平成20年6月27日
【人権無視の中国政府】
今迄にも何度か私のブログで力で人民を押さえ込み言論の自由を抑圧し続ける中国政府
について御伝えして来ましたが今回の四川地方を襲った大地震で校舎の崩壊で死亡した
子供達の親が手抜き工事が今回の大量死亡の原因であるとして地方政府に抗議の座り込
みを崩壊した校舎の前で行って居たところそのリーダ-は逮捕そしてその現場は立入禁
止にして地方役人と建設業者との癒着によって行われた手抜き工事による今回の大量死
を追及する動きは全くないのです。 リーダ-達は恐らく拷問を受け国家転覆罪と言う
濡れ衣を着せられ刑務所に送られる事でしょう。 子を失った上に刑務所での生活を強
いられる人達に救いはないのです。
「国家転覆煽動罪」と言う罪で公安は中央政府や地方政府に陳情抗議をする人達を次々
と逮捕し一方的に有罪判決を下して居るのです。 先日「五輪より人権を」と言うスロ
ーガンで署名活動を始めインターネットを通じ1万人以上の署名を集めた黒竜江省出身
の楊春林氏(52才)が逮捕され拷問を受けた揚げ句有罪判決が下りた事を御伝えしまし
たが楊さんはベットに手足を鎖で縛りつけられ食事も排泄もその姿勢で強いられて居た
と言うのです。
北京出身の勝彪氏(34才)は弁護士として各地の活動家を支援して来たのですが今年の
3月6日北京郊外の団地に帰宅したところを大柄な4人の男達に襲われ車の後部座席に押
し込まれ頭に黒い布袋を被せられ拉致されたのです。 この手法は北朝鮮の日本人拉致
方法と全く同じで許せない行為です。
勝氏は「北京五輪・チベット・胡佳については一切話すな!!」と繰り返し脅されカーテ
ンを閉め切った机と椅子だけの一室で3日間尋問と説得を受けたと言うのです。 最終
的には4月に行われた裁判で国家政権転覆煽動罪で有罪判決を受けたのです。
五輪施設建設に伴う住民の強制立ち退きに反対し北京市内で住宅の強制撤去現場をビデ
オ撮影して居た弁護士の倪玉蘭女子(48才)は「公共秩序の阻害」の罪にあたるとして
75日間拘束され弁護士資格を剥奪されました。 そして拘束中に受けた拷問で左足に重
い障害を負い松葉杖なしでは歩けなくなって終ったのです。
弁護士と言えども「人権の尊重と保障」と言う中国憲法の謳う保障を受ける事が出来な
いのです。 結果として全国に14万人も居る弁護士の中で危険を顧みず活動家を支えて
居る弁護士は20人前後に過ぎないと言う状況になって居るのです。
「人権の尊重と保障」が中国憲法に盛り込まれたのは2004年ですが現実には人権など無
いに等しいのです。 権力は党に集中する、その幹部達は皆私腹を肥やす為に不正を
行う。 その不正を訴える善良な人民達は党批判をしたと言う事で断罪される。 こん
な国にはオリンピックを開催する資格など無いのです。
井上 出
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