イノさんの文箱 (2007/05/28)
平成19年5月28日
大場さんからメ-ル拝受し私のエッセ-の内容が充分理解していただけて居ない様に思われますのでコメントさせて頂きます。
(1)老人男性の孤独
大場さんやその周囲の方々はエリート集団に属する人達で恐らく人生の挫折など経験された事のない方々だと思います。 併しこの世の中にその様に恵まれた人生を送る人達は少ないのです。
私は人間の能力には大きな差はないと考えます。 生れた家、育って来た環境、友人関係に加え運の強い人達のみがエリートとして恵まれた人生を過す事が出来るのであって一般庶民は「働けど働けど尚我が暮らし楽にならざり!!」と言う人生から抜け出せないで一生を終るのです。
惨めな人生を送る人達は能力と体力が無いと言う御主張ですが貧しい人程家庭内に問題を抱えたり又健康に問題があったりするのです。 貧しい上にハンディキャップを抱える家庭が実に多い事を私はボランティア活動を通じて知りました。
ドヤ街で一人淋しく死んで行った人達の遺骨の引取りまでも拒否する親族や親戚の人達は個人に対し強い怒りの気持を持って居るのでしょう。 人はそれぞれ問題を抱えて居ます。 悩みを持たない人は皆無だと思います。 その抱えて居る問題に真摯に立ち向って行く人と逃げる人で人生は大きく違って来るのだと思います。 年老いた孤独な貧しい男性達を今更責めても仕方がない事から彼等を救済する方法を国として考える必要があるのです。 そして大場さん達の様な人生の勝利者にこそ彼等に対する支援を御願いしたいのです。
(2) 予備校とカジノの関係
私は予備校とカジノを結び付けた訳ではありません。 私の友人で日本で有名な予備校を経営して居る男が居ますがこの男は予備校と言う教育事業で大変な財を築きましたが私の主張は「教育を食い物にする事は許せない」と言うものです。
医師と同じで人の為に尽くすと言うのが本来の教育者のあるべき姿だと思います。 ところが今の日本では予備校なるものが全国に存在し私の両親の家が残って居る神奈川県の山の中の津久井と言う町にも学習塾なるものが何軒もあります。 これ全て金儲けが目的なのです。
新聞を開けば予備校の広告が必ずあります。 高い広告料を払っても充分ペイする位儲かるビジネスなのです。 「学校が本来果たさなければならない教育を見直し予備校等つぶしてしまえ!!」と言うのが私の主張なのです。 入試の為のテクニックを教える予備校の教育に私は価値を認めないのです。 どうも誤解があった様ですが父親が予備校経営で設けた金を湯水の様にイギリスのカジノで使って居る予備校経営者のドラ息子が居ると言う事をお伝えし批判したもので予備校とカジノを結び付けた訳ではありません。
(3) 企業による新卒の採用方法
確かに大場さんの言われる様に一般企業は一流校二流校に対しては募集を掛けますが三流校には人材が居ないと言う前提で入社試験を受ける機会すらも与えないと言うのが現実です。
併しSONYをはじめ学校や学歴を無視し人物本意で採用する企業がこのところ増えて来て居り私は大変良い事だと思って見守って居ます。 先日TVで成長の著しい新興企業の紹介をして居ましたがその会社の創業者であり社長である人物は人間の能力には差が無いと固く信じ学歴も職歴も無視して本人との面接だけで採否を決めて居ると言う事でした。 そしてその結果色々な才能を持った人達が一杯の素晴しい企業となり急成長して居るのです。
一流大学を卒業したと言うだけで優秀な人物であり能力的にも勝れて居ると評価する世間一般の認識を変える必要があると私は考えるのです。 元首相の宮澤さんは初対面のひとには必ず出身校を聞き東大以外は「アッ・ソ-」として無視したと言われて居ます。 こんな人が日本には多い事を残念に思います。
井上 出 (07/05/28受信)
* * * * *
平成19年5月28日
スペイン マドリッド訪問雑感
取引先を2年振りで訪問して来ました。 その取引先の社長は闘牛の世界では高名な人で今迄に闘牛に関する本を16冊も出版して居る人ですので丁度今シ-ズンで仲々席が取れないにも拘らず特別席に連れて行って貰いました。
風の強い日で雨もパラパラ降って居た為に牛達も戦意を喪失したとみえて前回訪問時に見せて貰った闘牛に比べるとお牛さん達は元気がありませんでした。 併し観客席は超満員で人々は興奮し大変な熱気でした。 日本同様ダフ屋が場外には大勢居て販売に走り回って居ました。 警官の姿はありませんでした。
