イノさんの文箱(2006/6/29)
カナダの医療は原則として全て税金で賄われて居るとの事ですが、それでは国家予算の中に占める医療費の額は大変なものだろうと考えます。 御判りになりましたら国家予算の何%位になって居るのか御教え下さい。
新しく開発された治療方法とか薬品は対象から除かれると言う点は日本の保険と一緒です。 毎月の個人が負担する医療保険料が少額ですから相当の部分が国の負担になって居ると思いますから、日本の様に老人が増えて来ればこの制度が何時迄保持出来るか疑問ではありますが現状はスイス並の制度に思われます。
併し移住者にはある程度の期間が過ぎなければこの制度は適用されないのではないかと思いますが如何ですか? 市民権が取れなければ対象にならないのではないかと思われますが実際にはどうなのでしょう?
古い記憶ですが英国でも似た様な制度が採用されて居たと思うのですが、英国に住んで居られた時には如何でしたか? 昔は "FROM CRADEL TO THE GRAVE" 等と教わった素晴しい福祉制度は今ではどうなって居るのでしょう?
GMの赤字転落の最大の原因は過剰な医療制度だと言う人も居る位で、これは単に医寮費負担のみならず病欠中の補償費にまで及ぶ実に手厚い制度だと言われて居ます。 これがその費用負担だけではなく従業員の労働意欲にマイナスしたと言う見方もあります。 過保護で育った子供達がGUTSが無いのと一緒だと思います。
世界NO.1を誇ったGMの凋落は戦後米国に憧れた私達の世代にとっては実に淋しい出来事で、これが同時に超大国米国の凋落の前兆でない事を願って居ます。
資本主義社会のシンボルである米国には中国やソ連に超大国の地位を開け渡す様な事がない様ブッシュの様な馬鹿者を二度と大統領にして欲しくありません。
カナダから日本を訪問した人達が東京の街は健康で若い人達で溢れて居ると言う印象を持って帰られるとの事ですが、恐らく銀座や新宿そして渋谷や原宿の街を見ての感想と思われます。
下町や古い団地周辺は老人で一杯です。 エレベ-タ-も無い様な古い公団団地の中には5階建もあり、足が不自由な老人達の中には部屋から外へも出れないと言う様な状況があるのです。 そして老人達の殆んどが前述の様な東京の中心街には行けないのです。
核家族化が進行し子供が居ても別居し老人が1人で暮して居るケ-スは毎年増え続けて居り、老人の孤独死は最近はニュ-スにもならない位増えて居るのです。 日本は決して豊かな国ではないのです。
井上 出 (06/06/29)
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猫屋敷 様
久し振りのメ-ル拝読しました。 新居は5部屋もあったのでは大き過ぎて御一人では今流行の言葉で言えば「勿体ない」様に思いますが、あるいは意中の方と一緒に住まれるのでしょうか? これが所謂「下衆の勘繰り」と言う奴で、米国なら「NONE OF YOUR BUSINESS!!」と一蹴されて終います。
ところでお猫さんは何匹同居する事になるのでしょうか? 若しよろしければ例の私共が米国から輸入して居る猫砂を新築祝い代りに送らせて頂こうかと思って居ますが、白い粉が部屋を汚す様であれば逆に御迷惑と思いますので貴意御聞かせ下さい。
キングレコ-ドに勤められた事があると御聞きし懐かしく思います。 と言いますのは歌の小母さんの松田トシさんに私はカンツォ-ネを習って居た事があり(約25年程前の話です)、その頃イスラエル人の素晴しく歌の上手な男の子(ヨ-ロッパのSONG FESTIVAL優勝者)を日本に連れて来て、当時武道館で行われて居た国際音楽祭に出場させた事がありました。 その子が入賞した事からキングレコ-ドに松田トシさんと一緒にその男の子を連れて行ってレコ-ディングをした事があるのです。
結局このプロジェクトは日の目を見ませんでしたが何度かキングレコ-ドには出向いたものでした。 その後も講談社や光文社とは色々御縁があり御付き合いがありましたが今はその御縁も切れました。
確かに私の周囲を見廻しても退職後東京から地方へ移住した連中が結構居ます。 オ-ディオの世界では結構知られて居るオルトフォンと言うデンマ-クのカ-トリッジのメ-カ-の日本法人の社長を長く勤めて居た前園俊彦氏は私とは遠縁ですが、彼は今年退職し今は飛騨高山に住んで居ます。 併し彼の場合は単身です。 女房が東京を離れたがらないので二重生活を強いられて居ると言って居ましたが、そんなカップルも多い事でしょう。
どうぞ新居の生活を御楽しみ下さい。 多分お猫様達は大喜びだろうと思います。 やはり人間も動物もアスファルトジャングルではなく緑一杯の土の上で生活すべきだと思います。 御元気で。
明治人 井上 (06/06/29)