牡蠣
【牡蠣(カキ)の季節到来】
地球温暖化の影響で東北の牡蠣漁は今年は大分遅れて居ます。 従ってまだお腹に卵子を抱えて居りチョット黄色っぽい牡蠣を市場で見かける事が多くなりましたがやはり牡蠣は真白になってからが美味ですから魚屋で選ぶ時は白い物を選びましょう。
料理する時は焼くか煮るか揚物にするかキッチリ料理する事が大事で中途半端に焼くと味を楽しむ事は出来ませんので御注意下さい。
最近はスーパーでも「生食用」と表示したものが広く出回って居ますから出来れば生で食して頂きたく思います。 生の魚を食べる事には今でも抵抗のある欧米人ですが牡蠣だけは例外で皆好んで生の味を楽しんで居ます。
米国で高級牡蠣として高い評価を得て居るのが何と「クマモト」と呼ばれる牡蠣でこれは主に西海岸ワシントン州ピュージェット湾で養殖されて居る物で日本と違って人工孵化させた物を浜辺に放ち1~2年後に収穫すると言う大変ユニークな養殖法を採用して居ます。 一般的な物と違って小ぶりですが厚みがあり大変美味です。 海の中で自由に動き回りながら育つ事から日本の養殖物とは違ったより自然に近い味になる物と思われます。最近は日本にも輸出されて居ますからオイスタ-バ-でお試し下さい。
名前からも判る様に1920年代に熊本県から米国に入って来た種牡蠣が天然物であった事もあり生命力が強く生き残ったと考えられます。 原種はシカメガキと呼ばれ今でも熊本の海に生息するとの事ですが養殖物はありません。
以上牡蠣のお話でした。
井上 出