イノさんの文箱 (2006/09/11)
「国産ジェット機2012年度商業生産開発計画の愚」
経済産業省は三菱重工業と共同で初の国産ジェット旅客機の商業生産計画の大枠を固めたと発表しました。 2012年度の運航開始を目指し民間出資による特別目的会社を設立し、約1,200億円の開発費を調達し三菱重工業が実際の開発、販売を引き受けると言う事の様です。
宇宙ロケット開発に膨大な資金が投入されたにも拘らず度重なる打上げ失敗で無駄金を遣い、このところ成功率は上って来たと言っても米国やロシアの製品コストの倍以上の費用が掛る現状から政府は何も学んで居ません。
三菱重工業は政府の御用商人の様に政府主導のプロジェクトには必ず顔を出して来て甘い汁を吸い続けて居り、当然の事ながら官民の癒着は目に余ります。
皆さん御承知の様に航空機のメ-カ-は米ボ-イング社と欧州共同体であるエアバスが市場を二分していて激しい争いを繰り返して居ます。 又小型機ではカナダのボンバディ-アがありブラジルにも有力メ-カ-が存在します。 そんな激しい競争の中に今から参入して果して勝算があるかどうか冷静に考えれば答は明白です。
米国でも一時大きな問題になりましたが、この種の国家的規模の大きなプロジェクトには砂糖に集まる蟻の様に沢山の企業が群がりお零れに有り付こうとあの手この手で攻めて来ます。 その結果市販価格の10倍もの値段で部品を購入して居たケ-スは米国でも日本でも過去に起きて居ます。
三菱重工業を資金的に援助する(最大3割)とする政府はその根拠として、米ボ-イング社もエアバス社も政府の資金支援を受けて居り商業生産には官民共同の取り組みが必要と判断したと言うのですが、政府からの天下り役人を大勢抱えて居る三菱重工業の要請を経済産業省が受けたと言うのが真相です。
しかもエンジンは英ロ-ルス・ロイス社製を採用する方向で既に検討に入ったと言うのですから、米国のホイットニ-社製エンジンは比較検査も行わず没なのですから最初からシナリオは出来て居り又汚い金が飛び交うのです。
国産機YS-11の売込みの際に航空機販売のノウハウも販売経験者も居なかった日本が最後はダンピングした様な事が再び起きる事は間違いないのです。 政府は財政再建に取組んで居る今、民間主体の勝算もない大きな開発事業に国の資金を投入する余裕等ないのです。 こんなプロジェクトは直ちに潰さなければなりません。
井上 出 (06/09/11)
* * * * *
「予科練の想い出と愛国心」
私は69才ですから勿論予科練には行って居ません。 併し桜に錨の七つボタンの制服と短剣姿に限りない憧れを抱いて居た幼年時代(小学生低学年)の事を今でも覚えて居ます。 そして生涯「若鷲の歌」を忘れる事は出来ません。
母の末弟が盛岡一高から予科練に入隊して居り、その叔父が偶の休暇で遊びに来た時の事そして面会に出掛け兵営内の芝生の上で食べた餡子餅の味も昨日の事の様に想い出されます。
茨城県阿見町にあった土浦海軍航空隊は予科練の中でも最大で中心的存在であったとの事ですが、その地に「予科練平和記念館」を設立する計画があり戸張札記と言う元予科練練習兵とその同僚の本間尚衛、赤堀好夫、井元潔、八木司郎計5名の方々が当時の資料収集を続けて居られます。 遺書、制服、航空機の模型他既に6,000点を収集済で先月阿見町内で特別展示が行われたそうです。
戸張氏によれば全国で予科練に入隊した少年は約24万人居たとの事で、満15才以上17才未満の少年に一般科目や通信、航空等の専門科目を3年間教育しその8割が戦死したと言うのですから大変な数の犠牲者を生んだ事になります。
当時未だ8才であった私ですが一日も早く15才になって予科練に入隊し国の為に散りたいと心から願ったものです。 純粋に何の代償も求めず唯国の為に一命を捧げたいと願った当時を想い出すと、戦争の善悪は別にして命を捨てる事も厭わない程の強い愛国心がどうして私の心に育ったのか検証してみたいと思います。 イスラム教過激派のテロリスト達は天国に行けるとか天国では7人の処女が待って居るとか死後家族の面倒を見てやるとか死に対する代償を提示されそれを信じテロを敢行して居ますが、そんな不純な物は一切なく唯々日本の為に一命を捧げたいと願ったものです。
そんな事から戸張氏が計画中の「予科練平和記念館」が出来た暁には是非訪問したいと考えて居ます。 今愛国心の欠如が問われ子供達にどうしたら愛国心を植え付けられるのかと言う事が議論されて居ますが、先づは家族愛を育てる事から始めない事には学校の教育だけでは不可能で、その為には親兄弟姉妹間の絆をそして祖父母との間の愛情を育てる事が大事だと考えその道が遠い事を今更ながら実感して居ます。
井上 出 (06/09/11)
* * * * *
「日本の農産物を世界の市場へ!! そして自給率を上げる努力を!!」
