Thursday, September 11, 2008

ユニクロ戦略

平成20年9月11日

【ユニクロ海外店倍増計画】 

ユニクロを展開する持ち株会社ファーストリテイング社長兼会長の柳井正氏はユニクロの海外店舗を現在の2~3倍の100~150店にまで増やすと発表しその達成目標時期を2010年と設定しました。 中国や韓国への出店を加速させると共にインドやロシアを次のタ-ゲットとして準備中との事です。

現在のユニクロの海外店舗売上高は約300億円ですがこれを2010年迄には1,000億円にしようと言うのですからスゴイ勢いです。

英国進出時に躓いたのは逆にその後の海外進出にプラスになったとの事で2009年春にはシンガポールに第一号店を開設すると共に2009年秋にはパリに大型店を出す計画と言うのですからその勢いは止まりません。

そして2010年の内外合計売上目標は1兆円と言うのですからアパレル業界では他の追随を許さない1人勝の状況で柳井氏の鼻息は大変なものです。

併し世界の衣料品専門店の売上高では未だ7位にすぎず第1位のギャップ(米国)の売上の1/3に過ぎません。 ギャップは既に日本で店舗展開して居ますが今月東京の銀座に日本1号店を開くヘネス・アンド・モーリッツ(H&M)と言うスウェ-デンの衣類専門店が「日本を変える」と宣言し日本に於ける多店化を目指す事になりました。

このH&Mは日本人にはあまり馴染みのない会社ですが売上高世界NO.3でその売上高はユニクロの2.3倍と言うヨ-ロッパでは知名度の大変高い衣料品メ-カ-です。

この会社はユニクロをライバルとして価格帯もユニクロと同じ水準に抑えて来る模様ですから海外出店もさる事ながら日本国内で海外から進出して来る同業者達を迎え撃つ事を忘れると大変な事態を招くであろう事を柳井氏も充分に心する必要がありそうです。

井上 出

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