Friday, February 02, 2007

イノさんの文箱 (2007/02/01)

「平成19年2月1日: 韓国の高学歴失業者達(ペクス=白手=失業者)」

以前に韓国の少子化が急速に進み日本を抜いて世界最低の1.0に達したと御伝えしましたがそんな事もあって親は子供に人生を賭ける程投資します。 その結果2006年の韓国の大学・短大への進学率は82.1%に達し1990年の33.0%と比較すると何と2.5倍の進学率になって居ます。

日本の大学・短大への進学率が同じく2006年の数字が52.3%でしかも過去最高だった事を考えると韓国の高歴インフレは想像以上で結果として「大学は出たけれど」と言う大変な就職難時代に陥って居ます。

そして大学ならびに大学院卒の中で正社員として企業に就職出来たのは2006年度の統計では49.2%と言うのですから2人に1人しか正式採用して貰えなかったと言う事になります。 併しこれは大企業の話で中小企業は22万人の人手不足でも大学や大学院卒は見向きもしないと言うのですから1993年代の日本と同じ現象が見られます。

「寄らば大樹の陰」と言う事で大企業を目指しそれ以外では役人になる事を望むと言うのですから困ったものです。 そしてこれは殆んど親の強い影響力によるのです。 親は「高収入と社会的地位が得られない様なところには就職するな」と言うのですから職にありつけない若者が最近特に増えて居るのです。

井上 出    (07/02/01受信)

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「平成19年2月2日: トヨタは世界NO.1の生産台数を目指す前に社内の見直しを!!」

トヨタの2006年度の利益予想は2兆2千億円と言われて居ます。 売上高ではなく利益が2兆円以上と言うのですから大変な利益を上げて居る事になります。

ところが名古屋国税局の税務調査を受け2004年3月期まで3年間に約60億円の申告漏れが指摘され重加算税を含め約20億円を追徴課税されたと言うニュ-スには失望しました。 海外の子会社に対し自動車部品を本来よりも安い単価で販売し本社の利益を圧縮して過少申告をして居たのです。

又広告宣伝費を実際に支払った額より5億円も多く計上したりと中小企業の守銭奴親父のやる様な姑息な事を平気でやって居るのですから信じられない話です。

このトヨタの下請け23社がベトナム人実習生に法定の最低賃金を払わず月給12万円と言う低賃金で働かせた上残業代は時給450円しか支払って居なかったと言う事が判明しました。 しかも逃げられない様にパスポ-トや預金通帳を取り上げた例もあったと言うのですから許せません。 この様な条件下で仕事をさせられて居る労働者が存在して居る事から最近のトヨタ車のリコ-ル続出がこんなところにも原因があると思われます。

部品メ-カ-を叩き安い労働者を使って膨大な利益を上げ続けて居るトヨタを世界に誇れる一流企業だと胸を張って言えるのでしょうか? トヨタのトップ連中に猛省を促したいと思います。

井上 出    (07/02/01受信)

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「平成19年2月1日: 偽ドルを国家主導で印刷して居る北朝鮮を米国は押え込めるか?」

六カ国協議が難航して居ますが米国は「兎に角偽ドルの製造を直ちに止める様に」と強く申し入れをして居ます。 併し偽札製造程美味しいビジネスは他にない事から北朝鮮としては今迄に掛けた印刷機器への投資金を回収すべく製造を継続して居る模様と報じられて居ます。 併し経済制裁を解除して貰う為には今迄の様な大量製造は止めるでしょうが恐らく継続的に製造は続けるであろうと思われて居ます。

世界各国が北朝鮮の偽ドル札製造に対し強く抗議して居ますが偽札造りは紙幣の誕生と共に始まって居り過去にも国が今回の北朝鮮の様に偽札造りに手を染めて居た事はあまり知られて居ません。

フランス皇帝ナポレオンはオ-ストリア紙幣の偽札製造を命令し実際に偽札は作られ流通しましたし第二次世界大戦中にはドイツのヒットラ-がナチス親衛隊に英国のポンド紙幣の偽造作戦を指示して居たのです。

偽札の大量流通は社会の安定を脅かす経済テロと言われて居りその国の経済を崩壊させる事も可能なのです。 日本円も外国で偽造されて居り海外では相当の額の円が現在も流通して居ると言われて居ますがその実態を日本政府は全く把握して居ません。

偽ドルについては現在世界中で流通して居る額は数百億ドルにも達すると言われる位世界各国で偽造され流通して居り北朝鮮の偽ドルはその中にあってあまり大きな数字ではないと言う専門家も居ます。

偽札を見破る方法は色々ありますがやはり通貨鑑別機によって選別するのが確実であり又スピ-ドも早いと言う事になるのですがその鑑別機の世界NO.1のメ-カ-は東京浅草橋にある松村テクノロジ-と言う会社なのです。