中国に野菜類の供給を大きく依存して居た日本ですが残溜農薬問題でこのところ中国野菜の輸入が急減して居り、大手ス-パ-各社は新しい供給先を求めてバイヤ-を世界中に派遣し穴埋めに躍起になって居ます。 先進国の中で食糧の自給率の一番低い日本を何とか少しでも自給率を上げるべく現在農林水産省は色々な方策を検討中です。
そんな中バナナに首位の座を取られて久しいリンゴの輸出が急増して居ます。 青森県がかねてから販売活動を続けて来た成果が現われこのところ台湾や中国向のリンゴの輸出は急増し、2005年度には金額にして53億円の売上を達成し更に増え続けて居ます。
又静岡県産の緑茶が欧米や台湾向輸出が増え、これ又2005年度には21億円も輸出しました。 この他桃やメロン他果物の輸出が好調で最大の輸出先はやはり米国で全輸出量の21%、続いて香港向が20%、中国が17%と言う数字が出て居ます。 香港は中国の一部ですから合計37%が中国向として輸出されて居る事になり中国が最大の輸出先です。
農産物輸入国日本から果物を中心として世界各国に向って2005年度には何と3,310億円もの輸出があり政府も更なる宣伝拡販に補助金も出し、今後5年間で農産物輸出額を6,000億円規模にまで増やすべく支援を続けるとして目標を設定しました。
成田空港内に今年の6月からJA(農協)のアンテナショップがオ-プンし、国産農産物を外国客に対しPR作戦を開始したとの報道がありました。 日本産米は誰が食べても美味しい事から結構売れて居るとの事。 こんな事も農家の人達への勇気付けとなり増産が進む事を願って居ます。 来年定年退職する団魂の世代の中に退職後農業をやってみたいと言う人達が結構多いと聞き農業人口が増える可能性もあり、又一方企業が農業に参入し集約農業方式を採用する動きもある事から、今後農業生産量は増え自給率が期待通り上昇する事間違いない様に思われます。
野菜に関しては水耕栽培が普及した結果屋内で生産すると言う工場栽培が増えて居る事から都会でも農業生産が可能になって来て居り、これも生産量増加に拍車をかけて呉れるのではないかと期待して居ます。
世界人口が65億人となり食糧不足が現実となりつつある今一日も早く自給自足の出来る国にする必要があり、官民協力体制で真剣に取り組んで欲しいと願って居ます。
井上 出 (06/09/11)
経済産業省は三菱重工業と共同で初の国産ジェット旅客機の商業生産計画の大枠を固めたと発表しました。 2012年度の運航開始を目指し民間出資による特別目的会社を設立し、約1,200億円の開発費を調達し三菱重工業が実際の開発、販売を引き受けると言う事の様です。
宇宙ロケット開発に膨大な資金が投入されたにも拘らず度重なる打上げ失敗で無駄金を遣い、このところ成功率は上って来たと言っても米国やロシアの製品コストの倍以上の費用が掛る現状から政府は何も学んで居ません。
三菱重工業は政府の御用商人の様に政府主導のプロジェクトには必ず顔を出して来て甘い汁を吸い続けて居り、当然の事ながら官民の癒着は目に余ります。
皆さん御承知の様に航空機のメ-カ-は米ボ-イング社と欧州共同体であるエアバスが市場を二分していて激しい争いを繰り返して居ます。 又小型機ではカナダのボンバディ-アがありブラジルにも有力メ-カ-が存在します。 そんな激しい競争の中に今から参入して果して勝算があるかどうか冷静に考えれば答は明白です。
米国でも一時大きな問題になりましたが、この種の国家的規模の大きなプロジェクトには砂糖に集まる蟻の様に沢山の企業が群がりお零れに有り付こうとあの手この手で攻めて来ます。 その結果市販価格の10倍もの値段で部品を購入して居たケ-スは米国でも日本でも過去に起きて居ます。
三菱重工業を資金的に援助する(最大3割)とする政府はその根拠として、米ボ-イング社もエアバス社も政府の資金支援を受けて居り商業生産には官民共同の取り組みが必要と判断したと言うのですが、政府からの天下り役人を大勢抱えて居る三菱重工業の要請を経済産業省が受けたと言うのが真相です。
しかもエンジンは英ロ-ルス・ロイス社製を採用する方向で既に検討に入ったと言うのですから、米国のホイットニ-社製エンジンは比較検査も行わず没なのですから最初からシナリオは出来て居り又汚い金が飛び交うのです。
国産機YS-11の売込みの際に航空機販売のノウハウも販売経験者も居なかった日本が最後はダンピングした様な事が再び起きる事は間違いないのです。 政府は財政再建に取組んで居る今、民間主体の勝算もない大きな開発事業に国の資金を投入する余裕等ないのです。 こんなプロジェクトは直ちに潰さなければなりません。
井上 出 (06/09/11)
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「予科練の想い出と愛国心」