当日はサッカーの試合もあり闘牛の後我々が食事をして居たレストランには真夜中になって大勢の人が食事にやって来ました。 午前2時がラストオーダーと言う店の話でしたが翌日が土曜で仕事が休みと言う事もありレストランは超満席でした。
日本は夜の9時と言うと殆んどのレストランは閉店ですがスペインの夕食は9時頃から始まります。 翌日はWELLINGTON HOTELと言う5スタ-のホテル附属のレストランで食事をしたのですが9時集合と言う事で行ってみると私達が最初の客で10時頃にならないと席は埋りませんでした。
日本食ブームはスペイン料理の一流レストランまで浸透して居り前菜には「TUNA TORO STARTER W/HERRING: EURO 23.00 (3,750円)」、「TORO TATAKI W/COLD SOUP: EURO 22.00 (3,590円)」、「SASHIMI W/SALMON ROE: EURO 25.00 (4,080円)」とMENUに並んで居ました。 私はTORO TATAKI W/COLD SOUPを注文してみましたが結構の味でしたが3,590円の前菜となると日本の一流レストラン並みの値段です。 ユーロ高の結果ヨーロッパを旅する日本人には仲々厳しい状況になって居ます。
日本茶を注文して見たところ南部鉄瓶を1/3位のサイズにした物が出て来ました。 お茶は美味しくありませんでしたがこのアイディアは面白く日本でも通用するのではないかと思いました。 恐らく鉄瓶は中国製でしょう。
メインディッシュはEURO 38以上でしたから6,200円が最低価格と言う事だったので結局1人EURO 130(21,190円)にもなりました。 これにチップを加えると1人25,000円。 2年前と様変わりし全てが日本の価格レベルかそれ以上でした。 因みにガソリンの平均価格はEURO 105 (170円)と日本より30%程高くこれにも驚きました。
マドリッド郊外にある「THE ROYAL MONASTERY OF SAN LORENZO DE EL ESCORIAL」に行って来ましたがその途中に集合住宅が沢山建って居ました。 日本の様な木造の建売住宅ではなく皆煉瓦造りの立派な物ですが昔のスペインでは考えられない同じ間取りの全く同じデザインの家並みが続いて居るのにはガッカリしました。
市内には古いが美しいデザインの建物が沢山ありますが最近は落書きが街中にあり実に不愉快に思いました。 日本の街で見る落書きと字体も似て居ますし意味のない言葉を書き連ねてあるとの事でした。 欲求不満の若者達がこんな行動に走るのでしょうが情けない事です。
オ-ストリアの連中は自動車の運転が実に荒く車間を取らずに走る為急ブレ-キの連続で台湾並みだと思って居たのですが最近のスペインのドライバーも実に乱暴で冷や冷やしました。 高速道路の制限スピードは120KM/Hですが皆150KM位で走行して居ました。 従って事故が起きれば死者が出ます。
日本に戻ってやはり日本が一番住み良いところだと言う事を再認識した次第です。
井上 出 (07/05/28受信)
* * * * *
平成19年5月28日
離婚後300日規定問題
民法の「離婚後300日以内に生れた子は前夫の子」とする規定を見直す議員立法の動きは消えましたが私はこれで良かったと思って居ます。
亭主と別れる前に恋人が居てその子を宿すと言うケースは例外的なものであってその為に普通常識が崩れて行く最近の風潮には問題があり極く少数の事例を取り上げマスメディアが煽り民法を変えようと言う動きには私は反対です。
唯でも性の乱れが大きな社会問題になって居る時に人妻が離婚前に他人の子供を宿す事を認める様な法の改悪は認めてはならないと私は考えます。
最近の幼児殺害や虐待事件の多くがシングルマザ-とその男友達によって行われて居る事実からも最近の女性の性的欲望が自分のお腹を痛めた子供への愛情を上回ると言う動物以下の母親としての自覚のなさを知り悲しく思います。
民法の規定はそのまま残して特例を認めると言う事で300日問題は終止符を打って貰いたいと願って居ます。
井上 出 (07/05/28受信)
大場さんからメ-ル拝受し私のエッセ-の内容が充分理解していただけて居ない様に思われますのでコメントさせて頂きます。
