Thursday, November 22, 2007

駅弁談議 (2007/11/22)

平成19年11月22日

【日本一高価な駅弁とおいもの駅弁】

細川裕文さんと言う大変博識広聞な方と知り合いメール交換をして居ます。 細川さんは未だ若い方なのですが私は何時も沢山の情報を頂いて居ます。 私等とは頭の構造も脳味噌の量も違い色々な資格を30以上も取得して居られ天才です。

その細川さんからお聞きしたのですが日本で一番高価な駅弁は松坂駅の「松坂弁当」との事で価格は何と10,500円との事。 これに次ぐのが金沢駅の「金沢・加賀野点弁当」との事で価格は10,000円丁度で割烹料理の二段重ねとの事ですがそれにしても駅弁が1万円とは驚きです。

ところが10,000円前後の駅弁は他にも沢山あると言うのですから世間にはお金持が多いと言う事を知りました。 このクラスの弁当になると予約が必要で松坂牛弁当の場合は10日前に予約する必要があるそうですが社長自らが駅に出向いてお客様に「松坂弁当」を届けるのだそうです。

私は駅弁大好き人間ですがこんな高価な弁当ではなく横浜の「シュウマイ弁当」とか大船の「鯵の押し寿司」の様なその土地の名物弁当等を昔の様に窓の開く鈍行列車に乗って食べ歩きをしてみたいと夢見て居ます。 そしてお茶はプラスッティックの容器ではなく土瓶でなければならないと心に決めて居たところ細川さんによれば土瓶でお茶を売っているのは今は小淵沢駅しかないとの事なので残念に思って居ます。

駅弁売りが走り出した汽車の脇を並走しながら釣り銭を渡したりお茶を手渡して呉れたそんな時代を想い出しとても懐かしく思いました。

1943年11月6日朝日新聞香川版に「おいしそうな甘藷(カンショ)弁当/高松駅弁当会社にて」と言う記事が載ったとして先日の朝日新聞に当時の食糧事情を取り上げた写真入りの記事がありました。
当時「節米」が叫ばれて居り家庭向けのみならず業務米も厳しく制限された結果前述の甘藷(サツマイモ)弁当が登場したと言うのです。 甘藷2個に魚の佃煮少々それにたくあんを添えた物が25銭で売られたと言うのです。

又1940年7月朝日新聞社発行の「戦争と庶民」第1巻にはデパートの食堂からも米を使った料理が消えたとしてショーケースとその前に立つ2人の婦人の写真を掲載して居ましたが「国策の線に添う、米無し御献立」と大書きした看板がぶら下って居ました。

こんな時代があった事を機会がありましたら若い人達に是非話をして頂きたいと思いますし1万円弁当等と浮かれて居るとその中食糧難時代が来る可能性があると警告を発したいと思います。 現実に世界は既に食料不足に陥って居る事を認識する必要があります。
 
井上  出

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