核の傘

平成20年6月5日　　　　　　

【米国の核の傘は有効か？】

北朝鮮が保有する中距離弾道ミサイルは200発あり日本の全ての大都市にはそのミサイルが10分程で到達すると言われて居ます。　保有核弾頭は限られていますからこれは恐らく大都市に打ち込む様配備されて居る事でしょう。

一斉に発射された200発のミサイルを日本は米国の支援を受けたにしても全数迎撃する事が出来るでしょうか？　答えは”NO”ですし果して米駐留軍が日本を守る為に動くかどうかさえも疑問なのです。

以前にもお伝えしましたが日米安全保障条約には日本が第三国に攻撃された際に米国がその攻撃から日本を守る等とは書いてありません。　「協議をする準備がある」として居ますから10分程で日本に着弾するミサイルを迎撃する事について日本側と話し合いを始める前にミサイルは日本に着弾して終う事になります。

米国が日本を他国の攻撃や侵略から守って呉れると言う幻想のお陰で戦後日本は軍事費を最小限に押さえ込み経済発展に専念出来たと言う事では米国に感謝しなければなりませんが北朝鮮や中国が大きな軍事的脅威となって来た今、日本は独自の防衛体制を整えなければならないと私は考えます。

核戦争は恐らく避けられないと思います。　先進国だけが核を保有していた時代は充分にそのコントロ－ルが出来て居ましたが発展途上国までもが核武装する様になって来た事から故意にあるいは過失によって核搭載ミサイルが発射されそれが切っ掛けになって世界中の核ミサイルが飛び交う事になる可能性は日々高まりつつあるのです。

北欧では一般家庭でも核シェルタ－を持った家が多いのですが日本にはありませんし又核戦争の脅威を実感として持って居る人は皆無に近いのです。　日本政府も核攻撃を受けた際のシェルタ－設置を地震対策と同時並行で進める必要があります。

井上　　出