センサ-によってお札の紙質・模様・磁気などを読み取り一瞬で偽札をはじくと言う鑑別機については松村テクノロジ-製に追随するメ-カ-は他にないのです。

対応通貨は円・ドル・ユ-ロ・中国元他7種類で今までに2万数千台の鑑別機を出荷して居りその30%が海外の中央銀行や捜査機関向との事。 こんな分野にも世界NO.1が存在して居るのです。

井上 出    (07/02/01受信)

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「平成19年2月1日: 人口当たりコンビニエンス・ストア店舗密度世界一は?」

日本がコンビニエンス・ストアの店舗密度では世界一と思われる程沢山のコンビニが全国にありますが世界NO.1は何と台湾なのです。

自動販売機(煙草・飲料他)の普及率が低い台湾では何でもコンビニで買うと言う傾向がありその店舗数は一位のセブン・イレブンが4,400店舗第二位の全家(ファミリ-・マ-ト)が2,000店舗もあり全国合計では9,000店舗もあるのです。

台湾の街には屋台は欠かせないのですがその数が最近減少しコンビニが屋台に代って食事を提供し始めて居る事から今後更なる成長が見込まれて居ます。

イ-トインは屋台の機能を代替して居り又インタ-ネット無線接続はコンビニの新たな機能として若者に広く利用される様になって来て居る事から全家では次の目標は2009年2月迄に3,000店舗にすると言う事の様ですからコンビニ店舗密度世界一の地位は当分揺るぎないものと思われます。

井上 出    (07/02/01受信)

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「平成19年2月2日: 松根油」

戦争中は私は岩手県盛岡市に疎開して居ました。 父はカネボウの社員で中国の羊の牧場の場長として長期単身赴任して居ましたから殆んど母子家庭の様な暮しでした。 盛岡には母方の親戚が多く親戚の家を泊まり歩くのがその頃の私の楽しみでした。

当時(昭和19年)は盛岡にも空地が一杯あり良く遊んだ野原に一軒ポツンと工場がありました。 その工場の外には松の木の根が沢山転がって居たので何をして居るのだろうとのぞいてみたところその工場では松の根から油を抽出して居ました。

石油不足を解消する為に松の木の根から油を取り出しそれを飛行機エンジンの燃料にする為と知りました。 これが今注目されて居るエタノ-ルだったのです。

米国によって石油供給を止められた事から代替燃料を作る事に国としても補償金を出し各地にエタノ-ル生産工場を建設して居たのでした。 そして現実にエタノ-ルを10%混合した合成ガソリンがゼロ戦にも使用されて居たのです。

松の木の根だけではなく木くずからもエタノールは既に生産されて居たと言うのですから日本はエタノ-ル生産に関しては世界のパイオニアだったのです。 併し木材から油を抽出する技術開発はドイツが日本より早く日本はそのドイツから学んだと言う事の様です。

今電気自動車も注目されて居ますが私が中学から高校の間住んで居た神奈川県葉山には当時電気バスが走って居ました。 昭和24年に設立された葉山観光KKと言う会社が運行して居り木炭バスから電気バスに切り換えたと記憶しますがその後三浦交通KKと名前が変わった様です。

力が無くバッテリ-が上って終い途中でエンストしたりして色々問題があった様ですが今考えると画期的な試みで恐らく世界ではじめての電気バスではないかと思われます。 同じ路線を京浜急行のバスが走って居り結局は競争に敗れ消えましたがそんな事もありました。 何処からそんな先端技術が生れたのか大変興味のあるところです。 「必要は発明の母」と言いますが50年以上前に電気バスを開発した人達に脱帽です。

井上 出    (07/02/01受信)

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「平成19年2月2日: ホスピスについて」

現在日本では約160のホスピスがあります。 併しまだ歴史が浅く欧米のホスピスの様な高レベルのケアは望めません。 日本のホスピスの一番大きな遅れは精神面のケアで欧米では沢山のボランティアが患者の話し合い手になったり実際に医師に代ってその補助的な仕事の手伝いをして居ますし更に神父や牧師が患者や家族の悩みを聞き霊的な面で支えて居るのです。

無神論者の多い日本ではお坊さんがキリスト教の神父や牧師に代る事が出来れば良いのですがその様な動きは殆んど有りません。 併しこれからは神主さんやお坊さんがホスピスに於ける精神面のケアに積極的に取組んで貰いたいと願って居ます。

日本では末期患者に対しては身体中にチュ-ブを付け唯延命だけを目指す治療を行うケ-スが殆んどですがこれは改めなければならず人間として人生の最後をホスピスで過すと言う事が理想であると言う事を医療に携わる人達は認識して貰いたいと思います。

井上 出    (07/02/01受信)

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