Sunday, October 01, 2006

イノさんの文箱 (2006/09/28)

「鰊御殿は函館ではなく小樽でした。」

日暮里駅前の山田耕嗣様

鰊御殿は函館ではなく小樽との御指摘有難うございました。 私は小樽へ行った事はありませんがTVの特別番組で当時の映像を見ましたが、確かに小樽でした。 大儲けした人達が居る一方で腐り易い鰊の内地への搬送に時間が掛り大損をした人達も大勢居た事を想い出し、当時の漁業と言うのは一種の博打であった事からすると最近の漁業は魚群探知機が装備され随分楽になった物だと科学の進歩に今更ながら感心して居ます。

併し当時の様に鰊で海が真黒になる等と言う事は望むべくもなく、魚の世界的な減少には歯止めが掛らなくなって居ます。 鯨の様な大食漢を保護し続けて居る為に、その中人間様の口には養殖魚以外は入らなくなる様な時代が来るかもしれません。 鯨は魚ではないから殺してはいけないとする世界の世論なる物は到底理解出来ません。

山田さんの御父様が鰊関連の仕事をして居られたとの事ですが、当時の小樽は大変な賑わいであったろうと思います。 夜ともなれば料亭は大繁盛で嬌声に包まれて居た事でしょう。

御指摘に改めて御礼申し上げます。

井上  出 (06/09/28)

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「日本に於ける看護師不足について」

昨日順天堂大学の総務部長と会食する機会があり現実に看護師不足はどの程度深刻なのか御聞きしましたが、患者7人に対し看護師1人の割合で配置する事で患者1人当り1日3,000円と言う補助金を得ようと各病院共必死で看護師集めに狂奔して居るとの事でした。 その中でも東大病院が一番熱心でその為に特別予算を組んだと聞きます。 限られた数の看護師の奪い合いは異状で、国として直ちに看護師不足解消の為の対策を立てる必要があります。

看護師にとって一番きついのは夜勤のある事で、昼だけの勤務と言う条件で募集すれば職場復帰する看護師は相当出て来ると思われます。 重松さんが入院されたバンク-バ-の病院の昼夜3交替の看護師は全員ノンホワイトだったと言う事ですが、理由はその辺にあると思います。 若い中は頑張れますが年を取ると夜勤は無理ですからそんな事も考慮に入れ対策を講じる必要がありますし、又フィリピンをはじめ発展途上国から補充する為に資格条件の緩和が必要です。

フィリピン系の看護師の評判は北米では大変高いと聞きます。 親身になって患者の面倒を見ると言う事で好まれる様ですがその理由としては、キリスト教徒であると言う事と今も残る大家族制度の下で育って来る事から長上の人を敬うとか弱い人に手を差しのべるとか兎に角心根が優しい事があると思われます。

医療事故を減らす為にも又患者さん達が快適に病院で治療を受ける事が出来る様にする為にも、外国からの看護師受入条件緩和を改めて国に求めたいと思います。

井上  出    (06/09/28)

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「中国への依存度を減らそう」

輸出入共に日本の対中国貿易依存度は上昇して居り、若し中国で農民達による大きな暴動そして革命でも起きようものなら日本人は日常生活にも事欠く様な状況に陥ります。 従って中国よりも他のアジア諸国との取引を増やす方向で政府は民間企業を指導する必要があります。

兎に角外貨が欲しいと言う事で米国や日本への輸出を増やす為中国政府は輸出奨励金制度を設け国ぐるみで輸出に力を入れて来た結果、そのTARGETであった日本にも中国製品が安値で雪崩込んで来た為に従来は他のアジア諸国から輸入して居た製品が殆んど中国に移って終ったのです。

以前に中国製の割箸の価格が30%も一方的に値上された事を御伝えしましたがこれもその1例で、他のアジア諸国より価格が安い為に輸入の95%迄が中国製の割箸になって終った事から、今回の様に一気に30%と言う常識はずれの値上が行われてもそれに対し日本は抗議も出来ず唯受け入れざるを得なかったのです。

御承知の様に養殖鰻は中国が最大の供給国になって居ますし、その鰻を焼く為の備長炭も一昨年から日本向輸出規制が行われ2008年には完全輸出禁止になります。 この中国産の備長炭も総輸入量の80%を占めるに至って居ます。 価格は国産の1/2、そして品質はソコソコとなればマ-ケットが中国産を受入れたのは当然の流れでした。

炭を1トン作る為には燃やす木材が10トン必要と言う大変な資源の無駄使いになる訳で、後進国(発展途上国)でも特に貧しいミヤンマ-あたりから最近は輸入が増え始めて居ますが、中国が輸出完全禁止する事になれば日本人の大好物の焼鳥も炭火で焼く事は出来なくなりそうです。

建築には欠かす事の出来ない骨材の砂ですが、これ又日本に入って来る砂の95%は中国製です。 沖縄で万博があった時砂不足を知り、私の会社はフィリピンのベントナイトの大手メ-カ-と組んで日本にサンフェルナンドグラベル㈱と言う会社を設立しフィリピンのサンフェルナンドと言うところから河砂を輸入した事がありますが、その後も国産の河砂は不足して居りところによっては海砂を洗って使用する様なところまで出て来て居ますから、これ又中国からの輸入が止まれば大変な事になります。 そして輸出禁止は時間の問題なのです。

食物の自給率が50%を割ったと言う事で大きな問題になって居ますが、前述の様に産業資材も中国に依存して居る物が沢山ありますが中国から他のアジア諸国に供給先を移す努力を早急にする必要があります。

井上  出    (06/09/28)

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