Wednesday, October 29, 2008

銀行の冬

平成20年10月29日 

【日本の銀行に再び冬の時代到来】

米国の地銀が既に16行倒産し今後更に増えると見られて居ますが日本の地銀も例外ではありません。 公的資金を資本注入すると政府が発表しましたが株価暴落の結果特に地銀は経営不振に陥って居ます。

10月10日の時点で倒産水準である株価100円を切った地銀が続出して居ます。 次の5行は大変な状況にある事を株価が示して居ます。

関東つくば銀行    34円
岐阜銀行    40円
福島銀行       52円
大東銀行       58円
高知銀行       65円

経営不安説が広がると取り立て騒ぎが起き上記の5行は倒産する可能性もあるのです。 大手市中銀行も特価の暴落・サブプライム関連の焦げ付き更には不良債権の増加で四苦八苦の状態にあるにも拘らず東京三菱UFJや三井住友が外国への大型投資を実施した事に私は懸念を抱いて居ます。

東京三菱UFJは今期の利益1,000億円にすぎないのですが何と9,000億円をメリル・リンチ社に投資し株式を取得すると言うのですから若しメリル・リンチが倒産する様な事があれば大変な事態を招く訳でこんなリスクを何故求めるのか私等には理解出来ません。 そして資金不足から増資をすると言うのですから何を考えて居るのでしょうか?

世界中の銀行にとって冬の時代は当分の間続く事でしょう。

井上 出

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