イノさんの文箱 (2007/06/05)

　平成19年6月5日

派兵をめぐるカナダの立場と今後について

何処の国の新政府も一緒ですが選挙直後は国民も期待し支持率も上るのですが暫くすると公約の実現が難しくなったり閣僚の不祥事があったり失言があったりで内閣支持率は下がります。　安部首相の支持率は30％ですからそれに比較すれば50%の指示を得て居るハ－パ－政権は立派なものだと思います。

アフガニスタンへの派兵はその派遣先がタリバン勢力の強い南部と言う事もあり今後も犠牲者は出る事になると思われます。　先日のエッセーでも取り上げさせて頂きましたが麻薬とタリバンそして地方の武装勢力との結び付きが彼等の資金を潤沢にして居り戦争開始時よりも彼等が力を付けて来て居り状況が悪化して居る事はイラクと一緒です。

従って現アフガニスタン政府が反対勢力によって転覆させられるのは時間の問題だと言う評論家まで出て居る事からこれ以上の深入りは徒に犠牲者を増やす事になると思われます。

従ってハ－パ－首相はカナダ軍をアフガニスタンから引上げる為の工作をする必要があり、その為にブッシュとの関係が悪化する事は避けられませんが自国民をこの馬鹿気た戦争でこれ以上犠牲にする事は支持率低下を加速する事になるのではないかと愚考します。

戦死者の葬式費用の件については$25,000程度の出費は当然の事でこんな費用の出し惜しみは国民の反感を買うばかりですから死者の遺族に負担を掛ける事なく充分なケアをして欲しいと思います。　交通事故でさえ最近は1人100万ドルの補償が常識の時代にこんな少額の出費を惜しむ様な事はして欲しくないと思います。

井上　　出 (07/06/05受信）