Monday, June 02, 2008

中国の景気

平成20年6月2日   

【中国の景気は何時迄持つだろうか?】

殆んどの経済評論家が北京オリンピックに続く上海万博迄は好景気が続くと予測して居ます。 今回の四川大地震の影響も部分的なもので好景気は持続すると言うのです。

併し私は北京オリンピックの後にかなりの不況が来ると考えます。 御存知の様に現在の中国の好景気は輸出の大幅なしかも継続的な増加によってもたらされたものですがその輸出に蔭りが見え始めたのです。   

中国通貨である人民元がジワジワと上昇して来て居り近い将来中国政府としても為替レ-トを引き上げる事になると思われます。 又従来から輸出の後押しをして来た輸出奨励金の更なる減額あるいは廃止と言う事になると輸出価格は上昇しインドやベトナムそしてインドネシア等発展途上国との価格競争で破れる場面が出て来る為輸出が急減するであろうと思われるからです。

日本でも東京オリンピックの翌年昭和40年には戦後最大の不況がやって来て日本政府は大量の赤字公債の発行によって不況を短期間に収束させたのです。 私は同じ事が中国で起きる可能性が高いと思うのです。

人民元切上げを世界中から迫られて居る事から中国政府としても近い将来ある程度の切上げを行う必要がありこれがボディブローの様に利き中国経済は不況に陥ると私は考えて居ます。

井上  出

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