Friday, July 18, 2008

米国金融市場

平成20年7月18日  

【世界の余剰資金のたまり場米国金融市場】 

物価上昇の元凶は米国に於ける投機資金である事は明白ですが米国はそれを認めず中国他の発展途上国の需要増が物価高騰の主因と主張し続け投機資金の動きを牽制する動きは全くありません。

確かに中国はじめ新興国の経済成長に伴う資源消費増は驚く程で物価上昇の遠因にはなって居ますが主因は米国の投機筋の動きです。 そしてアラブや中国等の政府系ファンドもこの市場に参入して来て居るのです。

さらに住宅バブルの崩壊によって行き場を失ったドルは最近は国際商品市場に流れ込み前述の投機筋と併せ物価高騰を煽って居るのです。

それにも拘らず米国が否定し続けるのは米国の年金ファンドの持つ約15兆ドルも商品相場に相次ぎ参入し巨額の利益を上げ続けて居る為です。 そしてその利益が退職者達の老後の生活を豊かにする事に寄与して居る現実があるからなのです。 従って最近の投機的な動きを米国政府が非難したり規制を掛けると言う事はあり得ないのが現実です。

地球温暖化問題も米国は自国の利益優先で地球の将来等全く興味がないのです。 馬鹿ブッシュは石油権益拡大と自国の軍事産業の為の市場を作る為にイラクへの単独開戦を決めた位ですから商品相場高騰にブレーキを掛ける様な事は絶対にしません。

毎年2兆ドル以上の資金が米国には流入して居りそのお陰で米国経済は大きな財政赤字・貿易赤字を抱えながらも世界最大の経済大国として君臨して居られる訳で米国に世界の常識は通用しない事を我々は認識する必要があります。

井上  出

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