イノさんの文箱 (2007/03/05)
平成19年3月6日
細川裕文さんからのメ-ル拝読しました。
飛鳥鍋の事
飛鳥時代に既に牛乳が存在し又バタ-とチ-ズの製造も行われて居たと言う事ですが恐らく当時は限られた人達の口にしか入らなかったものと思われます。 お釈迦様も苦行の後に牛乳粥を食べられたと聞くと茶漬けならず牛乳漬けや牛乳粥を私が食べる事に抵抗を示す連中への反論になります。 是非飛鳥鍋を明日香村や橿原市で食べてみたいと思います。
衣裳に10万円も掛けるオタク族
お金に余裕があるのではなく一生懸命アルバイトをして溜めたお金で10万円もする衣裳を買うと言う話はブラジルのリオのカ-ニバルに参加する現地の貧しい人達の行動と重なります。 御承知かも知れませんが年に1回のカ-ニバルに参加する為に特に女性達は一年掛りでお金を溜めて我々がリオのカ-ニバルで見る絢爛豪華な衣裳を買い求めるのです。 彼等の日常の生活は信じられない位貧しい物で傾斜の急な山に立つホッタテ小屋に大勢で住み日雇い仕事をし何とか食べつないで居るのです。 そんな人達にとってリオのカ-ニバルこそが年に一度の自分を主張する事の出来る機会なのです。
盲導犬について
既に盲導犬に代るロボットとして「メルドック」と言うロボットが開発された事を知りました。 確かに御指摘の様に犬と違って血が通って居ませんから信頼関係を築く事が出来ないと言う大きな問題があるかもしれません。 併し犬達を人間の為に犠牲にする事には私は賛成出来ません。
オタク族の一日
興味深くオタク族の平均的な暮し振りを読ませて頂きました。 私のオフィスの近辺にあるレストランに良くオムライスが今日のランチと書いてあるのを見ますが若い人達はオムライスが好きなのですね。 オタク族がオムライスにミルクティ-と言うのが定番との事コ-ヒ-でないところが面白いですね。
コ-ヒ-のサ-ビスでうどんや茶碗蒸しまで付けると言う喫茶店が名古屋にあり、パンにあんこを塗った「小倉ト-スト」まであるとの事ですがあんぱんがあるのですから違和感はないかもしれませんね。
即売会参加者の8割が若い女性との事ですが我々はオタク族と言うと男性と反射的に考えるのですが女性が多い事に驚いて居ます。 そうなるとメイド喫茶は男性対象ですからオタク族の女性達は何処に向うのでしょうか?
メイドカフェの女の子達が殆んど学生アルバイトで学校を卒業すると店を辞める為に彼女達の為に卒業式をお客さん達が開くとの事ですが恐らくこれはファンクラブみたいなものだと思うのですがその様な理解で良いのでしょうか?
アニメのオタク族、麻生太郎外務大臣
もう新聞で御覧になったと思いますがアニメオタクで有名な麻生氏がイラク安定化やパレスチナ問題などで手詰まり状態にある中東情勢打開を「アニメの力で」と訴えて居ます。 日本のアニメは中東でも大人気である事からアニメによる「広報努力」を通じて日本のイメ-ジアップを図る世界戦略を展開したいと言うのです。 いよいよアニメも世界的に認知されて来たと言う事なのでしょう。
井上 出 (07/03/05受信)
* * * * *
平成19年3月6日
「外圧に弱いのは日本政府ばかりではないと言うお話」
日本人は昔から舶来品に弱いですし今もその名残りで先進国の原産地証明が付いて居ると一目置くところがあります。 日本政府に至っては国民の声は馬耳東風と聞き流しても特にアメリカさんの言う事には諾々として従うと言う情けない習性(?)があります。
政治の話は措くとして今日は私達の身の回りにある品物の中で里帰りした日本生まれの数々を御紹介したいと思います。
(1) カサブランカ
これは花屋さんに行けば殆んど例外なくある百合で日本人は外来種だと思って居ますがとんでもない話でこれは日本に自生して居た山百合がヨ-ロッパに輸出され現地で広まった結果日本に里帰りした花なのです。 海沿いの断崖絶壁に自生して居たと言うのですが今では世界中で栽培されて居ます。
(2) 人造皮革
クラレが開発したのですが日本では全く人気が出ずメ-カ-は頭を抱えて居たところ米国で大ヒットした結果日本人の間でも流行し始めて今では世界中で売られて居ます。
