Wednesday, November 08, 2006

イノさんの文箱 (2006/11/07)

「動物虐待急増を嘆く」

年間50万匹のペットとして飼われて居た犬や猫他の動物が捨てられ、結果として命を奪われて居ます。 この数字は恐らく世界で最高ではないかと思われますが、これは最近の日本人が動物のみならず対人間関係においても愛情に欠けて居る事の結果と私は考えます。

先日NHKラジオで戦争中の犬猫供出の話題を、当時泣き泣き供出に応じ目の前でその愛犬や愛猫が撲殺される現場を見た人達の悲しい体験談を混えて放送して居ましたが、涙なくしては聞く事が出来ない悲惨な話でした。

戦争間近の昭和19年10月と昭和20年2月に全国各地で犬猫の供出命令が出されたと言うのです。 目的はその毛皮を兵隊の防寒の為のコ-トの裏地に利用すると言う事で、公園に飼主達に連れて来させた犬猫を棍棒で撲殺したのです。 そして供出を拒否した家族は非国民として村八分にし、食糧他の配給を止めたと言う事でした。

韓国や中国の様に昔から犬を冬場に食べると言う様な慣習のない日本人にとってはどんなにか辛い事であったろうと想像します。

敗戦間近で米軍の爆撃が激しくなる中で、上野動物園では猛獣は射殺されましたが、象は餓死させる事になったそうです。 お腹の空いた象は芸さえすれば食物がもらえると考え、死の直前まで芸を続けたという話を聞いた事がありますが、こんな残酷な事が行われたのも戦争が原因であり、もう2度と日本が戦争に巻き込まれる事が無い様心から祈念します。
                                                井上 出 (06/11/07)

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「法人申告漏れ1兆6,000億円の脱税天国日本」

今迄にも度々日本が脱税天国である事を御伝えし,米国並に法律を厳しくする事で悪質な脱税者はドシドシ刑務所に放り込むべきだと言う事を改めて主張したいと思います。

国税庁のまとめによればことし6月迄の過去1年間に税務調査を受けた全国の法人の申告漏れは前年度と比較し11.7%増え何と1兆6,654億円だったとの事。 企業のグロ-バル化に伴って海外取引に絡む脱税が24.7%も増えその金額は5,086億円に達したと言う発表でした。

そして不正が見つかったのは正に氷山の一角であり,日本の企業の中で脱税工作をして居ないところは皆無に等しいと言うのが現実なのです。 以前に税理士と言う仕事についてお話した事がありますが,日本の税理士は脱税指南をして居ると言っても過言ではありません。

10月27日の日経にゲ-ム機メ-カ-大手の任天堂が国税庁の調査の結果380億円の修正申告をして居たと報じられて居ましたが、その記事の隣にはSBIと言う総合金融会社が30億円の所得隠しを国税庁に指摘され重加算税を含めた追徴税額約10億円を課されたと言う記事がありました。

このSBIと言う会社は北尾吉孝と言う男が持つソフトバンクから別れた金融会社ですが、この北尾と言う男は過日のライブドアとフジテレビとの株の争奪戦の折フジテレビ側の「ホワイトナイト」として注目を浴びた人物ですが、30億円の脱税が判明しても何のお咎もありません。追徴税さえ払えば刑務所に入る事もないのです。

新日本石油は利益284億円の申告漏れを指摘され約125億円の追徴税を課せられましたし、個人事業者の申告漏れも8,957億円(今年6月までの1年間)あったと言うのですから、調査に入れば必ず脱税の事実が出て来る事から税務署は調査が最重要業務となって居ます。

正直者が損をする様な事では困るのです。 脱税行為に対しては厳罰で臨む様早急な法改正を求めます。
                                     
井上 出     (06/11/07)

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「海外の日本レストラン認証制度」

読売新聞が海外の日本レストランに対し農林水産省が認証制度を来年から導入すると報じて居たと言う事ですが、認証制度は既にイタリアとタイで導入済である事は私の今年の7月5日付のエッセ-で御伝えしてあります。

イタリアやタイに続き、フランスのパリでも現在約600軒ある日本料理店と称される店の多くが擬い物である事から、JETRO(日本貿易振興機構)がパリ・センタ-なる組織を創設し、間違いなく日本料理を提供して居る店である事を食材・味・そしてサ-ビスについて審査の上「お墨付き」を与えると言うことになって居ます。

認定されると証明書を発行するばかりではなく、銘板の様な物を渡し、店頭に飾り正統の日本料理の店である事をPRさせようと言うのです。

これは大変良い試みで是非この制度によって日本料理とは程遠い料理を出す様な店を淘汰して貰いたいと願っています。

井上 出    (06/11/07)

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