Monday, May 28, 2007

イノさんの文箱 (2007/05/27)

平成19年5月24日

ニューヨーク訪問雑感(2)

人種の坩堝といわれるニューヨークですから街を歩いて居る人達も有色人種の方が多い位で来る度に白人の数が減って居る様に思われます。 

そしてカリフォルニア程ではありませんがこの大都市も違法入国者(密入国者)が多いのです。

カリフォルニアはメキシコからの密入国者の労働力なしにはファスト・フードの店の経営は出来ず又農業も成り立たないと言われる位ヒスパニック系の不法労働者が多いのですが、ニューヨークは中国から中国最大のアンダーグラウンド組織であるSNAKE HEAD(蛇頭)と言うグル-プによって米国に送り込まれた不法労働者が多いのです。

最近摘発されたニューヨークの縫製工場の労働者は昔日本の炭鉱にあった蛸部屋の様な施設の中で行動の自由もなく朝から晩迄低賃金で扱き使われて居たと言うのですが経済大国と言われる米国では今でもこんな事が行われて居るのです。 

米国の最低賃金は$5.15/時間ですがこの人達はその1/2位で働かされて居たそうです。

又1人で仕事を2つ持って居るケ-スも多くそうしなければ子供を学校に通わせられないと言うのです。

 私が宿泊したホテルのベルキャプテンは週に3日はタクシードライバーとして働いて居ると言う事でこれ又偶然なのですが帰路ホテルからニューヨークの空港迄TAXIを使ったところこれが何と前述のベルキャプテンの車で恐らくホテル側でこの男に優先的に長距離客を斡旋して居ると思われます。

ニューヨークで人並みの生活をする為には下層階級の人達はこんな形で過剰労働を強いられて居ると言う事を改めて認識しました。 

大都市に住む事の厳しさは東京もニューヨークも同じと言う事の様です。

東京に比べると街全体が猥雑で道路もデコボコだらけで埃っぽいのですがニューヨークに住む人達にとっては魅力的な街なのです。 

確かにセントラルパークの様な大都市には珍しい信じられない位大きな公園が市の中央にオアシスの様に存在したり、コンサート・ホールや美術館が沢山点在して居り更にはブロードウエイと言う世界NO.1のエンターティメントセンターが人を惹き付けるのでしょうが私自身はやはり住むには東京がベストでニューヨークは遊びに行くところと位置付けて居ます。

GOTHAM BAR AND GRILLがニュ-ヨ-カ-達の間で評判だと聞いて食べに行きました。 12TH STREETにあったのですが超満員でした。 

確かに大変美味しかったのですがこの店でも刺身が前菜にありました。 日本食ブ-ムはニュ-ヨ-クの一流レストランにも広がって居るのです。

ウェイタ-のサ-ビスは最高で日本の様に手を上げて呼ぶ必要はなく常に係のウェイタ-はテ-ブルの客の動きに細心の注意を払って居り客が何を求めて居るか先読みして呉れるのです。 但しサ-ビス料は20%とメニュ-に表示してあり給料ではなくチップで食べて居るプロのウェイタ-達は一生懸命サービスに努めるのです。

チップ制度は仲々日本には根付きませんがウェイターやウェイトレスのサービスの質向上の為にも日本でもチップ制を広く採用する事を私は提案したいと思います。 

日本のホテルや高級料理店ではサービス料10%を自動的に伝票に付けて来ますがこれは店の収入であってサービスしたウェイターやウェイトレスの懐には入りません。これは是非彼等のポケットに入る様にして貰いたいと思います。 間違いなく良いサービスを受ける事が出来ます。

前述のGOTHAM BAR AND GRILLの料理の値段は東京の一流店並ですがチップは20%ですからむしろ東京より高いと言う事になるのですが良いサ-ビスが受けられた満足感はそれに充分に値すると思いました。

井上 出    (07/05/27受信)

