Tuesday, August 29, 2006

イノさんの文箱(2006/08/27)

「救急車の濫用」

8月24日のメ-ル拝読し再入院後完全に回復されたとお聞きし安心しました。 阿部さんと来月お会いし旅のみやげ話を聞かせて頂く事になって居ますが阿部さんもホットされた事と思います。 併し無理は禁物で暫くは医師の忠告通りの生活をされる様私からも御願いします。

911に電話して数分で消防士がそしてその後続いて救急隊員がやって来て呉れたとお聞きし、日本の現状を何とかしなければ生きられる人を殺して終う様な事になるのではないかと心配です。 日本では救急車をTAXI代りの様に使う人達が多く本当に緊急を要する患者の搬送が行えない状況が起きて居ます。 特に子供が熱が出たとかお腹が痛いとかそして滑った転んだと言うだけで救急車を呼び病院に運ばせるケ-スが多いと言うのですから困ったものです。 そして病院が一杯で救急車で盥回しされ亡くなる人も多いのです。

最近は親による子供への虐待や殺人が殆んど毎日の様に報道されて居ますが、一方で過保護な親も多く両極端現象が起きて居ます。 子供が親を殺すと言う事件も多発して居ます。 日本は間違いなく病んで居ます。

私も10月で70才もう若くはない訳で無理をしない様にしなければと思うのですが、零細企業の親父には休日はありませんし365日常に頭の中は仕事の事で一杯です。 昨日NHKのPROFESSIONALと言う番組で東芝の部長を40代で退職しコンピュ-タ-関連の企業を1人で興し、現在社員80人年商200億円企業に育て上げた58才の企業家のドキュメンタリ-が放映されましたが、「今迄に何度も地獄を見たし今でも倒産した夢を良く見る」と語って居ました。 中小企業、零細企業の親父達はこんな厳しい状況下で生きて居るのです。

リスクを求める訳ではないが夢を実現する為にはリスクは必ず付いて来ると言うこの起業家の言葉に同感しました。 私のところも相変らず厳しい資金繰りに苦しんで居ますが何とか40周年を迎えたいと後6年は現役で頑張ろうと思って居ます。 そして日野原先生の言われる新老人の御仲間入をしたいと願って居ます。

井上  出 (06/08/27)

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「金鉱は廃材処理所にあると言うお話」

金鉱としては南アフリカが有名で現実に南アフリカ共和国は世界最大の金の産出国です。 併し金の含有量は1トンの鉱石に平均5グラム以下と言う大変少ないもので、品質と含有量の多い事で世界に知られる住友金属鉱山鹿児島にある菱刈鉱山でも1トン当り40グラムの含有量しかありません。

ところが日本最大手の金の地金取扱い業者である田中貴金属工業の神奈川県にある処理工場では、携帯電話や自動車部品などの廃材から金やプラチナと言った貴金属を抽出して居り、その工場によれば携帯電話機の基板1トンから500~1,000グラムもの金を抽出する事が出来ると言うのですから大金鉱脈と言う事になります。

そこで携帯電話会社はこの田中貴金属工業にリサイクルの為の処理料を払って金を回収しリサイクルをして居ます。 最近の金の価格は1グラム2,300円前後ですから、昨年に比べて6割近くも値上りした金を再生する事で携帯電話機メ-カ-は思わぬコストダウンが出来るのです。

併し古新聞と同じで中国が高値で買い集める様になれば携帯電話機メ-カ-が使用済の電話機を回収出来なくなる様な事になるかもしれません。 私達の知らないところでもこんな戦いが行われて居るのです。

井上  出    (06/08/27)

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「先進国の頭痛の種、移民問題」

過日行われたサッカ-のワ-ルドカップの仏蘭西代表は全員有色人種で果してこれが仏蘭西代表と言えるのだろうかと言う疑問を提示した事がありますが、先進諸国は発展途上国からの移民の増加に伴って発生する社会問題に頭を痛めて居ます。