(1)老人男性の孤独
大場さんやその周囲の方々はエリート集団に属する人達で恐らく人生の挫折など経験された事のない方々だと思います。 併しこの世の中にその様に恵まれた人生を送る人達は少ないのです。
私は人間の能力には大きな差はないと考えます。 生れた家、育って来た環境、友人関係に加え運の強い人達のみがエリートとして恵まれた人生を過す事が出来るのであって一般庶民は「働けど働けど尚我が暮らし楽にならざり!!」と言う人生から抜け出せないで一生を終るのです。
惨めな人生を送る人達は能力と体力が無いと言う御主張ですが貧しい人程家庭内に問題を抱えたり又健康に問題があったりするのです。 貧しい上にハンディキャップを抱える家庭が実に多い事を私はボランティア活動を通じて知りました。
ドヤ街で一人淋しく死んで行った人達の遺骨の引取りまでも拒否する親族や親戚の人達は個人に対し強い怒りの気持を持って居るのでしょう。 人はそれぞれ問題を抱えて居ます。 悩みを持たない人は皆無だと思います。 その抱えて居る問題に真摯に立ち向って行く人と逃げる人で人生は大きく違って来るのだと思います。 年老いた孤独な貧しい男性達を今更責めても仕方がない事から彼等を救済する方法を国として考える必要があるのです。 そして大場さん達の様な人生の勝利者にこそ彼等に対する支援を御願いしたいのです。
(2) 予備校とカジノの関係
私は予備校とカジノを結び付けた訳ではありません。 私の友人で日本で有名な予備校を経営して居る男が居ますがこの男は予備校と言う教育事業で大変な財を築きましたが私の主張は「教育を食い物にする事は許せない」と言うものです。
医師と同じで人の為に尽くすと言うのが本来の教育者のあるべき姿だと思います。 ところが今の日本では予備校なるものが全国に存在し私の両親の家が残って居る神奈川県の山の中の津久井と言う町にも学習塾なるものが何軒もあります。 これ全て金儲けが目的なのです。
新聞を開けば予備校の広告が必ずあります。 高い広告料を払っても充分ペイする位儲かるビジネスなのです。 「学校が本来果たさなければならない教育を見直し予備校等つぶしてしまえ!!」と言うのが私の主張なのです。 入試の為のテクニックを教える予備校の教育に私は価値を認めないのです。 どうも誤解があった様ですが父親が予備校経営で設けた金を湯水の様にイギリスのカジノで使って居る予備校経営者のドラ息子が居ると言う事をお伝えし批判したもので予備校とカジノを結び付けた訳ではありません。
(3) 企業による新卒の採用方法
確かに大場さんの言われる様に一般企業は一流校二流校に対しては募集を掛けますが三流校には人材が居ないと言う前提で入社試験を受ける機会すらも与えないと言うのが現実です。
併しSONYをはじめ学校や学歴を無視し人物本意で採用する企業がこのところ増えて来て居り私は大変良い事だと思って見守って居ます。 先日TVで成長の著しい新興企業の紹介をして居ましたがその会社の創業者であり社長である人物は人間の能力には差が無いと固く信じ学歴も職歴も無視して本人との面接だけで採否を決めて居ると言う事でした。 そしてその結果色々な才能を持った人達が一杯の素晴しい企業となり急成長して居るのです。
一流大学を卒業したと言うだけで優秀な人物であり能力的にも勝れて居ると評価する世間一般の認識を変える必要があると私は考えるのです。 元首相の宮澤さんは初対面のひとには必ず出身校を聞き東大以外は「アッ・ソ-」として無視したと言われて居ます。 こんな人が日本には多い事を残念に思います。
井上 出 (07/05/28受信)
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平成19年5月28日
スペイン マドリッド訪問雑感
取引先を2年振りで訪問して来ました。 その取引先の社長は闘牛の世界では高名な人で今迄に闘牛に関する本を16冊も出版して居る人ですので丁度今シ-ズンで仲々席が取れないにも拘らず特別席に連れて行って貰いました。
風の強い日で雨もパラパラ降って居た為に牛達も戦意を喪失したとみえて前回訪問時に見せて貰った闘牛に比べるとお牛さん達は元気がありませんでした。 併し観客席は超満員で人々は興奮し大変な熱気でした。 日本同様ダフ屋が場外には大勢居て販売に走り回って居ました。 警官の姿はありませんでした。
