Thursday, October 02, 2008

金融不安

平成20年10月2日 

【世界規模の経済不況を避けられるか?】

サブプライムロ-ンに端を発した米国の金融混乱は金融機関の破綻を招き証券大手や保険業界までも巻き込み米国金融業界のみならず世界中の投資家達を震撼させました。

米国の地銀は今迄のところ12行がサブプライムロ-ン問題で倒産しましたが更にかなりの地銀が所謂CHAPTER 11の申請をし倒産の道を歩む事は間違いありません。

現在米国市場にある住宅ロ-ンの残高は1,000兆円と言われて居りこのローンの多くが証券化され世界中に売られた事が世界中を巻き込んだ金融大混乱を生んだ原因です。

先日大和証券米国法人副社長の講演があり今回のサブプライムローン問題は終焉を迎えつつあると言う話でしたが私は2010年迄この問題は解決出来ないと考えます。

住宅価格の底打ちも従って2010年と言う事で当分の間米国の住宅市況回復は望めないと思われます。 低所得層のみならず中間所得層も長く続いた住宅ブームに乗り遅れまいとしてセカンド・ハウスを購入したり賃貸の為の住宅を購入して居りこのところこの中間所得層の中にローンが払えず物件を手離すケースが急増して居ますから2010年迄はこの様な状況が続くものと思われます。

成長速度は落ちて来ましたがやはりBRICS特にその中の中国やインドの経済発展が続く事によって世界経済が破綻から逃れ力を取り戻す事が出来る訳で従来の様に日米が世界経済を牽引すると言う時代は去って終ったのです。

井上 出

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