私は69才ですから勿論予科練には行って居ません。 併し桜に錨の七つボタンの制服と短剣姿に限りない憧れを抱いて居た幼年時代(小学生低学年)の事を今でも覚えて居ます。 そして生涯「若鷲の歌」を忘れる事は出来ません。
母の末弟が盛岡一高から予科練に入隊して居り、その叔父が偶の休暇で遊びに来た時の事そして面会に出掛け兵営内の芝生の上で食べた餡子餅の味も昨日の事の様に想い出されます。
茨城県阿見町にあった土浦海軍航空隊は予科練の中でも最大で中心的存在であったとの事ですが、その地に「予科練平和記念館」を設立する計画があり戸張札記と言う元予科練練習兵とその同僚の本間尚衛、赤堀好夫、井元潔、八木司郎計5名の方々が当時の資料収集を続けて居られます。 遺書、制服、航空機の模型他既に6,000点を収集済で先月阿見町内で特別展示が行われたそうです。
戸張氏によれば全国で予科練に入隊した少年は約24万人居たとの事で、満15才以上17才未満の少年に一般科目や通信、航空等の専門科目を3年間教育しその8割が戦死したと言うのですから大変な数の犠牲者を生んだ事になります。
当時未だ8才であった私ですが一日も早く15才になって予科練に入隊し国の為に散りたいと心から願ったものです。 純粋に何の代償も求めず唯国の為に一命を捧げたいと願った当時を想い出すと、戦争の善悪は別にして命を捨てる事も厭わない程の強い愛国心がどうして私の心に育ったのか検証してみたいと思います。 イスラム教過激派のテロリスト達は天国に行けるとか天国では7人の処女が待って居るとか死後家族の面倒を見てやるとか死に対する代償を提示されそれを信じテロを敢行して居ますが、そんな不純な物は一切なく唯々日本の為に一命を捧げたいと願ったものです。
そんな事から戸張氏が計画中の「予科練平和記念館」が出来た暁には是非訪問したいと考えて居ます。 今愛国心の欠如が問われ子供達にどうしたら愛国心を植え付けられるのかと言う事が議論されて居ますが、先づは家族愛を育てる事から始めない事には学校の教育だけでは不可能で、その為には親兄弟姉妹間の絆をそして祖父母との間の愛情を育てる事が大事だと考えその道が遠い事を今更ながら実感して居ます。
井上 出 (06/09/11)
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「日本の農産物を世界の市場へ!! そして自給率を上げる努力を!!」
中国に野菜類の供給を大きく依存して居た日本ですが残溜農薬問題でこのところ中国野菜の輸入が急減して居り、大手ス-パ-各社は新しい供給先を求めてバイヤ-を世界中に派遣し穴埋めに躍起になって居ます。 先進国の中で食糧の自給率の一番低い日本を何とか少しでも自給率を上げるべく現在農林水産省は色々な方策を検討中です。
そんな中バナナに首位の座を取られて久しいリンゴの輸出が急増して居ます。 青森県がかねてから販売活動を続けて来た成果が現われこのところ台湾や中国向のリンゴの輸出は急増し、2005年度には金額にして53億円の売上を達成し更に増え続けて居ます。
又静岡県産の緑茶が欧米や台湾向輸出が増え、これ又2005年度には21億円も輸出しました。 この他桃やメロン他果物の輸出が好調で最大の輸出先はやはり米国で全輸出量の21%、続いて香港向が20%、中国が17%と言う数字が出て居ます。 香港は中国の一部ですから合計37%が中国向として輸出されて居る事になり中国が最大の輸出先です。
農産物輸入国日本から果物を中心として世界各国に向って2005年度には何と3,310億円もの輸出があり政府も更なる宣伝拡販に補助金も出し、今後5年間で農産物輸出額を6,000億円規模にまで増やすべく支援を続けるとして目標を設定しました。
成田空港内に今年の6月からJA(農協)のアンテナショップがオ-プンし、国産農産物を外国客に対しPR作戦を開始したとの報道がありました。 日本産米は誰が食べても美味しい事から結構売れて居るとの事。 こんな事も農家の人達への勇気付けとなり増産が進む事を願って居ます。 来年定年退職する団魂の世代の中に退職後農業をやってみたいと言う人達が結構多いと聞き農業人口が増える可能性もあり、又一方企業が農業に参入し集約農業方式を採用する動きもある事から、今後農業生産量は増え自給率が期待通り上昇する事間違いない様に思われます。
野菜に関しては水耕栽培が普及した結果屋内で生産すると言う工場栽培が増えて居る事から都会でも農業生産が可能になって来て居り、これも生産量増加に拍車をかけて呉れるのではないかと期待して居ます。
世界人口が65億人となり食糧不足が現実となりつつある今一日も早く自給自足の出来る国にする必要があり、官民協力体制で真剣に取り組んで欲しいと願って居ます。
井上 出 (06/09/11)
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