Thursday, June 19, 2008

中国義援金問題

平成20年6月19日     

【義援金を強要する中国に反省を!!】

インタ-ネットが広く普及し始めた中国ではチョットしたニュースでも大問題にな
ります。 四川大地震の被災者支援物資輸送には民間チャ-タ-機を使うと費用が掛
る事から自衛隊機を使う事で日中政府間で合意して居たにも拘らず過去の歴史に絡む
中国での根強い「日本軍」に対するアレルギ-がインタ-ネットを通じ煽られた結果
反対論が中国政府に殺到し最終的に民間のチャ-タ-機を使う事になりました。

中国に進出中の米国企業の中のファスト/フ-ドチェンであるマクドナルドの四川省の店
舗には地元民が大勢押し寄せ「中国から出て行け」と抗議した事から当初200万元(約
3千万円)であった義援金の額を1,200万元(約1億8千万円)に増額させられましたし
綿陽市の南に位置する遂寧市のケンタッキ-フライドチキン店舗も同様住民の抗議行
動によって店のガラスを割られると言う被害が出た為店舗は一時閉鎖そして義援金の
増額を強制されたのです。

世界最大のスーパーマーケットであるウォ-ル・マ-トストア-ズは現在中国に205
店舗を展開して居ますが当初300万元(約4,500万円)を寄附すると発表したのですが
最終的には2,000万元(約3億円)の寄付をする事になりました。 インターネット上
で米国内で起きたハリケ-ン「カトリ-ナ」の時の義援金より少ないと言う情報が流
れた後沢山の抗議がありこんな高額を寄付する事になったのです。

インタ-ネット上では寄付者のランキングまで公開されると言う異常な事態になって
居り最近は「国際ケチ番付」まで登場して居り寄付金の少ない企業には抗議が殺到し
て居ると言うのですから善意による寄付金とは程遠い強要になって居るのです。

これは中国政府の支援国に対する態度にも表れて居ます。 先月の16日都内のホテル
で中国の崔天凱駐日大使が講演しましたがその内容は日本からの支援に対するお礼で
はなく実に尊大なものでした。

崔大使は「日本の防災技術や経験は優れており、広範にわたる協力が出来る」続いて
「人命救助や負傷者の治療、今後の被災地の再建など双方が協力出来る事はとても多
い」と発言して居るのです。 この発言は支援する側の言う事で支援を受ける側の発
言としては許し難いと私は考えますが各紙共その事には一切触れていません。 批判
すべきところはキッチリと伝え相手の間違いを正す事こそ相互理解に必要である事を
認識して貰いたいと思います。 インドの乞食は「金持連中は我々に施しをする事に
よって天国に行けるのだから我々に感謝しろ!!」と言うそうですが崔大使の発言はそ
れと五十歩百歩で腹立たしい思いがします。

井上  出

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