食品関税
平成20年7月24日
【食品に対する輸入関税率見直しの時期】
世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ド-ハ・ラウンド)の閣僚会合が21日からジュネ-ブで行われて居ます。 貿易自由化を阻害して居る各国の自国農家向けの補助金削減や農業関税引下げが中心議題ですが加えて鉱工業品関税の削減幅について協議されて居ます。
既に7年目を迎えたド-ハ・ラウンドですがより具体的なそして本来の自由貿易を目指した話し合いが求められて居ますが各国共自国農家利益優先の姿勢を崩さず結局は期待はずれの結果となりそうです。
ところで皆さんは日本の高関税農産物とその税率を御存知でしょうか? 御参考に税率の高い順にリストにしてみました。
コンニャク 1,706%
米 788%
落花生 737%
んぷん 583%
雑豆(小豆他) 403%
乳製品(バタ-他) 360%
砂糖 305%
大麦 256%
小麦 252%
コンニャクの1,706%と言う信じられない高関税は中曽根元首相のお膝許である群馬県が主生産地である事と関係があります。 米についても778%と言うのは米農家保護の為とは言うもののこんな高関税を何時迄も続ける事は出来ません。
それにも拘らず谷津義男元農水相で自民党農水族のドンは「日本の農業に不利であればWTOを蹴っても良いと思って居る」等と農業関係者の集会に出掛けてはアジテ-ションをして居ます。 こんな時代錯誤も甚しい輩は農民の票欲しさにこんな発言をし続けて居ますが農民に正しく世界の大勢を知らしめる必要があります。
食糧の自給率が世界の先進国の中で最低で40%を切る日本ですが唯徒に農民を保護する事はむしろ自給率を更に下げる事につながって行く事を政府も認識し高関税によって輸入を押えるのではなく兼業農家を減らし専業農家に対し支援を厚くする事が今求められて居ます。
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