日本は相変らず移民に関しては厳しい制限を堅持して居ますが、それでも日本人との結婚と言う合法的な方法で日本に移り住む外国人は増えて居り又将来は3Kに従事する人が不足する事からある程度の移民受入れは避けられなくなる可能性は高いのです。

国連によれば2005年に於ける世界の移民総数は1億9千万人と言うのですから大変な数字で、国際移住機関(IOM)の推計では2050年には年間2億3千万人位の人達が自国以外の地に移り住む事になると言うのです。

IOM駐日事務所の中山暁雄代表によれば移民の中身が従来の様に貧しいから海外の先進国に移り住むと言うのではなく、能力や技術を持つ人がより高い賃金を求めて先進国に移住するケ-スが増えて居ると言う事で、カナダでは移民に占める技能労働者の割合は従来の18%から最近は55%へと急上昇して居ると言うのです。

米国も同じ傾向で1991年には12,000人しか居なかった技能労働者の流入は2001年には何と175,000人と15倍に達したと言うのです。 併しその全てが望む様な仕事に就ける訳ではなくTAXIの運転手をして居る技術者も結構多いと言われて居ます。

いずれにしても移民の増加によって人種問題、宗教問題そして生活習慣の違いから起きる摩擦が増え争いが止まないと言う現実があり各国共頭を抱えて居ると言うのが現状です。

井上  出    (06/08/27)

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「南京大虐殺事件について」

中国の教科書には日本軍が南京を占領した6週間の間に身に寸鉄をも帯びぬ中国住民30万人以上が虐殺されたと南京大虐殺事件を説明し日本人の残虐性を強調して居ますが、実数とは大きく掛け離れて居る事については疑問の余地もありません。

1937年12月の東京日日新聞には向井少尉と野田少尉の二人がそれぞれ100人斬りをしたと報じて居たとしてその新聞の切抜を教科書に掲載して居ます。 これは事実かもしれませんが何故こんな事が行われたかと言う事情も説明すべきだと思うのですが、中国の教科書は被害のみを書き連ねて居ます。

ベトナム戦争で米軍が無差別に部落民を虐殺したとして戦後問題を呼びましたが、ベトコンが平民服で一般住民の間に潜り込みゲリラ作戦を展開した事が無差別殺害を招いたものです。 米軍にはベトコンと一般人の区別をする事は不可能だったのです。

日本軍が南京城を攻撃しそれを占領したところ城内には国民軍の軍服や軍靴が数え切れない程散乱して居り、兵隊達は皆平民服に着替え一般人の中に潜入して終って居たと言うのが事実なのです。 南京城には兵士約10万人が立て籠もって居たにも拘らず、その殆んどが逃走し民間人の間に潜り込みゲリラ戦を仕掛けて来たのです。

そこで日本軍は老人子供を除く若者そして壮年男子を全て逮捕し尋問したのです。 その捕虜収容所からの脱走者は当然の事ながら射殺されましたし又ゲリラ行為を働いた者も殺害されたのです。 疑わしい者は全て殺害したのです。

南京での攻防の際には独逸から軍事顧問団が国民軍の要請で軍事作戦に参加したばかりではなく、当時最高の品質と性能を誇って居たチェコ・スロバキア製の機関銃が国民軍に大量にあったが為に日本軍側には大変な数の犠牲者が生れ、その弔い合戦的な気持が日本軍全体にあった事も大量虐殺を生んだ原因です。

日本軍の記録には6,670人を殺害したと言う記録がありますがこれは極端に少なく、又中国の教科書にある30万人以上が虐殺されたとする数字も正しくないのです。

前述のベトナムに於ける米軍による虐殺同様そして最近ではレバノンに於けるヒズボラの様に、一般人の間に潜り込んでゲリラ活動を繰り返す相手に対し時には無差別殺害が起きる事は避けられません。 戦争は人々を狂わして終うのです。 だからこそ争いを避ける努力をしなければならないのです。

井上  出    (06/08/27)

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