Thursday, December 28, 2006

イノさんの文箱 (2006/12/26)

「中国河川は救い様が無い程汚染されて居ます。」 

先日中国の河川の汚染がいかに酷い状態にあるのかTVの特集で見ましたが中国の河川で飲用水として使えるところは殆んど零、そして多くの河川はありとあらゆる廃棄物、台所の生ゴミ、紙屑は良い方で動物(牛や豚や犬や猫)の死骸が川を堰き止めて悪臭を放って居るのです。

又従来井戸水で生活して居た人達が近くに出来た化学工場からの有毒廃液で水が汚染されて居る事を知らずに飲み続けイタイ・イタイ病や神経を侵され苦しんで居るにも拘らず工場も政府も何の救済も補償も行って居ないのです。

中国政府もこのところ環境保全に力を入れ始めて居ますが何と言っても伝統的なワイロの国ですから工場に立入り検査で入った検査員がワイロを貰って汚染を見逃すと言う事が日常的に行われて居り汚染状況は改善して居ないのです。

汚染は水だけではなく大気汚染も進んで居り北京の街はスモッグで晴れた日も街に霞が掛った状態でドンヨリして居ます。 北京オリンピック迄に環境改善すべく中国政府は汚染の激しい工場を郊外へ移転させる対策を取って居ますが汚染その物の改善にまでいかないのです。 加えて急速に進行中のモ-タリゼ-ションは更なる汚染を生み出して居るのです。

水、空気の他土壌汚染、土地の砂漠化そして温暖化ガス排出増加等とても北京オリンピック迄に改善出来る様な状態ではないのです。 そこで中国政府はオリンピック期間中はスモッグを発生させない様に大会前から終了迄排出源の工場を操業停止にしてスモッグの発生を押える事にしたと言うのですから国民に救いはありません。

大金を軍事予算や宇宙開発等に費やす余裕など中国にはないのです。 国民の為にやらなければならない事は山積なのです。 山間僻地には一日1ドルで暮して居る貧しい農民が何億人も存在して居り都市生活者達との所得格差に不満は鬱積し続けて居りその怒りが爆発するのは時間の問題と私は考えます。

井上 出 (06/12/26受信)

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「大場さんからコメントをいただいて」

大場尚文さんからのメ-ル拝読しました。 国際人の大場さんの文章は格調高く私等の雑文とは比較にならず恥かしい思いをする事が多いのですが加工貿易だけではもう食べて行けない日本に残された道は他国の持たない技術の開発と海外投資から収益を得ることであって特に海外投資は今後国の収益の柱になる事は間違いありません。 しかるに大場さんの言われる様に日本には現在投資銀行は存在せず徒に外国の投資ファンドに資金を提供しその利益のお零れを貰って居る様な状況です。

日本語の乱れは特に若い人達の間で顕著で特に最近の携帯電話のメ-ルで使用されて居る言葉などはとても我々には理解出来ないものになって終って居ます。 又敬語や丁寧語が使えない若者も多く更には格言や諺は学ぶ機会が無い事から通じなくなって来て居ます。

大場さんの言われる様に多言語からのReflectionもグロ-バル化の時代の流れですから必要ですが兎に角どんな方法でも良いから美しい日本語を復活させたいと心から願って居ます。

大場さんには来年も色々教えて頂きたいと思います。 どうぞ益々お元気で良いお年をお迎え下さい。

井上 出    (06/12/26受信)

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「制空権が米軍に握られて居る日本は独立国?」

私は機会ある度に日本は戦後60年以上経過した今も米国の植民地で米国の言う事は御無理御尤と尻尾を振って居る状況を嘆き米国からの独立を日本政府に進言し続けて居ます。

日米安保条約が第三国が日本を攻撃して来た際に米国が日本を守って呉れる条約であると信じて居る人が殆んどですが日米安保条約の中には日本を守る等と言う文言等ないのです。 米国は自国を外敵から守る為に日本を防波堤と位置付けて居るにすぎないのです。

北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)を開発しその実験をした事から米国は日本に対しICBM迎撃の為の早期警戒レ-ダ-「Xバンドレ-ダ-」を日本国内に追加配備したいと申し入れて来ました。

「Xバンドレ-ダ-」は既に青森県の航空自衛隊車力(シャリキ)に配備されて居ますがこれは米本土防衛が目的であり日本防衛など一切考えて居ないのです。 その証拠に7月の北朝鮮によるミサイルの連発発射の際車力のレ-ダ-は7発も打上げられた北朝鮮のミサイルを1発も捕捉出来なかったのです。

捕捉出来なかった理由は実に単純で要はこのレ-ダ-の監視エリアは上空に設定してあって米本土に向うミサイル以外は捕捉出来ない様になって居たからなのです。 日本に向って打ち込まれて来るミサイル等米軍は全く問題にもして居ないのです。 そして今回追加配備したいとして申し入れて来た目的も米本土防衛の為で日本の防衛など全く眼中にないのです。

日米安保条約では「日本防衛と極東の平和維持」を一応目的に揚げて居ますが米国は日本を防衛する意志など全くないのです。 この事を我々は認識し「Xバンドレ-ダ-」の追加配備等許してはいけないのです。

しかもこのレ-ダ-設置の空域は飛行禁止区域となり日本の飛行機はその空域を自由に飛ぶ事が出来ないのです。 自国の上空を他国がその国の本土防衛の為に設置したレ-ダ-がある為に自由に飛べないと言う状況が全国に展開されて居る米空軍基地周辺にも存在して居るのです。

追加配備は九州か中国地方の日本海側の自衛隊基地を米国は求めて居ますが設置予定地域の住民は絶対に配備を認めてはいけないのです。 反対運動を起しこの要求を拒否しなければなりません。

米国はカナダ国内にも同様のレ-ダ-基地を置くべくカナダ政府に申し入れたのですがカナダ政府はその様な要請を一蹴したのです。 この事を教訓として日本も「NO!!」と拒否しなければ世界中の笑い者になります。

井上 出    (06/12/26受信)

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