Saturday, June 24, 2006

イノさんの文箱(2006/6/21~22)

「易きに流れる現代の若者達」

堀江、村上と時代の寵児としてもてはやされた連中が続いて逮捕され金儲けの為には法律さえも平気で破ると言う風潮が日本中に広がって居る事を我々に知らしめる結果となりました。

そんな中沖縄の国道58号でホストクラブのホスト連中4名が20日午前5時にドライブ中乗って居た車が道路脇の街灯に激突し1人が死亡し3人が重軽傷を負ったと言うニュ-スが新聞に掲載されて居ました。

それが東京のホストクラブとその大阪店合計160人の慰安旅行中の出来事と知り驚きました。 そのホストクラブの名前は出て居ませんでしたが恐らく「愛」と言う新宿に拠点を持つホストクラブと思われますが160人と言う大きな数字に本当に驚きました。

最近ホストクラブが花盛りで年に数千万円を稼ぐホストはざらに居るとは聞いて居ましたが、1社の慰安旅行参加者が160人と言うのですから恐ろしい数です。

女性の社会進出は大歓迎ですが高額収入を得る事によって男並みにホストを金で買う女性が増えて居る現象は、昭和生れの明治育ちを自認する私には嘆かわしい事に思えますがこれも時代の流れでしょうか?

私の古い友人で居酒屋チエン店を経営して居る男が居ますが、彼が最初の居酒屋をオ-プンした時から彼の支えとなって来た経理担当の女房がホストに入れ揚げて1億円余の会社の金をそのホストの為に流用し横領で逮捕され今は刑務所に入って居ます。 「犯罪の陰に女あり」は昔話になりつつあります。

昔は亭主が多少浮気をしても女房は家で我慢して居たものですが、今は亭主が遊ぶなら私もと言う事でホストクラブ大繁盛と言う事の様です。

若い女性達も昔と違い貞操観念がなくなり安易に身体を売る事から援助交際なるものが日本中に広がり、最近は韓国やタイそして香港でも問題になって居る様です。

「額に汗する」と言う言葉も死語になりつつあります。 工学部出身の学生達は菜っ葉服を嫌い、物作りの現場ではなく銀行や証券会社そして今流行のファンド関連会社に職を求めると言うのも基本的には安易に金を儲けようとするホステス連中と変らない人生観なのです。

こんな日本の若者に将来を託す事が出来るのだろうかと心配です。

井上  出    (06-06-21)

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「めぼしい日本企業は外国人投資家の支配化に入った」

6月15日東京証券取引所他全国の五証券取引所は2005年度末の株式分布状況を発表しました。 この調査によれば個人株主数は2004年度に比較し268万人増え合計3,807万人に達したとの事。

ところが時価総額に占める外国人の持株比率が過去最高の26.7%となり上場一流企業の中に外国人の持株比率が50%を超えたところが11社になり、日本企業と言っても外国人による支配が今後も進行する事間違いありません。

外国人の持株比率が50%を超えた企業11社は下記の通りです。

(1) オリックス 59.3%
(2) ヤマダ電機 56.1%
(3) 日東電工 55.9%
(4) HOYA 54.3%
(5) クレディセゾン 54.1%
(6) 武富士 53.8%
(7) ロ-ム 51.7%
(8) 富士写真フイルム 51.1%
(9) キャノン 51.1%
(10) ドンキホ-テ 50.7%
(11) ソニ- 50.1%


歴史上最初の私学出身の経団連会長を生んだ超優良企業キャノンも51.1%を外国人が所有して居ると言うのには驚きましたが、これからは日本企業として日本国内に本拠地を置いても外国人株主に支配される企業が増え続ける事でしょう。

因みに40%以上を外国人投資家に押えられて居る企業の主なところを御紹介しますと下記の通りです。

東京エレクトロン、日本綜合地所、花王、SMC、日興コ-ディアルグル-プ、ケネディクス、アステラヌ製薬、島忠、NOK、アデランス、ファナックス、三井不動産、長谷工コ-ポレ-ション、TDK、メイテック、武田薬品工業、野村HD、良品計画、セコム、TIS、塩野義製薬、コニカミノルタHD、任天堂、青山商事、イ-アクセス、新日鉱HD、シマノ、三井住友海上保険。

こんな勢いで外国人投資家が日本企業株を購入し発言力を強めて行く事は、ある面で今迄の様な「シャンシャンシャン」株主総会をなくし株主総会の席上で経営陣が全員解雇される様な厳しい状況を作ると言う事で結構ですが、何か日本全体が外国に侵食されて行く様な不安を感じます。 日本人の為の日本国は果して残って行くのでしょうか?    

井上  出 (06-06-22)

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