Thursday, September 07, 2006

イノさんの文箱 (3006/06/07)

「若者に道徳心をもはや期待出来ない日本」

多摩大学名誉学長で英国人のグレゴリ-・クラ-ク教授が日本の商店が万引きに無防備である事を指摘し、道徳心の薄れた今の日本の若者達がその無防備さにつけ込んで居る事についてその様な犯罪は厳しく罰する必要があると述べて居ます。

又クラ-ク氏は日本は罪意識文化ではなく恥意識文化の国であったにも拘らず、その伝統と空気に触れる機会のない現代の日本の若者は欧米人と一緒である事を認識し、今迄の様に万引行為を罰する事に消極的であってはならないと語って居ます。

そして放置して置けば問題は悪化するばかりで、昔の様な道徳心を教育制度を変える事によって取り戻す事は大変難しいとして、欧米並に厳しく罰する事以外問題解決の方法はないと主張して居るのです。

我々年配者達は修身の復活が必要とか道徳教育に力を入れなければならないとして教育制度を変える様政府に要求して居ますが、クラ-ク氏の言う様に学校教育によって事態を好転させる事は無理かもしれません。

以前にもお伝えしましたが本やCDそしてDVDを万引しそれを買上げて呉れる店に持込む子供達の数が増え続けて居ます。 最近は買上をする店で身分証明書の提示を求めたり疑わしいものは問い質したりして居ると報じられて居ますが、新品を安く仕入れる事で大きな利益を上げる事が出来る買上店が厳しく対応して居るかと言うと大変疑問です。

中古本、中古カセット、中古CD、中古DVDを扱うチエン店は全国に拡大中で「高値買取」の大きなサインが出て居ます。 これはまるで「万引して持って来て」と言わんばかりの姿勢に思えます。

「嘘は泥棒のはじまり」の諺ではありませんが万引はより大きな犯罪へとエスカレ-トする事から、万引と言えども店も警察も厳しく罰する事が必要だと私も考えます。

井上  出 (06/09/07)

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「蛍屋敷の山田様」

「金完燮(キム・ワンソプ)氏の事」

山田さん韓国通で友人知人が沢山居られるとは知って居ましたが、キム・ワンソプ氏と接点があるどころではなく大変親しい間柄であると知り機会があれば一度御紹介頂きたいと願って居ます。 「親日派のための弁明」は多分今でも発禁状態にあると思われますが、キム・ワンソプ氏から韓国に言論の自由が何処迄認められて居るのか御聞きしたいと思います。

2003年に撮された写真の山田さんは私の2年後輩とは思えない若さで、一度御会いしてその秘訣を御教え頂きたいと思います。 蛍屋敷で新鮮な空気の中有機野菜を食べ花を愛でる生活をすれば更に若返られる事間違いなしですね。

キム・ワンソプさん次回来日の折是非御紹介下さい。 一献差し上げお話を御聞きしたいと願って居ます。

井上  出    (06/09/07)

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「大学全入時代の到来」

猫も杓子も大学へ行く時代、そして「大学は遊ぶところと見付けたり!!」等と言う川柳まで生れた日本には4年制大学が700校程あり、短大も入れると約1,300校にもなります。

大学と言うビジネスは一時は儲かる商売で、特に地方都市に多くの大学が設立されそれなりに学生を集め潤って居ました。 併し少子化の影響で毎年応募者が減り続け遂に全入時代となりました。

そして大学間の格差は最近特に大きくなり有名校には入学希望者は集中しますがそうでない大学は軒並定員割れを起し、実質的には無試験に近い形でレベルの低い子供達が入学し更に学校の評価を下げ結果として倒産に追い込まれる事になります。

恐らく来年は定員割れの大学が全体の半分以上に達するのではないかと言われて居り大学の倒産は今後続出する事になります。 アメリカの学者が唱えた「80イコ-ル20の法則」によれば大学も高卒者の20%以上が進学するともう価値がなくなると言うのですが、確かに最近では大卒の肩書はエリ-トの証ではなくなりました。

従ってこれからは偏差値45以下の子供達は大学ではなく専門学校を選ぶ事を奨めたいと思いますし又親もその様に子供達を導くべきだと考えます。

偏差値などと言う数字は大学へ入る子供達の色分けをする為のもので個々人の能力だとか才能を示す物ではありません。 大学へ行くよりも専門学校で自分の生涯の職業を選択し学ぶ方が本人の為でもあり社会にとっても歓迎すべきものなのです。

大学全入時代を迎え無駄な学生生活を送らない様若い人達に専門学校への進学を強く奨めたいと思います。

井上  出    (06/09/07)

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「日本の産業は世界で生き残れるか」

御承知と思いますが扇風機は最近では100%輸入そしてエアコンディショナ-も日本の有名ブランドが付いて居ても外国製になって終いました。 もう技術的に優れて居るか附加価値の高い製品でなければ全て中国を中心にアジア諸国に生産拠点は移って終いました。

併しこの様な厳しい状況下でも元気印の産業が日本には未だ沢山存在して居ます。 一時は勢いのなかった鉄鋼も高級鋼材特に自動車向け需要が好調で各メ-カ-共生産設備拡大の動きを見せて居ます。

建設関連機器もコマツをはじめ建設用クレ-ン最大手のタダノが国内外の需要急増でフル稼動して居り、更なる生産拡大の為の投資を行って居ます。

工作機械もその性能と堅牢性(寿命)が故に台湾や韓国製と比較し20~30%も高いにも拘らず世界中特に発展途上国からの注文で大忙し、加えて国内需要も回復して居る事からこれ又増産に次ぐ増産と言う状況です。

赤外線センサ-最大手の日本セラミックは将来大きな需要拡大が見込める電流センサ-を次の事業の柱とし、日米欧の自動車メ-カ-が今後力を入れるハイブリッド車への供給を一手に引受ける計画です。

私の古い友人関家氏が経営するディスコと言うメ-カ-は元々は砥石のメ-カ-でしたが、髪の毛を縦に3分割出来ると言う精度の高い鋸を生産しIT関連では広く知られる世界企業に成長し、今ではその分野では世界のシェアの90%以上を占めて居ます。

今世界中で水族館がブ-ムで水槽も従来の様な窓からのぞく様な物ではなく超大型化し、ジンベイ鮫が自由に泳ぎ回れる様な巨大な水槽があちこちで見られる様になりましたが、その水槽はアクリルを張り合わせて作られて居ます。 この接着剤と技術は全て日本の物で外国では作れないのです。

従って輸出立国と言う長い間の日本の国策は今後も生き続ける事間違いありません。 併し最近は外国への金融投資から上って来る金利や配当他が輸出を上廻る様になって来て居る事も事実で、日本は輸出プラス金融投資から得る利益で経済大国NO.2の地位は当分は揺るぎないと確信します。

井上  出    (06/09/07)

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