清新スタイルの銀行 (2007/12/19)

平成19年12月19日

【銀行っぽくないイオン銀行】

日経流通新聞１１月２８日付けで開業１ヶ月のイオン銀行(イオングル－プ)が１ヶ月で口座１０万件以上を獲得し預金量は100億円を突破したと報じて居ました。　米国ではス－パ－やショッピングモ－ルの中に銀行があるのは一般的ですが日本ではショッピングセンタ－内の「インストアブランチ」開設は少なくイオン銀行は日本で2番目と思われます。

従来の銀行と違い大変FLEXIBILITYがあると言う事で利用者から高い評価を得て口座開設は加速する模様との事ですがどんなところが従来の銀行と違うかその特徴を拾いました。

（１）　印鑑なしでも口座が開設出来る。
（２）　年中無休でしかも夜９時まで営業して居るので大変便利
（３）　入り易いし従業員の接客態度や雰囲気が良い
（４）　通帳が無いのが良い
（５）　ポイントが溜るのが楽しみ
（６）　仕切りが無く又従業員が立って応対するのが良い

「インストアブランチ」のモデルは山形県の地銀庄内銀行だったと言うのですから地銀の中には新しい企画の下で頑張って居るところがある事を知りました。　この庄内銀行は山形県ではその規模はNO.3ですが「インストアブランチ」を立ち上げたところ預金高が４年間で15％増加し投資信託の預かり残高は何と４．４倍に拡大したと言うのですから大成功です。

名古屋の細川裕文さんからの情報によれば大垣共立銀行は大手銀行では出来ない様な新しい試みを次々と打ち出しこれ又成功し口座数預金高共に上昇中との事なのでその試みを御紹介します：

（１）　抽選機能付きATMの実用化
（２）　ドライブスル－店開設
（３）　巡回式ATMの採用
（４）　ATMの指紋認証の採用
（５）　喫茶サ－ビス
（６）　介護用品宅配サービス
（７）　外貨の宅配サービス

いずれも仲々のアイディアでいずれ他行も真似する事になると思いますが基本は顧客へのサービスの提供であって利益は後から付いて来ると言う顧客優先主義がこの様な新しいサ－ビスを生み出して居るのです。

銀行業界も今後更に競争が激化する事は間違いない訳でそれぞれがアイディアを競い合い顧客に選択して貰えるかどうかが勝敗の分かれ目になると思われます。

井上　　出