(3) スティック・セニョ‐ル
緑鮮やかな野菜で細長いブロッコリ-の様な形をして居ますがこれは日本の種苗大手のサカタがブロッコリ-と中国野菜のカイランを掛け合わせ1993年に開発した物ですが日本では全く売れなかったのです。 ところが米国市場で1996年に売り出すと栄養価が高く茎まで食べられ無駄がないと言う事から大人気で日本に里帰りしたのが2004年で今は日本でも良く売れて居るのです。
(4) クマモト・オイスタ-
小ぶりながらその味の良さで今人気NO.1の生ガキは1個700円もする上カキ専門店では品薄で引っ張り凧だと言うのです。 ところがこのカキは原産地は熊本県でも生産地は米国ワシントン州産の輸入品なのです。 第二次世界大戦後熊本の不知火海から種ガキが米国に輸出され広く養殖され今では米国原産の超高級カキになって終ったのです。
(5) パリの一流レストランのワインリストに載って居る日本製ワイン
欧州の品評会で最優秀賞に輝いたメルシャンの赤ワイン「桔梗ヶ原メルロ-」は今ではパリの一流レストランのワインリストに載る様になった事から最近は日本の一流レストランも扱い始め好評です。 特に評価の高いのが「桔梗ヶ原メルロ-シグナチャ-」で一本(750ML)がレストランでは約3万円もするそうです。
原料のブドウは日本古来の品種「甲州」でこれが海外のワイン愛好家達の注目を浴び醸造技術と併せ世界のワイン市場での高い評価を得て居るのです。 外国で評価されないと日本では受け入れられないと言う日本人の体質は当分変わりそうもありません。
これは芸術や美術の世界でも言える事で絵画でもバレ-でも声楽でも楽器でも殆んどが外国で評価されて始めて日本でも脚光を浴びると言うパタ-ンは昔も今も変って居ません。
井上 出 (07/03/05受信)
細川裕文さんからのメ-ル拝読しました。
飛鳥鍋の事
飛鳥時代に既に牛乳が存在し又バタ-とチ-ズの製造も行われて居たと言う事ですが恐らく当時は限られた人達の口にしか入らなかったものと思われます。 お釈迦様も苦行の後に牛乳粥を食べられたと聞くと茶漬けならず牛乳漬けや牛乳粥を私が食べる事に抵抗を示す連中への反論になります。 是非飛鳥鍋を明日香村や橿原市で食べてみたいと思います。
衣裳に10万円も掛けるオタク族
お金に余裕があるのではなく一生懸命アルバイトをして溜めたお金で10万円もする衣裳を買うと言う話はブラジルのリオのカ-ニバルに参加する現地の貧しい人達の行動と重なります。 御承知かも知れませんが年に1回のカ-ニバルに参加する為に特に女性達は一年掛りでお金を溜めて我々がリオのカ-ニバルで見る絢爛豪華な衣裳を買い求めるのです。 彼等の日常の生活は信じられない位貧しい物で傾斜の急な山に立つホッタテ小屋に大勢で住み日雇い仕事をし何とか食べつないで居るのです。 そんな人達にとってリオのカ-ニバルこそが年に一度の自分を主張する事の出来る機会なのです。
盲導犬について
既に盲導犬に代るロボットとして「メルドック」と言うロボットが開発された事を知りました。 確かに御指摘の様に犬と違って血が通って居ませんから信頼関係を築く事が出来ないと言う大きな問題があるかもしれません。 併し犬達を人間の為に犠牲にする事には私は賛成出来ません。
オタク族の一日
興味深くオタク族の平均的な暮し振りを読ませて頂きました。 私のオフィスの近辺にあるレストランに良くオムライスが今日のランチと書いてあるのを見ますが若い人達はオムライスが好きなのですね。 オタク族がオムライスにミルクティ-と言うのが定番との事コ-ヒ-でないところが面白いですね。
コ-ヒ-のサ-ビスでうどんや茶碗蒸しまで付けると言う喫茶店が名古屋にあり、パンにあんこを塗った「小倉ト-スト」まであるとの事ですがあんぱんがあるのですから違和感はないかもしれませんね。
即売会参加者の8割が若い女性との事ですが我々はオタク族と言うと男性と反射的に考えるのですが女性が多い事に驚いて居ます。 そうなるとメイド喫茶は男性対象ですからオタク族の女性達は何処に向うのでしょうか?
