Monday, November 12, 2007

イノさんの文箱 (2007/11/12)

平成19年11月12日

【日本の若者にはもっと世界を見て貰いたい】

イスラエルの若者の多くは兵役を終えたり大学を卒業した後世界旅行に出ます。 豊富なお金を持って出掛けるのではなく殆んど無銭旅行に近い形で旅に出るのです。 世界を見る事で沢山の経験と知識を得る事が出来更には人々との触れ合いを通じ人生の厳しさを勉ぶのです。 勿論楽しい時間や人間の優しさも体験出来る訳で旅を通じて人間としても大きく成長するのです。

一方日本の若者は海外旅行と言えばパック旅行が中心で全て旅行社の組んだ日程に従って行動する人達が多いのです。 そして訪問先は観光地が中心で現地の人々との触れ合いも殆んどないのです。

それでも外国に出かければ何らかの収穫はありますから是非機会を作って外国を見て貰いたいと思うのですがこのところその若者達が外国ではなく日本国内旅行を好む傾向が出て来て海外旅行をする若者の数が減って居るのです。

海外旅行を敬遠する理由は(1)言葉が通じない (2)目的地まで時間が掛る (3)何かと不便だ (4)治安が悪い 他と言う事だと言うのですが「井の中の蛙大海を知らず」では困るので是非沢山の若者に海外に出掛けて欲しいと思います。 それも出来るだけ長い期間を過ごして貰いたいのです。 卒業旅行と称する一週間未満のパッケ-ジツア-ではなくホ-ムステイをするとか現地で自由行動時間をタップリ取って現地の人達と触れ合って見聞を広めて欲しいのです。

先日の日経生活モニタ-のインタ-ネットでの調査によれば一度行ってみたい国のベスト10は下記の通りだったと言うのです。

(1) エジプト
(2) イタリア
(3) 米国
(4) ペル-
(5) フランス
(6) 南極
(7) カナダ
(8) スイス
(9) スペイン
(10) 中国

米国やフランスが昔は日本人が一度は行ってみたい国の1位2位を占めて居ましたが完全に様変わりです。 これはとても良い事で旅行が物見遊山から文化や自然に触れたいと言うレベルの高い志向に移って来て居る事だと思います

いずれにしても特に若い人達には時間を作り海外にドンドン出掛けて欲しいと心から願って居ます。

井上  出 

* * * * *


平成19年11月12日

【訴訟大国米国を追うな!!】

米国のコロンバインハイスクールで学生2名が複数の火器で武装し同級生他在学生を大量殺害した揚げ句自殺した事件は皆さん御記憶と思いますが、現在この事件絡みで何と18件の民事訴訟が進行中です。

被害者の親が加害者の親を相手に起こした訴訟が殆んどなのですがその中に加害者の親がコロンバインハイスクールを相手取って起して居る訴訟がある事を知り驚きました。

加害者の親の主張は(1)学校の教育に問題があった
(2)事件が起きた際に学校として早期に犯人達を拘束しなかった 
の2点だと言うのですがこんな主張が通る可能性のあるのが米国の裁判の実状なのです。

殺人を犯した男が幼児期に親から虐待を受けたり社会に出てからも職が無く周囲から冷たくあしらわれた結果社会に対し復讐心を抱く様になり遂に殺人事件を起したとして本来ならば死刑に処すべきところ数年で出所し再び犯罪を犯すと言う様なケ-スが米国では頻発して居るのです。 OJ シンプソンの様に誰が見ても殺人犯と思われて居たにも拘らず無罪そして民事裁判で有罪を言うのですから日本の常識では考えられない事が米国では起きて居ます。

日本も陪審員制度を取り入れる事になりましたが米国で起きて居る問題点を参考にしてどの様に陪審制度を上手に運用して行くべきか改めて慎重に検討する必要があると私は考えます。

米国の法廷ではいかに陪審員達を自分の主張に同意させるかが黒白の決め手である事から法学部に演技を学ぶ為の学科があると言うことを知ると現在の日本の法制度を改める事に疑問が湧くのは私だけではないと思います。

米国の様な訴訟大国にならない様急速に進んで居る弁護士の増員にもブレ-キを掛ける必要があるかも知れません。

井上  出

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