平成20年6月20日
【日本に輸入された最古のピアノ】
西洋音楽が日本に入って来て未だ100年余に過ぎませんが今では日本古来の楽器は学
校で教える事は少なくピアノ・バイオリン他西洋楽器になって居る事を私はとても淋
しく思います。
その事は措くとしてその西洋楽器の中心であるピアノが日本に最初に入って来たのは
1823年(文政6年)そして持ち込んだのはフィリップ・フランツ・フォン・シーボル
トで日本へは医師として長崎の出島に着任した折持ち込んだと言われて居ます。
シーボルトは日本地図を国外に持ち出そうとして国外追放になった事は皆様御承知の
ところです。
このシ-ボルトはドイツの名門家庭に育った事から自身でもピアノを弾いて居た物と
思われます。 そのピアノはイギリス製のスクエアピアノで現在のアップライトとも
グランドとも違う角張った長方形の箱に足を付けた様な物だったそうです。 弦は鍵
盤に対し横向きに張ったもので当事は家庭用の簡便な鍵盤楽器として欧州の名門家庭
には殆んど何処でも置かれて居たと言われて居ます。
国産ピアノは1900年(明治33年)に山葉寅楠・河合小市達の手によって国産化され現
在に居たって居ます。 以上ピアノの歴史の一端を御紹介しました。
井上 出
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