Tuesday, September 02, 2008

富士の演習場

平成20年9月2日  

【富士山の世界自然遺産登録は夢のまた夢】  

前回の申請に際しては富士の裾野のゴミ問題又登山道のみならず山小屋周辺のゴミや排泄物処理問題等で申請は却下されましたが問題はそればかりではありません。

自衛隊と米軍が射撃練習を繰り返して居る東富士演習場の存在がゴミ問題以上に大きい却下理由なのです。 従って富士山の世界自然遺産登録の可能性はこの演習場を閉鎖しない限りあり得ないのです。

自然遺産の対象物に向けて大砲やミサイルを撃ち込む国などあり得ましょうか!! そんな状況にありながら大変な費用を掛けて登録申請をしようとする馬鹿な連中が居るのですから信じられない話です

富士山には北富士演習場と言う戦前に旧日本陸軍が開設し戦後米軍に接収された計4,597ヘクタ-ルの広さの物がありこれは一部地元に払い下げられましたが今も演習場として使用されて居ます。

さらに東富士演習場と言うところがありこの面積は8,800ヘクタールと広大で御殿場市の総面積の約1/3を占めて居ます。 現在この地区には富士学校なる自衛隊の駐屯地が4ヶ所にあり約7,000人の自衛隊員が駐屯して居ます。

そのほかに通称「キャンプ富士」と呼ばれる米軍横須賀の在日米海軍基地司令部の管轄下にある米軍施設もあります。

私は週末は箱根で3日間過す様にして居ますが毎週土曜日10時頃からお昼頃迄続く射撃訓練の「ズドン」とお腹に響く様な音に何時も腹立たしい思いをして居ます。 私が居るところは南箱根と言う山の中腹ですが演習場からは数十キロも離れて居るにも拘らず雷が落ちた様な響きに悩まされて居るのですから近隣の人達は大変であろうと推測します。 

一回の演習に使用する砲弾は数億円と言われて居ますが核戦争時代に我々の税金がこの様な幼稚な戦争ゴッコによって浪費されて居る事を皆さんはどの様にお考えですか?

いずれにしても演習場が存在する限り美しい富士山(霊峰富士)の自然世界遺産登録はあり得ないのです。

井上 出
井上 出

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