Tuesday, February 12, 2008

原発開発と日本

平成20年2月12日

【米国のみならず世界中が欲する原発の建設は日本の技術なしには不可能】

電力の供給不足を解消する為に米国は今後10年以内に大型原子力発電所を100基以上建設しなければ増え続ける電力需要に応じられないと言われて居ます。

殆んどの先進諸国(除仏蘭西)では人口減が進行中ですが米国は毎年300万人前後の人口増を記録し続けて居ます。 米国は財政赤字でヨレヨレでも世界中の人達にとって尚魅力一杯の国で世界中から人が引続き流入して居るのです。

当然の事ながら増え続ける人口に対応し食料、住宅、衣類、エネルギ-の生産も増やす必要がありますがエネルギ-に関しては原子力発電に全面的に依存しなければならない状況なのです。

米国で1979年に起きたスリ-マイルス島事件そして1986年にソ連で起きたチェルノヴィリ原発事故は世界中の人達を震え上らせました。 そしてその結果として原発の危険性が世界中のマスメディアによって大きく取り上げられ米国を筆頭に世界中の先進工業国で原子力部門からの全面撤退が進み世界中でその技術を辛うじて継承して来た国は日本だけになって終いました。

併し急激に増え続けて居る電力需要は原発に依存しなければ満たす事が出来ない事から原発の見直しが進行中なのです。 ニュ-ヨ-ク近郊に膨大な費用を掛けて建設された大型原発が前述のスリ-マイルス島事件の影響で稼動直前に廃止が決まり入札価格1ドルで解体業者の手に渡ったのは昨日の事の様に思うのですがもう数十年の時間が流れ今や原発ブ-ムが再び世界中で起きて居ます。

ところが現在世界中で大型原発の建設技術を持って居るのは日本の大手3社即ち三菱重工・日立・東芝しかないのです。 この日本の大手3社は今後応じ切れない程の大量受注を抱え日本の技術を世界中に広める事になるのです。
ITでは米国に遅れを取る日本ですが未だ日本には原発他鉄道や造船分野でも更には航空機製造に於いても世界に誇れる技術が沢山あり陽が沈む事はないと私は確信して居ます。

井上  出

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