Tuesday, February 26, 2008

恩讐を越えて

平成20年2月26日

阿部基治さんの"情けない世の中”を拝読しました。 

食料難を体験した我々には食卓に食べ残し等絶対に許せません。 併し米国の使い捨て文化を受け入れた若い人達には食べ残しに罪悪感等全くありません。 毎日世界中で3万人近い人が餓死して居る現実をマスメディアは機会ある度に伝え飽食時代の若者にいずれ来るであろう食糧不足の時代について語り掛けCO2の削減もさる事ながら食糧の無駄を省くキャンペ-ンを張って貰いたいと願って居ます。

先日のNHKで第二次世界大戦に参戦した元日本兵や特攻隊員達と元米国兵士達とがハワイで行った日米対抗野球について放映して居ましたが60年以上もの間お互いに憎しみと蟠りを持って居た両国兵士達が野球を通じて理解し合い許し合う様を見て涙しました。

その会話の中でも日本兵の殆んどが米軍による攻撃ではなく食糧が切れた為の餓死であったと知り阿部さんの言われる戦死者の70%は飢えが原因であったと言う記述にその事実が裏付けられた様に思います。 

生き延びる為に仲間を殺し食糧や水を奪った兵士達が沢山居たと言う話にはショックを受けました。 戦争は人間を狂気に追い遣ります。 憎しみと恐怖が人間を殺人鬼に変えて終うのです。 阿部さんが言われる様に世界の国々を巻き込む様な戦争は勿論の事地域戦争もこの地球上からなくす事が今求められて居り国連の強化が急務と考えます。

井上  出

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