Thursday, February 21, 2008

東西離婚事情

平成20年2月19日

【離婚急増は世界的傾向だが日本は頭打ち】

先日もオーストリア ウィーンの離婚が3組に2組と世界No.1の離婚率を記録して居ると御伝えしましたが先進国程離婚率が高いと言うのは女性の権利が広がり自己主張が出来る様になった事が最大の原因と思われます。

茨城大助教授の磯田道史先生によれば江戸時代の武士は再婚を繰り返すものが多く愛媛県の宇和島藩士の4割が離婚経験者でその中の6割が2度以上結婚して居り3度以上も2割程居たと言うのですから驚きです。

日本では未だ離婚した女性の再婚は仲々難しいのですが江戸時代には離婚された妻がすぐ再婚して居るケースが多いと言うのですから現代の方が保守的と言えるかもしれません。

法社会学者の湯沢雍彦(ヤスヒコ)氏によれば江戸時代から明治半ばまでの日本では離婚率は4割近く恐らく世界最高位の離婚大国であったと言うのですから大変面白い現象だったと思います。

しからば日本の若い人の離婚率が今後も増え続けるかと言うと逆で離婚率は頭打ちで減少傾向にあると言うのです。 

その理由は昔で言う「足入れ婚」が増えて居るからだと言われて居ます。

「足入れ婚」は現代では「同棲」の事で結婚する迄相当期間同棲生活をするカップルが増えて居るのです。 

結婚せずに同棲しお互いの相性を確かめてから籍を入れると言うケ-スが20代と30代を合わせると2000年から2005年統計では4割も増え約47万人が同棲生活をして居ると言うのですから大変な数字です。
 
同棲などしたら女性は不利になる等と言う考えはもう古いのです。

井上  出

0 Comments:

Post a Comment

<< Home