Thursday, March 27, 2008

演説について

平成20年3月27日

【日本人の演説下手】

米国の小学校では一年生からクラス内でのディベ-トによって人前で自分の意志を表現する為にトレ-ニングが行われて居ますから馬鹿ブッシュでも原稿無しでスピーチが出来るのです。

ところが日本では国会の質疑でも宴会場の挨拶でも例外なく原稿の棒読みで全くスピーカーの意志が伝わってこないのが現状です。 そして故金丸氏の様に秘書が一息ついて貰う為に原稿の括弧内に「此処で水を飲む」と書き込んだところそれを棒読みして失笑を買ったと言う話まであります。

今週の月曜日にホテル・ニュ-オ-タニで開催された東京商工会議所の130周年記念祝典では経団連会長・経済同友会会長・甘利経済産業大臣他が祝辞を述べましたが全員原稿の棒読みで石原都知事だけが原稿なしで自分の言葉で祝辞を述べて居ました。 いずれも短いものでこんな祝辞位原稿なしでやれよと言いたくなります。 しかも原稿は秘書や広報担当者が書いた物で無味乾燥なものばかりでした。

このところ世界共通語である英語を小学校から学ばせようと言う動きがありますがその前に自国語で堂々と自分の言葉でスピーチが出来る様な訓練をやって欲しいと願って居ます。 英語の前に先ず日本語のスキルが必要だと言う事を文部科学省に訴えたいと思います。

私が常務理事を務めて居る文京人懇談会と言う35年の歴史を誇る異業種交流会は衆議院議員の深谷隆司氏(元通産・文部・郵政大臣歴任、元自民党幹事長・現テロ対策委員会委員長)を支援して居ますが彼は早稲田の雄弁会で鳴らしただけの事があり原稿無しで何時間でも講演が出来ますし心に染み込む様な話が出来る人で恐らく国会議員の中で彼の右に出る人は居ないと思います。

こんな雄弁家が沢山生まれ国際会議場でも堂々と日本の立場や主張を原稿無しで語る事が出来る様になる事を心から願って居ます。

井上  出

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