Thursday, July 27, 2006

イノさんの文箱(2006/07/26)

「日中戦争も第二次世界大戦も仕掛けられた戦争だった」

講談社発行の「マオ・誰も知らなかった毛沢東」上下2冊本は米国に亡命中のユン・チアンとジョン・ハリディによって書かれた著書で今大きな話題を呼んで居ます。 残虐で悪辣で自己中心の暴君毛沢東によって7,000万人の中国人が虐殺された事実も世界中に驚きを与えましたし又1928年の張作リン爆殺はソ連の仕業であった事、そして1937年の盧溝橋事件は周恩来が敵方の蒋介石の下に送り込んだ中国共産党のスパイ張治中の仕業であったとか確かな資料にもとづいて歴史の間違いを喝破した大作です。

第二次世界大戦がル-ズベルトの陰謀であった事も周知の事実であるにも拘らず、東京裁判等と言う違法な裁判によってA級戦犯の汚名を着せられ処刑された人達が祀られて居る靖国神社を最近はアメリカまでが中国や韓国と一緒になって問題視して居る事に心底怒りが込み上げて来ます。

戦後60年我々は過去の歴史を検証し事実にもとづいて歴史を書き換える必要があります。 そしてウラン濃縮型とプルトニウム型と言う2個の異なる原爆の投下実験に広島と長崎の数十万人の市民をモルモットとしたアメリカに対し、日本政府としてその謝罪と被害者に対する補償を求める時だと考えます。 これなくしては日本は米国からの独立は出来ず属国として今後もアメリカ政府の忠犬としての地位に甘んじなければならないのです。

カ-タ-元大統領の国家安全保障担当補佐官であったZ・ブレジンスキ-は「自国の安全を日米安全保障条約に依存する日本は、米国の保護国である」と機会ある度に繰返し主張して居ますが全くその通りで、自衛力を持ちアメリカの傘の下から出ない限りアメリカの植民地日本の立場は変らず、事ある度に今回のグアムへの移転費用260億ドル(約3兆円)負担問題の様に金を脅し取られ続けるのです。

井上  出

参考: ユン・チアンは1993年に講談社から「ワイルド・スワン」と言う中国女性3代記を出版して居ます。    (06/07/26)

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「栄泉堂岡埜」

御紹介頂いた栄泉堂岡埜に昨日行って来ました。 先日8時頃行ったところ既に閉店して居たので今日は6時半に行ったところ7時閉店と知りました。 その代り朝は9時開店と言う事でした。 隣がみずほ銀行で銀行に来た人達がその足で訪れる為朝早くから営業して居るとの事でした。

売り物のあわ大福は「防腐剤を一切入れて居ない為その日の中に食べて頂かなければならないのですが、地方におみやげに持って行かれる方もあり過去に苦情があったので夏は作りません」と言う事でお目当ての大福は買えませんでしたが、枝豆大福と真空パックになっていて10日位は普通の状態なら保存出来ると言うどら焼を購入して来ました。

明治35年創業でもう100年以上続いて居ると言う事なので、恐らく味は創業時とは大きく違って居ると思いますがやはり評判のお店だけあって一味違いました。 店主は仲々の美人で年令は60位と思われますが大変御上品な物腰で好印象でした。

以上、老舗和菓子店岡埜訪問の御報告まで。

井上  出 (06/07/26)

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「アメリカの横暴を誰も止められない」

京都議定書に署名する事を拒んだアメリカを世界中の良識ある国々は許してはならないので、地球環境改善の為に国連でこのアメリカのエゴを弾効すべきだと私は考えます。 CO2排出量では世界最大のアメリカが加盟しない京都議定書等無意味であり、国連が圧力を掛けアメリカを参加させる必要があります。

確かに北朝鮮やイランは「ならず者国家」と呼ばれても仕方が無い国々ではありますが、地球破壊につながる様な地球温暖化阻止の為の協定に署名しないアメリカも「ならず者国家」に加えたいと思います。 自国に不利な事は全て拒否するアメリカを許してはならないのです。

アメリカの横暴はイラクへの攻撃についても言われる訳で、大量破壊兵器があるから叩くのだと言う大義名分が無くなっても居座り、石油利権を押えようと色々理由をつけては撤兵の動きを見せないばかりではなく逆に増員すると言う発言が出て来て金まみれの馬鹿ブッシュの正体を見た思いがします。

世界貿易機関(WTO)の多角的通商交渉(ド-ハ・ラウンド)が凍結される事になり、しかも凍結期間も決められずに今回の会議は閉会されました。 これ又アメリカの保護主義の結果で、アメリカの横暴と言わざるを得ません。

通商拡大を通じて世界経済の発展に貢献して来た自由貿易体制がこれにより大きく挫折する事になります。 そして今回の凍結が2009年のアメリカ新政府誕生迄2~3年続くのではないかと言われて居り、アメリカの政治的国内事情が原因と言うのですから許せません。

世界各国が等しい条件でお互いに市場を開放し合うと言う「最恵国待遇」の原則による自由貿易体制の推進がこれでストップします。 又途上国など自由貿易協定(FTA)に加盟出来ない国々の貿易条件が不利になるのです。

