Wednesday, January 24, 2007

イノさんの文箱 (2007/01/23)

「平成19年1月24日: ニュ-ヨ-クに120万人の生活困窮者」

以前にも米国の所得格差の拡大は日本と比較にならない位大きい事をお伝えしましたが大企業の一般社員とトップ連中との収入差は400倍と言われて居ます。 能力のある優秀な人達には年収数億ドルと言うトップの椅子が与えられるのです。

一方で4人家族の所帯で年間所得が2万ドル以下(年収約240万円以下)の家庭が急増中でこの低所得者の数は全米で5,000万人に達したと米国勢調査局は発表しました。 5,000万人と言えばカナダの人口に比肩する位の数ですから大変な事です。 ニュ-ヨ-クには現在生活困窮者で生活保護を受けて居る人達が何と120万人も存在すると言うのですからこれは大変な事態です。

米国の最低賃金は5ドル15セント/時間ですから邦貨にすると618円にすぎません。しかもメキシコからの不法移民で農家に雇われて居る人達はそれ以下の時給ですから月収1,000ドル(12万円)も貰えば良い方です。 そして米国の農業は不法移民の安い労働力なしには成り立たないところ迄来て居るのです。

井上 出    (07/01/23受信)

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「平成19年1月24日: 記憶の書換え」

作家の駒沢敏器と言う人が朝日新聞の夕刊に人間はありもしなかった事を真実だと思いこんだり実際に起った事に修正を加えたりする事がありそれを「記憶の書換え」と呼びいくつかの具体的な例を示して居ました。

あり得ない映像を「見た」と記憶したり、記憶違いの事実に反する事を間違いないと信じ込んだりする事は一種の自己催眠なのかもしれないし時には事実をよそに何時の間にか自分で記憶を捏造して終いしかもそれが映像として脳に焼き付けられたりして終うと言うのです。

自分で掛けた催眠なので他人が指摘しても又事実に反すると言う事を具体的な証拠で示されてもそれを否定し自分の記憶は間違いないとして間違った事がその人の永遠の記憶になって終うと言うのですから恐ろしい事です。

最近刑期を終えた犯罪人が「冤罪」だったとして再審請求を裁判所に求めるケ-スが多発して居ますが私にはこの殆んどが「記憶の書換え」によって実際には犯罪を起して居ながら長い刑務所暮らしの中で自分は無実だと信じ込んで終った結果ではないかと考えるのです。

世間には寛大な人が多くボランティアで再審請求をする元犯罪者を支援して居られる様ですがこの「記憶の書換え」が人間には度々見られると言う事実を知った上で冷静に判断し支援活動に入って頂きたいと思うのです。

井上 出    (07/01/23受信)

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「平成19年1月24日: カナダの選挙」

カナダこの頃で今回解任されたアンブロ-ズ環境相に色々問題があると御聞きして居たので今回の更迭は当然の流れであったろうと思います。 後任のベアド氏は拡声器の様に大声だとの事ですが「声の大きい人間に悪人は居ない」と言いますから恐らく前任者よりは適任なのではないかと推測しますが如何ですか?

今迄環境改善問題に消極的だったハ-パ-首相もブッシュ大統領も地球温暖化が急激に進行し世界中で異常気象が連続して発生して居る事を認め今後は環境問題と真剣に取組んで呉れるのではないかと期待して居ます。 異常気象現象は神による人類に対する警鐘であると世界中のリ-ダ-達が捕え定期的に集い環境改善の為に英知を集め世界規模で行動に移して行く事が今こそ求められて居ると私は考えます。

与党の保守党も野党の民主党もその政策が変らなくなって来て居ると言うのは日本の自民党と民主党の関係と似て居りその意味でどちらが政権を取ってもカナダの政治は殆んど変らないのではないかと愚考するのですが如何ですか? いずれにしても国を愛し国の為に自分が出来る事の全てを提供しようと言う様な気概のあるリ-ダ-が出て来て欲しいものですね。

井上 出    (07/01/23受信)

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「平成19年1月24日: 今年は豚年で猪年ではない!!」

今は開店休業ですが私の会社は韓国にも中国にも現地法人があり両国との取引は数十年に及びます。 併し70才の今日迄韓国や中国には猪年がない事を知りませんでした。 特に韓国では豚年と言うのは財運の象徴と言う事で豚の夢を見ると宝くじを買いに走る人が居る位で今年は富をもたらす有難い年だと言う事で沢山の人が今年に財運を掛けて居るとの事です。

しかも今年は600年ぶりの黄金の豚年と言う事で結婚ラッシュ・出産ラッシュに国中が沸いて居るそうです。 お店には黄金の豚の貯金箱やアクセサリ-そして置物が並び経済は下降状態であり国内景気は冷え込んで居ますが黄金の豚関連のコ-ナ-は活況を呈して居るそうです。

中国から韓国を通って伝わって来た干支が日本に来て豚から猪に変った経緯を知っている方が居られましたら是非お教え頂きたく話題に取り上げました。

井上 出     (07/01/23受信)

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「平成19年1月24日: 貝原益軒の『養生訓』」

高校時代に学んだ「養生訓」は今日本でブ-ムとなって居る抗加齢医学の走りですが唯一私の記憶に残って居るのは恥かしながら「接して漏らさず」だけですが医学博士で公衆衛生学博士の水上治先生がこの「養生訓」を詳しく解説して居られ改めてその教えの深さを知りました。

貝原益軒は1630年福岡に生まれ1714年84才で亡くなった江戸時代有数の大学者で儒学を学び古今の古典に通じた学識人だったと言う事で沢山の著書があるそうですが「養生訓」は83才の作で自分の体験にもとずいて養生すれば長寿を達成できる事を説いて居るものだそうです。 自分自身が病弱であったが為に日頃から健康には特別に注意を払い当時では希な84才と言う天寿を全うしたのです。

水上治先生が解説して居る中で特に御紹介したいのは次の一文です。 「老後は若い時の十倍の早さで時が過ぎて行く。 一日を十日とし十日を百日として、一月を一年として楽しみ、無駄に日を暮してはいけない。 何時も時・日を惜しむべきである。 心を静かに従容として残った月日を楽しみ、腹を立てず欲を少なくして生き残って居る身体を養うべきである。 老後は唯の一日でも楽しまずに過すのは惜しい。 老後の一日は千金に値する。 人の子たるものこの事を心に掛けずに居て良いだろうか?」

この教えは我々凡人にはとても達成出来ないものですが、少なくともこの教えに一歩でも近付くべくこれからの人生を大事に生きて行きたいと考えて御披露しました。

井上 出    (07/01/23受信)

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