Tuesday, March 06, 2007

イノさんの文箱 (2007/03/04)

平成19年3月2日

「捕鯨復活は魚類資源保存の為に必要と言う主張」

何故米国をはじめ欧州諸国が頑なに捕鯨再開に反対して居るのか正直のところ私には全く理解が出来ません。 牛や豚は食べても良いが鯨は駄目と言う主張の根拠は一体何なのでしょうか? 反対の為の反対としか思えないのですがどなたか納得のいく説明をして頂きたいと思います。

確かに一時期鯨の乱獲で種によってはその存続が危ぶまれる状態がありましたが今は増え過ぎ鯨が食べるオキアミやプランクトンそして小魚類が大幅に減少しそれが更には魚資源枯渇の危険性が叫ばれる様な状況を生んで居るのです。

加えて需要が世界中で増え続けて居り2003年の漁業生産量は国連食糧農業機関(FAO)の調査によれば1億4,600万トンに達したと言うのです。 その中の40%が養殖と言うのですがその多くはマグロの様に稚魚を捕えて養殖して居る事から天然魚の減少に拍車を掛けて居るのです。

鮭については日本は卵から稚魚を育て海に戻す技術では世界NO.1でその結果沢山の鮭が戻って来て居り今のところ大きな減少はありませんが2005年に北海道でとれた17万6,000トンの秋鮭の中40%の7万5,000トンは輸出されて居ると言うのですから世界の魚需要の急増振りが判ります。

一方で日本は国内で消費する魚の43%を輸入に頼って居りス-パ-に並んで居る切り身の魚の殆んどが外国産なのです。 鮭も輸出して居る一方でチリやカナダあたりから大量に輸入されて居ます。

健康志向と言う事で肉離れが世界中で起って居り魚の需要は今後も増え続ける事間違いない事から何とか魚が増える様な環境を作ってやる必要があります。 そんな事から大食漢である鯨の捕鯨を再開し小魚やオキアミを増やす方向で検討しなければならない時期が来て居ると思います。

昔は米国西海岸では鮑をはじめ貝類が素もぐりでいくらでも取れたのですがラッコが増え彼等に食べ尽されて終いました。 鯨のみならずラッコやオットセイやアシカ類も間引きをして自然界のバランスを取り戻す事を至急に世界レベルで考えなければならない時が来て居り先ずは捕鯨の再開を強く主張したいと思います。

井上 出    (07/03/04受信)

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 平成19年3月5日

「二宮尊徳再評価が中国で進行中」

今の小学生に二宮尊徳の事を聞いても知って居るのは少数派と思われます。 地方の小学校の中には今でも二宮尊徳の銅像が残って居て先生から話を聞く様ですが先生自身が実感がない事から唯のお話に終って居り子供達の教訓にはなって居ないのが現状と思われます。

学校に行きたくても経済的な理由で行く事が出来ない併し勉びたいと言う意欲を絶ち難く薪を背負い山道を歩きながらも書物を読み続ける二宮尊徳の像は我々が小学生の頃は強い感銘を受けたものですが今の子供達はそんな感動は持ち合わせて居ない様で残念です。 登校拒否が珍しくない時代ですから仕方のない事かもしれません。

その二宮尊徳が今中国で注目を浴びて居ると伊勢雅臣と言う人がブログで伝えて居ます。 山折哲雄著の「江戸の経済思想家・二宮尊徳が蘇る日」と言う書に「国際二宮尊徳思想学会」なるものが出来その中で第一回シンポジュ-ムと創立大会が北京大学で開催され続いて第二回学術大会が2004年7月に東京青山の日本青年館で開催されたと伝えて居ると言うのです。

何故今頃中国で二宮尊徳がクロ-ズアップされて居るかと言うと今中国では日本の江戸末期に農村の立て直しの指導者として大きな成果を上げた二宮尊徳の様な人物が出て欲しいと言う強い中国政府の願いが賭けられて居るからで二宮尊徳の人生と思想が大きなヒントになると考えられて居るからと言うのですから日本ではなく中国で二宮尊徳が注目を集める事になりそうです。

経済的発展を遂げてセカンドカ-まで持つ富裕層続出の東部地域と農業依存の開発の遅れた西部地域との所得格差はあまりにも大きく農民達は不満を募らせて居りあちこちで暴動も起きて居ます。 そんな事から農耕の奨励と農村の振興を重点政策に掲げる中国指導部にとっては二宮尊徳の様な人物が生れて来て欲しいと言う強い願いがあると言うのです。

勤勉さが戦後の日本の発展の基礎であり本も読まずに携帯電話で四六時中ピコピコやって居る日本の若者達に我々が築き上げた世界の中の日本を維持して行く為の知識やエネルギ-そして識見がある訳もありません。 日本沈没は時間の問題の様に思え心配です。

井上 出    (07/03/04受信)

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