日本もブラジル他有力途上国との貿易拡大のチャンスを逸する事になり自由化機運が萎えて終います。 これ全てアメリカの自国産業保護主義の結果であり許せません。

世界中で反アメリカ運動が起ったりアメリカ嫌いの流れが大きくなって来て居る原因は全てアメリカの対外政策姿勢にあるのです。 何故ゴアではなくブッシュが再選されたのか? アメリカ人の常識を疑わざるを得ません。

井上  出    (-6/07/26)

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「大念寺住職青木玄祐」

人材派遣会社のスタッフサ-ビス・ホ-ルディングスと言う会社が日経夕刊に時々オ-人事録と言う知られざる古人の業績を紹介するコ-ナ-を一面の記事下に掲載して居り、林望と言う人が文とイラストを書いて居ます。 そこに青木玄祐と言う住職の紹介があり感動しましたので彼の業績を転記させて頂く事にしました。

明治10年山口毛利藩御典医の家に生れたが、生れながらに緑内障で母親が「若しこの子の目が治るならば将来は必ず仏門に入れます」と祈誓を懸けたところ、奇跡的に片方の目だけが辛うじて見える様になった事から6才で得度させ以後生涯を浄土宗の僧侶として生きる事になったのです。

俗情名利を嫌った玄祐は日韓併合以前に渡韓し、明治41年31才にして全州寺と言う寺を開いたのですがこれが後の大念寺なのです。 以後40余年韓国の地に留まり韓土に骨を埋める覚悟で説教宣布に努めたと言うのですが、その間韓国人の使用人達を一切差別せず自らも質素な暮しに徹して食事など寺中全員が同じ物を食べたとの事。

日韓併合時代伝統的建築であった全州の駅舎を建替えると言う議論が起きた際には、韓国の伝統文化を尊重すべきだとして断固これに反対し建替えを当局に断念させ強い意志を示したのです。

戦争が終り引揚げざるを得なくなった折、玄祐のところには近在の韓国人達が餞別を手に挙って別れを惜しみに来たと言うのも玄祐の公正無私な人柄を慕ってのことであったろうと思われます。

帰国後は貧しく苦しい日常を余儀なくされたにも拘らず「喝しても盗泉の水を飲まず」を信念として生涯清廉にして一徹な生き方を貫き、昭和40年89才の秋「ひと眠りしよう」と言う言葉を残し大往生されたと言うのです。

ソウルの逓信記念館に李時中(イシジュン)と言う人を顕彰する石碑が建っていますが、これは大正15年7月に全州郵便局集配人であった李時中が大雨の中唯一通の葉書を届ける為溢れる濁流に殉職したその勇気と信義を称えて河中にあった石を以って建立された物です。

併しこの碑は元玄祐が建立した大念寺境内にあった物で、日本の統治者達は韓国人を顕彰する様な碑を建てる事を拒んだにも拘らず、玄祐はその反対を押し切って大念寺にこの碑を建立し第二次世界大戦終戦の日まで手厚く守り弔ったと言うのです。

韓国の人達は戦争中の日本人の悪政悪業を機会ある各に論いますが孤児達の為に一生を捧げた人、貧しい韓国人の為に私財を投げ打って尽した人達そして阿部基治さんの叔父君の様に自分の収入の全てを農民に与え清貧に甘んずると言う立派な人達が大勢居た事を韓国の人達は忘れないで貰いたいと思います。

井上  出    (06/07/26)

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「病院の倒産」

地方の赤十字病院をはじめ私立病院の中には赤字が続き閉鎖を決めた様なところが出て来て居ます。 又公立病院の多くが赤字に苦しんで居ます。 併し一方で倒産寸前の病院を建て直すと言うコンサルタントも活躍して居り、又私の友人の国際医療大学理事長の高木氏の様に山王病院をはじめ多くの病院を傘下に治め成長して居る病院グル-プもあります。

米国では病院経営者は医者ではなくプロの経営者が殆んどでしかもチエン化が進行中です。 今月24日に米大手投資ファンドのコ-ルバ-グ・クリビス・ロバ-ツ(KKR)を中心とする投資会社グル-プは米大手病院チエンのHCAを買収すると発表しました。 その買収総額は何と330億ドル(約3兆8,000億円)と言うのですからこの数字には腰を抜かしそうになりました。

病院チエンのHCAは全米に176の病院を展開中と言うのですから日本では考えられない膨大な数字ですが、それにしても330億ドルと言うのは米国の歴史でも過去最大の買収劇になると思います。 KKRがこの買収を決めた理由は「ベビ-ブ-マ-世代」の高齢化で医療ビジネスの成長が見込まれて居るからと言うのですが、日本も団魂の世代が定年退職し老人生活に入れば今迄の働き過ぎの後遺症が出て来て病院通いと言う事になるので優良印の病院の業績は上昇する事間違いないと思いますし、又赤字病院には米国のハゲ鷹ファンドの手が伸びて来る事間違いないと思います。

HCAの買収をするKKR社連合には共和党の実力者であるビル・フリスト上院院内総務の家族でHCAの創業者のト-マス・フリスト氏も参加すると言うのですから何が何だか判りませんが、お金の臭いがすればハイエナの様に集って来る投資家達には私の様な貧乏会社の経営者にはチョット抵抗があります。

井上  出    (06/07/26)

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