Thursday, February 07, 2008

闇に消えた4兆円

平成20年2月4日

【闇に消えた4兆円】 

スハルト元インドネシア大統領が死去しました。 

スハルト氏は大統領就任以来退任した1998年迄の間企業経営や財団運営を氏の一族で完全に押さえ込みそれ等企業や財団にインドネシア国の国庫から大量の資金を流し一族の不正蓄財総額は350億ドル超(約4兆円)に達して居たと言われて居ます。

世界銀行は一族の不正蓄財は150億~350億ドルと推定して居ると言うのですから膨大な不正蓄財が行われた事は間違いありません。

スハルト氏は2000年に汚職防止法違反で起訴されましたがスハルト政権を支え現政権でも最大与党であるゴルカル党がスハルト氏の健康状態の悪化を理由に司法追及を取り止める様政府に要求し刑事裁判は打ち切られ今回の死亡で4兆円の汚れた金を回収する可能性は消えて終いました。

フィリピンの元大統領マルコス氏の不正蓄財も結局は完全に解明されず悪名高いイメルダ元大統領夫人は今でも贅沢三昧の生活をして居ます。
 
パレスチナの故アラファト議長の不正蓄財も未解決です。

いずれも当初は国を改革しようと言う強い夢と理想を抱いて立ち上がったにも拘らず長期間にわたり権力の座にあると金に対する執着心が例外なく強まり不正蓄財に走る様を見るにつけ金の魔力を感じます。

色々問題がありますが日本の政治家の不正蓄財などまだ可愛いものだと思う今日この頃です。

井上  出

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