17日から18日に掛けて13年振りに昨年の春節に解禁された爆竹と花火が大都市の市内各地で昨年以上に盛んだったと言うのですが北京だけでも125人が負傷し1人が死亡したと言うのですから恐らく帰省出来なかった残留出稼ぎ労働者達がウップン晴らしに大騒ぎしたのでしょう。
中国政府は世界の大国の仲間入りをしたとしてもう発展途上国と呼ばないで欲しい等と言いますが実態は先進国の生活レベルに達するには未だ数十年掛る事でしょう。 今貧困対策と真剣に取り組まなければ共産党政権が転覆する可能性も充分にある事を中国政府首脳は再認識する必要があります。
井上 出 (07/04/22受信)
* * * * *
平成19年4月20日
「銃による犯罪の多発に歯止めを」
バ-ジニア大学で32人が射殺されたというニュ-スには驚きよりも銃の規制を解除した馬鹿ブッシュの私利私欲の結果として強い憤りを感じます。 全米ライフル協会なる圧力団体が銃の規制に反対し全人口3億人の米国に正式登録された銃だけでも2億丁を超える数に達したと言うのですから未登録の銃を加えると国民1人に1丁はあるのではないかと言われて居ます。
従って米国では銃の無い家庭を探すのが困難な位何処の家庭にも銃があり、それが夫婦間の争いや親子兄弟そして友人知人との間でのもめ事で使われるケ-スが殆んどなのです。 西部開拓時代からの伝統で憲法にも定められ自分達の安全は自分達で守ると言う精神がベ-スにあると言われて居ますが他人から家族の生命財産を守るのではなく身内同志の争いに現実には銃が多様されて居るのです。
しかもイスラエル製の機関銃UZIをはじめ戦闘で使う様な火器類までも個人が所有する事が出来ると言うのは誰が考えても異状だと思うのですが何しろ政治献金をタップリ持ち議員連中にバラ撒いて居るライフル協会に議員達は逆らう事が出来ないのです。
話によればマサチュ-セッツの神学大学院にまで学内専用の警察官が配置されて居ると言うのですから救いはありません。
近頃は米国では中学校でも子供達が登校する際に身体検査をするところが増えて来たと言うのですが刃物やドラッグそして拳銃の所持をチェックすると言うのですからこんな治安の悪化を米国の一般市民はどの様に考えて居るのでしょうか? もう何も感じない位慢性化して終って居るのでしょうか? 学内に銃持込を禁止して居た事が今回の大量虐殺の原因だとして学内に銃の持込を認めるべきだと言う意見まで出て来て居り又今回の事件後銃の購入者が増えて居ると言うのですから恐ろしい話です。
日本の銀行には武装したガ-ドマンは未だ居ませんが店内で案内をして居る男の行員(派遣社員)は殆んどが警察官上がりと言う事の様です。 併し丸腰では武器を持った強盗が入った時に対抗する事は不可能でいずれは日本でも武装した警備員が店内に配置される様になると思われます。 もう日本では水も安全もお金を払わなければ手に入らなくなって終いました。
私の取引先で金物を扱う会社がオレゴン州ポ-トランドにありますが、その会社の担当者が銃のコレクタ-で20丁以上も持って居ました。 その男はモルモン教の信者でしたが家族の問題が原因でウツ病になって終い家に籠って終ったと聞きます。 何せ沢山の銃を持って居る事から近所の人達は戦々恐々として居ると先日その会社の人が来日の折話して居ました。
所得格差は世界中の国々で問題になって居り、極貧の人達の中には自分達が貧しいのは社会が悪いとし反社会的な行動に走る者が多くなって居ます。 そして何らかの切っ掛けでこの人達が暴徒化するケ-スはフランスでもドイツでもイギリスでも見られます。 暴動は発展途上国だけの問題ではないのです。
井上 出 (07/04/22受信)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home