バナナ
平成20年1月31日
【物価の優等生バナナを沢山食べましょう】
私が子供の頃はバナナは高級な果物で庶民の口には入らず病気見舞とかお世話になった方への贈り物で今で言えばマ-スク・メロン級の贈答品でした。
それが今では安売りなら100円で4本はざらで1房でも500円位で買えるところもあるのですから卵と並んで終戦直後の価格より安くなって居るのですから物価の超優等生である事間違いありません。
戦争中にもバナナは価格は別として市場にはありました。
と言うのは当時バナナと言えば台湾バナナで生のバナナのみならず乾燥バナナがありました。
そして戦後も長い間バナナと言えば台湾産で多くの商社が輸入枠を持って居てその利権の売買も行われて居た時代が長く続きました。
私はサラリーマン生活を大学を出てから14年間続けましたがサラリ-マン時代にアルバイトで台湾から海蛇の皮を輸入し婦人靴やハンドバックを作り売ったり海蛇のペニスを桐箱に入れて精力剤として売ったりして居た時代があります。 小遣い稼ぎでたいした商売にはなりませんでしたが唯一残念に思って居るプロジェクトがあります。
それがフィリピンからのバナナの輸入です。
友人でその御父上が台湾産バナナの輸入枠を持って居た事から輸入枠外のフィリピンからの輸入を考えフィリピンでバナナを栽培し輸入しようと言うプロジェクトを立ち上げたのです。
御存知の様にバナナは青い間に輸入し国内で熟成させる為室に入れて色づけするのですが私の友人と室を持って居る加工業者と私の3人で日比フル-ツと言う会社を赤坂にオフィスを借りてスタ-トしたのです。
友人の御父上が台湾バナナの栽培経験を持って居られた事からフィリピンのタバオに農園を開き台湾産の様な甘いサイズの揃ったバナナを作ろうと企画したのです。
ところが当時酸味が強かったフィリピンバナナは日本の取扱い業者に受け入れられず又サイズが仲々規格に合わせる事が出来ず大損を出し結局住友商事に農園は売り渡しこのプロジェクトから撤退したのです。
1月21日付朝日の朝刊にバナナ商戦と言うタイトルで輸入大手唯一の日本資本住商フル-ツが業界第2位のデルモンテを抜き業界第2位の地位を占め第1位のド-ルに迫りつつあると言う特集記事がありました。
そして今では住商はダバオに冷蔵施設と専用港を持つまでになり年間1,500万カ-トン以上を輸入し現在は住商のフル-ツ輸入全体の2/3に達したとの事です。
フィリピンからのバナナ輸入のパイオニアだった私の友人は今は何処に住んで居るのかも定かではありませんが若し朝日のこの記事を見たらどんなに口惜しい気持で居るだろうと想像し同情に堪えません。
バナナ程栄養のバランスの取れた食物はありません。
1日1本は食べる様習慣付けられる事を皆さんにお奨めしたいと思います。
井上 出
【物価の優等生バナナを沢山食べましょう】
私が子供の頃はバナナは高級な果物で庶民の口には入らず病気見舞とかお世話になった方への贈り物で今で言えばマ-スク・メロン級の贈答品でした。
それが今では安売りなら100円で4本はざらで1房でも500円位で買えるところもあるのですから卵と並んで終戦直後の価格より安くなって居るのですから物価の超優等生である事間違いありません。
戦争中にもバナナは価格は別として市場にはありました。
と言うのは当時バナナと言えば台湾バナナで生のバナナのみならず乾燥バナナがありました。
そして戦後も長い間バナナと言えば台湾産で多くの商社が輸入枠を持って居てその利権の売買も行われて居た時代が長く続きました。
私はサラリーマン生活を大学を出てから14年間続けましたがサラリ-マン時代にアルバイトで台湾から海蛇の皮を輸入し婦人靴やハンドバックを作り売ったり海蛇のペニスを桐箱に入れて精力剤として売ったりして居た時代があります。 小遣い稼ぎでたいした商売にはなりませんでしたが唯一残念に思って居るプロジェクトがあります。
それがフィリピンからのバナナの輸入です。
友人でその御父上が台湾産バナナの輸入枠を持って居た事から輸入枠外のフィリピンからの輸入を考えフィリピンでバナナを栽培し輸入しようと言うプロジェクトを立ち上げたのです。
御存知の様にバナナは青い間に輸入し国内で熟成させる為室に入れて色づけするのですが私の友人と室を持って居る加工業者と私の3人で日比フル-ツと言う会社を赤坂にオフィスを借りてスタ-トしたのです。
友人の御父上が台湾バナナの栽培経験を持って居られた事からフィリピンのタバオに農園を開き台湾産の様な甘いサイズの揃ったバナナを作ろうと企画したのです。
ところが当時酸味が強かったフィリピンバナナは日本の取扱い業者に受け入れられず又サイズが仲々規格に合わせる事が出来ず大損を出し結局住友商事に農園は売り渡しこのプロジェクトから撤退したのです。
1月21日付朝日の朝刊にバナナ商戦と言うタイトルで輸入大手唯一の日本資本住商フル-ツが業界第2位のデルモンテを抜き業界第2位の地位を占め第1位のド-ルに迫りつつあると言う特集記事がありました。
そして今では住商はダバオに冷蔵施設と専用港を持つまでになり年間1,500万カ-トン以上を輸入し現在は住商のフル-ツ輸入全体の2/3に達したとの事です。
フィリピンからのバナナ輸入のパイオニアだった私の友人は今は何処に住んで居るのかも定かではありませんが若し朝日のこの記事を見たらどんなに口惜しい気持で居るだろうと想像し同情に堪えません。
バナナ程栄養のバランスの取れた食物はありません。
1日1本は食べる様習慣付けられる事を皆さんにお奨めしたいと思います。
井上 出
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