Friday, February 29, 2008

中国経済予測

平成20年2月29日

【オリンピックそして万博後の中国経済予測】

一般的には中国経済は上海万博までは堅調を保つであろうと言われて居ますし恐らくそれは間違いないと思います。
 
従って万博終了後の中国経済がどうなるかと言う点に議論が集中すると思います。

胡錦涛総書記は昨年秋の中国共産党大会で「2020年迄に国民1人当りのGDPを2000年の4倍にする」と言う目標を揚げましたが今も話題になる池田首相の所得倍増論を想い出しました。 

大きな目標も結構ですが4倍などと気張らずに先ずは所得倍増目標を達成して貰いたいものです。

胡錦涛総書記は又「経済成長方式の転換を加速する為自主的な創造的革新能力を向上させ消費需要を拡大し新農村建設を進展させる」として居ますが新農村建設にはあまりにも沢山のハードルがあり簡単には実現しないと私は考えます。

3番目の目標として「持続可能な発展の為省エネや生態環境の保護を強化し地域間の均衡のとれた発展の為に西部大開発・東北地区の振興・中部地区の台頭を推進する」と言うのですが地域間の均衡をとる事は不可能で西部・東北・中部地区を同時開発したのでは結局は皆中途半端に終ってしまう可能性が高いのです。
 
生態環境の保護は不可能です。

4番目としては「金融部門に対する監督管理を強化改善し金融リスクの予防と回避に努め、財政政策と金融政策を総合的に運用しマクロ調整の水準を高める」と言うのですが現在不良債権1兆2千億円と囁かれている各金融機関の抱える回収不能の膨大な債権問題を解決する方法はないと言う悲観的な見方をする経済評論家も居りこれ又目標達成は難しいと考えます。

従って結論としては万博後の中国経済は減速する事間違いないと私は考えて居ます

井上  出

0 Comments:

Post a Comment

<< Home