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平成19年5月25日

アルキャンがアルコアのTOB提案を拒否したと言うニュース

このテーク・オーバー・ビッド(TOB)劇は二転三転する事でしょう。 そして世界中の弱小アルミメーカは一喜一憂と言うところだと思いますが、私は最終的にはアルコアの買収成功と言う事になるのではないかと考えます。

今日本ではHOYAによるペンタックスの買収が話題となり各紙で大きく取り上げられて居ます。 買収反対勢力をまとめ買収賛成の前社長を蹴落として社長に就任した綿貫新社長が一転してTOBに賛成すると言う意思表示をした為社内が混乱しペンタックスの筆頭株主のスパークス・グループによって解任される事になりそうです。

これもその結果がどうなるか大変興味のあるところですが同様なTOBは世界中で進行中で企業統合は今後も続く事でしょう。

井上  出 (07/05/27受信)

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平成19年5月25日

インターネットカフェ難民

ニ-トやフリ-タ-の増加が社会問題になって居る日本ですが加えてインターネットカフェ難民なる存在が先日のNHKで紹介されて居ました。

定住場所がなく昼仕事をして夜はインターネットカフェの狭い仕切り(約一畳位のサイズ)の中で眠ると言う生活をして居る人達の総称だと言うのです。

彼等は携帯電話で職業斡旋業者から日雇いの仕事をを貰いその日暮らしの生活をして居るのです。

 大きな鞄の中に洗面道具と下着そしてTシャットにズボンそれが全財産と言う実に貧しい生活なのです。

勿論貯金等無く仕事の無い日は野宿をする事もあると言うホームレス予備軍なのです。 

1月に発表された2005年度(今年は2007年であるにも拘らず2005年度の統計しか出て来ないお役所仕事)の日本人の貯蓄率は3.1%と前年度の3.4%を下回って過去最低を記録したとの事ですが2006年も今年も最低記録を更新した事と思います。 3%を切り2%台に入って居る事は間違いありません。

若い人達にとっては将来よりも現在が大事と言う事から企業によっては定年退職金を前倒しして給料に上乗せして支払うところも出て来て居りこの傾向は今後も若者の間では広がって行くのではないかと思われます。

国民年金や厚生年金の掛け金支払拒否をする若者が増え政府は頭を抱えて居ますが将来貰えるかどうか分らない年金を積み立てたくないと言う考えがベースにあると思われますが加えてエノケンの歌ではありませんが「今が良けりゃ、今が良けりゃ」と言う生き方が支払拒否の根底にあるのです。

井上  出 (07/05/27受信)

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平成19年5月25日

米国の高速道路の有料化進行中

膨大な土地を東西南北に貫く高速道路の維持費は毎年大変な額に達するであろうと思われるのですが道路の殆んどが無料である事から沢山の人が車によって自由に移動が出来る米国を有料高速道路しかない日本と比較し羨ましく思って居ました。

日本の高速道路が若し米国並みに無料になれば車による人の移動は爆発的に増え経済に大きなプラス効果をもたらすであろう等と考えて居ました。

ところがその米国でこのところ高速道路の有料化が進行中と言うのです。 

日本同様ガソリン税を主な財源とする道路の維持管理が交通量の増加とドライバ-数の急増で道路の痛みが激しくなり現在の予算では対応出来なくなって来た為大都市近辺の道路がこのところ有料化されて居るのです。

シカゴ市には随分前から有料道路が一部に見られましたが2年前には12KMの有料道路が民間会社に99年契約18億ドルでリ-スされ民間会社が運営し成功して居ると言うのです。 

ペンシルバニア州やニュ-ジャ-ジ-州でもシカゴに習い同方式への切換えを検討中だそうです。

更にテキサス州ではダラスとアントニオを結ぶ何と480KMの新しい高速道路の建設計画が進行中でこれも有料道路になると言う事で全米24州で道路利用の有料化が加速して居るというのです。

米国では仕事から引退した人達の夢がキャンピングカーで全米を旅する事だと言われて居ますし又車に頼らなければ会社にも通えないと言う車社会である事から道路の有料化に反対する活動もこのところ盛んになって来て居ると言う事の様です。

井上  出    (07/05/27受信)

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