当日はサッカーの試合もあり闘牛の後我々が食事をして居たレストランには真夜中になって大勢の人が食事にやって来ました。 午前2時がラストオーダーと言う店の話でしたが翌日が土曜で仕事が休みと言う事もありレストランは超満席でした。
日本は夜の9時と言うと殆んどのレストランは閉店ですがスペインの夕食は9時頃から始まります。 翌日はWELLINGTON HOTELと言う5スタ-のホテル附属のレストランで食事をしたのですが9時集合と言う事で行ってみると私達が最初の客で10時頃にならないと席は埋りませんでした。
日本食ブームはスペイン料理の一流レストランまで浸透して居り前菜には「TUNA TORO STARTER W/HERRING: EURO 23.00 (3,750円)」、「TORO TATAKI W/COLD SOUP: EURO 22.00 (3,590円)」、「SASHIMI W/SALMON ROE: EURO 25.00 (4,080円)」とMENUに並んで居ました。 私はTORO TATAKI W/COLD SOUPを注文してみましたが結構の味でしたが3,590円の前菜となると日本の一流レストラン並みの値段です。 ユーロ高の結果ヨーロッパを旅する日本人には仲々厳しい状況になって居ます。
日本茶を注文して見たところ南部鉄瓶を1/3位のサイズにした物が出て来ました。 お茶は美味しくありませんでしたがこのアイディアは面白く日本でも通用するのではないかと思いました。 恐らく鉄瓶は中国製でしょう。
メインディッシュはEURO 38以上でしたから6,200円が最低価格と言う事だったので結局1人EURO 130(21,190円)にもなりました。 これにチップを加えると1人25,000円。 2年前と様変わりし全てが日本の価格レベルかそれ以上でした。 因みにガソリンの平均価格はEURO 105 (170円)と日本より30%程高くこれにも驚きました。
マドリッド郊外にある「THE ROYAL MONASTERY OF SAN LORENZO DE EL ESCORIAL」に行って来ましたがその途中に集合住宅が沢山建って居ました。 日本の様な木造の建売住宅ではなく皆煉瓦造りの立派な物ですが昔のスペインでは考えられない同じ間取りの全く同じデザインの家並みが続いて居るのにはガッカリしました。
市内には古いが美しいデザインの建物が沢山ありますが最近は落書きが街中にあり実に不愉快に思いました。 日本の街で見る落書きと字体も似て居ますし意味のない言葉を書き連ねてあるとの事でした。 欲求不満の若者達がこんな行動に走るのでしょうが情けない事です。
オ-ストリアの連中は自動車の運転が実に荒く車間を取らずに走る為急ブレ-キの連続で台湾並みだと思って居たのですが最近のスペインのドライバーも実に乱暴で冷や冷やしました。 高速道路の制限スピードは120KM/Hですが皆150KM位で走行して居ました。 従って事故が起きれば死者が出ます。
日本に戻ってやはり日本が一番住み良いところだと言う事を再認識した次第です。
井上 出 (07/05/28受信)
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平成19年5月28日
離婚後300日規定問題
民法の「離婚後300日以内に生れた子は前夫の子」とする規定を見直す議員立法の動きは消えましたが私はこれで良かったと思って居ます。
亭主と別れる前に恋人が居てその子を宿すと言うケースは例外的なものであってその為に普通常識が崩れて行く最近の風潮には問題があり極く少数の事例を取り上げマスメディアが煽り民法を変えようと言う動きには私は反対です。
唯でも性の乱れが大きな社会問題になって居る時に人妻が離婚前に他人の子供を宿す事を認める様な法の改悪は認めてはならないと私は考えます。
最近の幼児殺害や虐待事件の多くがシングルマザ-とその男友達によって行われて居る事実からも最近の女性の性的欲望が自分のお腹を痛めた子供への愛情を上回ると言う動物以下の母親としての自覚のなさを知り悲しく思います。
民法の規定はそのまま残して特例を認めると言う事で300日問題は終止符を打って貰いたいと願って居ます。
井上 出 (07/05/28受信)
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