Friday, January 05, 2007

イノさんの文箱 (2007/01/05)

「中国への進出に暗雲」

日本から中国へ進出中の企業は共産主義中国ですから制度や規制他が何の前触れもなく変更されるのはある程度予期して居ると思うのですが、今回の見なし利益率5%適用通告は現地に進出中の事務機メ-カ-にとっては大きなショックであったろうと思います。

中国に進出する事務機器の外資系企業が本国へ所得を移すのを防ぐ「移転価格税制」の運用を中国政府は強化する事になったのです。 現地進出工場に対し最低5%の見なし利益率(売上高に対する利益を事前に想定した比率)を適用し、それに見合った法人税を課すと広東省が通告し始めたのです。

移転価格税制は企業が進出先で申告すべき所得を本国の本社など海外関連会社に移転したと認定された場合に適用されると言う事ですが広東省税務担当者が北京の国家税務総局の決定で事務機業界の工場では5%未満の利益率は一切認められない事になったとして過去に遡って納税を求めて来たと言うのですから驚きです。

リコ-・富士ゼロックス・キャノン他広東省に進出中の各社は対象になる訳でそれに加え富士通・NEC・東芝は静電気への耐性等が「国家推薦標準」に達して居ないとして販売停止処分を受けました。 この一連の動きは日本メ-カ-に対する規制強化によって市場占有率を下げさせる目的と思われ、中国での商売の難しさを再認識させられました。

最近中国からインドやベトナムへのシフトが進みはじめましたが日本企業は中国が共産主義国家である事を忘れてはならないのです。

井上 出    (07/01/05受信)

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「子育ての苦労」

明けましておめでとう御座居ます。 今日から仕事始めですが又明日から3連休(8日が成人の日)ですから実際には9日から本格的に仕事に入ると言う事になりそうです。

相手が外国とあって私は3日から毎日出て居ますが社員は9日からと言う事になります。 長い休暇が続くとサラリ-マン時代を想い出し零細企業のオ-ナ-よりサラリ-マンの方が人生を楽しめたのではないかと思ったりしますが今更後戻りも出来ず現状を受け入れる他ありません。

「東西の子育て」と言う事でメ-ルを頂きましたが親にとっては子育ては一大事業で一生懸命子育てに励んでも思う様には行かず結局は親の後ろ姿を見て子は育つと言うところに落ち着くのではないかと思います。

言われる様に兄弟で優秀と言うケ-スは最近も多く見られます。 本人達の素質もあるのでしょうが同時に周囲の環境も大きいと思います。 家柄だとか学閥だとかそんなものも影響する事間違いありません。

昨日の社会面のニュ-スで歯科医の次男が妹を殺しその遺体を切断し家に放置して居たと報じて居ました。 予備校生のこの次男は妹に馬鹿にされた事からカットなり妹を殺害したと言う事の様ですが親の幼児殺害子の親殺しとこのところ昔なら信じられない様な殺人事件が続発して居ます。 何かが狂っている今の日本をどうしたら正常な状態に戻せるのでしょうか?

首長による汚職も次々と摘発されて居ます。 大企業による脱税や不正そして環境破壊と最近の日本は救いのない状態を見せて居ます。 こんな日本に未来はあるのでしょうか?

井上 出    (07/01/05受信)

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