Friday, January 26, 2007

イノさんの文箱 (2007/01/26)

「平成19年1月26日: 『記憶の書換え』について」

人間の記憶と言うのは実に曖昧な物で多くの場合記憶に書き足しや書換えが行われ事実と異なる物になって終うと言うのは大変危険な事でもあります。

今回のメ-ルで御指摘の様に戦争中の辛い苦しい体験を被害者達は想い出として語る事が出来るのに周囲の連中が話を膨らませ時には当事者以上の怒りの感情を抱き加害者に復讐をすると言う事が起るのです。

人間は時の経過によって過去の辛かった事でも何時の間にか淡い想い出にする事が出来又時には加害者を許す事が出来る様になるのです。 まして戦争は国の命令によって当事者達の意思と無関係に強制される訳ですから戦後日米の元軍人達が再会しお互いに手を取り合い涙を流して許し合う様な場面が良くありましたがこんな事も出来るのだと思います。

「人間は過去を忘れる事が出来るから生きて行けるのだ」と言う様な意味の言葉を遺した先人が居たと記憶しますが肉親との別れがその良い例だと思います。 「記憶の書換え」が過去を許す方向で行われる事で世界平和も一歩前進するかもしれません。

井上 出    (07/01/26受信)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home