Wednesday, November 15, 2006

イノさんの文箱 (2006/11/14)

「米からバイオエタノ-ル」

先週廃材からも米や麦からもエタノ-ルを抽出する事が出来ると御伝えしましたがその折には北海道のJAの動きを御伝えしました。 2008年には北海道にあるJAの200のスタンドでエタノ-ル混合ガソリンの発売を目標にエタノ-ル製造工場1ヶ所と混合ガソリン工場2ヶ所の建設が決定したと言う事で取り敢えず北海道からのスタ-トと考えて居ました。

ところが11月10日の朝日新聞には新潟県中部の水田地帯で全農とJA新潟南蒲がエタノ-ル用の米の試験栽培を始めると報じて居ました。

三条市と見附市の2ヶ所計83ア-ルで超多収米「北陸193号」を植えたと言うのです。 この米は牛の飼料用として開発された長粒種で、美味しくないが10ア-ル当りの収量は800キロ以上と食用米に比べると60%位余計に収穫出来ると言う事ですからコストも下がります。 更に食用米と違って倍の肥料を与えても弱らず放って置いても成長し、全く手が掛らないそうです。

福岡県でも「水田を油田にする為の事業構想」なる物を立ち上げて、500ヘクタ-ルの水田で最大3,600トンの米を作りエタノ-ル1,000キロリットルの製造を目指すと言うのです。 岩手県の旧丹沢町(現奥州市)でも「地産地消エネルギ-」計画を2003年からスタ-トし、2004年には約1,800ヘクタ-ルの調整水田の一部を利用したエタノ-ル製造実験を開始して居たのです。

政府は2010年迄にはバイオエタノ-ルを含むバイオ燃料を年間50万キロリットル程度使う目標を掲げて居るとの事ですから、日本でもエタノ-ルは今後間違いなく大きなエネルギ-源になります。 併しこれ等の計画は石油が1バ-レル$60前後である事が前提ですから、石油が大幅に下がらない様今は願っています。

井上 出    (06/11/14)

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「日本人の心に愛を!!」

戦時中の上野動物園で動物達の命を絶った話は特に象さんが死ぬ迄芸をし続けたと聞いた時は本当に可哀想で涙がでました。 バンク-バ-の日本人牧師さんが私の話を引用して居られたとお聞きしてとても嬉しく思います。 その牧師さんが言われる様にカナダやアメリカでは考えられない話だと思います。

日本ではペットを捨てる人が後を絶ちません。 簡単に捨てると言う事は愛情が無いと言う事で、本来なら家族の一員として受入れ大事に育てるべきところ「大きくなり過ぎた」とか「移転の為」とか「子供が生れたから」更には「散歩が面倒」等と言う理由で簡単に捨て去る日本人を情けないと思います。 日本にはありませんが動物達の為のシェルタ-はカナダにもアメリカにも沢山あります。 そしてその様な施設に預けられて居る動物達を引取り育てる人達が沢山居るというのはやはり宗教心がベ-スにあるからかもしれません。

最近児童虐待事件が日本では多発して居ますが、愛情を掛けて貰えずに成人した人達に虐待傾向があると言われて居ますし、又幼児期に虐待を受けた事がある人達が自分の子供に同じ事をする可能性が高いと言う調査結果も出て居ます。 昔の日本人は皆愛情深く他人の子でも自分の子の様に接して来たものです。 そんな昔に戻って欲しいと願い、今回の教育制度改革が多少なりとも家族を愛するそして国を愛する心を子供達に根付かせる切っ掛けになる事を祈りたいと思います。

井上 出    (06/11/14)

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「粋な不良老人になりたい!!」

先日英国では散歩が伝統的な文化になって居り米国で始まったジョッキングとは異なると御伝えしましたが、その際将来はジャケットと同じ布地で作った帽子を被り洒落たステッキを突いてのんびりと軽井沢の落葉の中を散策したいと夢を語らせて頂きましたが、加えて粋な不良老人になりたいと願って居ます。

今のところ聖路加の日野原先生が主催する新老人の会の入会資格を得る事が出来る75才を目標に夢の実現に努力したいと思って居ます。 叶うかどうかは神様にお任せするとして頑張ろうと思って居ます。

20年以上も前の事になりますが私は亡妻と一緒にテニスに精出して居た時期があります。 ホテルニュ-オ-タニの中にあるゴ-ルデン・スパと言うスポ-ツクラブでも良くプレイしましたが、同時に東急グル-プが開設した玉川ラケットクラブと言う素晴しいテニスクラブでも殆んど毎週プレイしました。 このクラブは今はありませんが日本一のテニスクラブだったと思います。 開設の翌年にはフェデレ-ションカップの会場になった程コ-ト数も附属設備も充実して居ました。

その時のプレイ仲間には現東京都知事の石原氏も居ましたし、又プロ野球界で活躍された近藤貞夫氏も居られましたが、この近藤さんと言う人は実に穏やかでスマ-トで愛妻家で何時も笑顔を絶やさない素敵な紳士でした。 奥さんは派手な人でしたが何時も奥さんの言う事を黙って静かに聞く優しい御主人でした。

近藤さんはお洒落で粋そして軽妙なジョ-クを飛ばす事からクラブの女性プレ-ヤ-に人気でした。 そんな彼を見て私も年を取ったら近藤さんみたいな老人になりたいと思ったものです。

浜田昭八と言うスポ-ツライタ-が近藤さんが亡くなった際に粋で魅力的な不良老人として近藤さんの評価をして居ましたが、全く同感で新老人会の会のメンバ-になる迄には努力して近藤さんの様な素敵な老人になりたいと願っています。

井上 出    (06/11/14)

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