Monday, April 21, 2008

活魚輸送法

平成20年4月21日

【快眠活魚輸送法】

低温で魚を眠らせて輸送する事によって魚体の疲労や損傷を防ぐ方法(氷眠法)は既に開発され実際に使われて居ますが時間と費用が掛るのがネックでした。 大分県佐伯市にある流通コンサルタント会社「おさかな企画」の卜部俊郎社長の手法は魚の頭部のツボに針を刺す事によって魚の運動機能を止めるという「快眠活魚」と言う技術で2004年に開発し大分県ビジネス・グランプリで優秀賞を受賞したそうです。

使用する針は太さ1.5~3MM長さ8cmですが魚種によって針のサイズを変えるとの事でメダカから25kg級の鮪まで可能との事です。 魚を眠らせることで排泄物も少なくなり水の汚れを抑える事が出来魚の鮮度が持続する為に活魚としても評価高く付加価値を付けて販売出来る事から需要が増え続けて居るとの事。

卜部社長は大工さんだったのですがある漁師の家を建てた折その依頼主から「魚をどうすれば高く売れるだろう?」と言う相談を持ちかけられた事からこんなユニークな方法を考え出したそうです。ヒントはテレビで見た中国のハリ治療だそうです。

卜部社長はこの技術を開発する為に2,000匹以上の魚を使い半年間の試行錯誤の末この頭部に針を刺す方法を完成させたとの事ですが日本にこんな発明家が居る事を嬉しく思います。

井上  出

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