メイドカフェの女の子達が殆んど学生アルバイトで学校を卒業すると店を辞める為に彼女達の為に卒業式をお客さん達が開くとの事ですが恐らくこれはファンクラブみたいなものだと思うのですがその様な理解で良いのでしょうか?
アニメのオタク族、麻生太郎外務大臣
もう新聞で御覧になったと思いますがアニメオタクで有名な麻生氏がイラク安定化やパレスチナ問題などで手詰まり状態にある中東情勢打開を「アニメの力で」と訴えて居ます。 日本のアニメは中東でも大人気である事からアニメによる「広報努力」を通じて日本のイメ-ジアップを図る世界戦略を展開したいと言うのです。 いよいよアニメも世界的に認知されて来たと言う事なのでしょう。
井上 出 (07/03/05受信)
* * * * *
平成19年3月6日
「外圧に弱いのは日本政府ばかりではないと言うお話」
日本人は昔から舶来品に弱いですし今もその名残りで先進国の原産地証明が付いて居ると一目置くところがあります。 日本政府に至っては国民の声は馬耳東風と聞き流しても特にアメリカさんの言う事には諾々として従うと言う情けない習性(?)があります。
政治の話は措くとして今日は私達の身の回りにある品物の中で里帰りした日本生まれの数々を御紹介したいと思います。
(1) カサブランカ
これは花屋さんに行けば殆んど例外なくある百合で日本人は外来種だと思って居ますがとんでもない話でこれは日本に自生して居た山百合がヨ-ロッパに輸出され現地で広まった結果日本に里帰りした花なのです。 海沿いの断崖絶壁に自生して居たと言うのですが今では世界中で栽培されて居ます。
(2) 人造皮革
クラレが開発したのですが日本では全く人気が出ずメ-カ-は頭を抱えて居たところ米国で大ヒットした結果日本人の間でも流行し始めて今では世界中で売られて居ます。
(3) スティック・セニョ‐ル
緑鮮やかな野菜で細長いブロッコリ-の様な形をして居ますがこれは日本の種苗大手のサカタがブロッコリ-と中国野菜のカイランを掛け合わせ1993年に開発した物ですが日本では全く売れなかったのです。 ところが米国市場で1996年に売り出すと栄養価が高く茎まで食べられ無駄がないと言う事から大人気で日本に里帰りしたのが2004年で今は日本でも良く売れて居るのです。
(4) クマモト・オイスタ-
小ぶりながらその味の良さで今人気NO.1の生ガキは1個700円もする上カキ専門店では品薄で引っ張り凧だと言うのです。 ところがこのカキは原産地は熊本県でも生産地は米国ワシントン州産の輸入品なのです。 第二次世界大戦後熊本の不知火海から種ガキが米国に輸出され広く養殖され今では米国原産の超高級カキになって終ったのです。
(5) パリの一流レストランのワインリストに載って居る日本製ワイン
欧州の品評会で最優秀賞に輝いたメルシャンの赤ワイン「桔梗ヶ原メルロ-」は今ではパリの一流レストランのワインリストに載る様になった事から最近は日本の一流レストランも扱い始め好評です。 特に評価の高いのが「桔梗ヶ原メルロ-シグナチャ-」で一本(750ML)がレストランでは約3万円もするそうです。
原料のブドウは日本古来の品種「甲州」でこれが海外のワイン愛好家達の注目を浴び醸造技術と併せ世界のワイン市場での高い評価を得て居るのです。 外国で評価されないと日本では受け入れられないと言う日本人の体質は当分変わりそうもありません。
これは芸術や美術の世界でも言える事で絵画でもバレ-でも声楽でも楽器でも殆んどが外国で評価されて始めて日本でも脚光を浴びると言うパタ-ンは昔も今も変って居ません。
井上 出 (07/03/05受信)
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